PINK FLOYD
プログレッシヴ・ロックの代表バンド、ピンク・フロイド。もともとは'60年代半ば 、サイケデリック・ロック・バンドとして、天才シド・バレット(G,
Vo)を中心に結成された。他のメンバーは、ロジャー・ウォーターズ(B)、リック・ライト(Key)、ニック・メイソン(Dr)。バンド名は、ピンク・アンダーソン、フロイド・カウンシルという2人のブルースマンから取られている。'67年、2枚のシングルをヒットさせたあと、ファースト・アルバム『夜明けの口笛吹き』を発表。高い評価を得たこのアルバムは、シド・バレット色のが濃い内容だった。翌年頭に、デイヴ・ギルモア(G)がバンドに参加。一方、シドは精神に不調をきたしており、実質的にバンドを首に。ピンク・フロイドはそれまでの実験的な面に、長い楽器パートを含んだ曲構成を取り入れ、のちにプログレッシヴ・ロックと呼ばれる体裁を徐々に整えていった。そして彼らの音楽が最高の形で実を結んだのが'73年の『狂気』。楽曲、演奏、精神、録音、すべての面において成功したアルバムといっていいだろう。全米No.1を獲得し、チャート内に741週とどまるという記録を打ち立てた。いまだに、最も売れたロック・アルバムの1枚である。その後も'75年『炎〜あなたがここにいてほしい』、'77年『アニマルズ』、'79年『ザ・ウォール』と傑作アルバムを連発していく。'86年に、ロジャー・ウォーターズはバンドを脱退。
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