テクノ講座

Detroit Techno(デトロイト・テクノ)

課題1の「テクノって何?」でも触れたように、現在のテクノの源流となったものです。そしてそれは今もなお息づいているものです。
代表的アーティスト/DJに、Derrick May(デリック・メイ)、Juan Atokins(ホアン・アトキンス)のModel 500Kevin Saunderson(ケヴィン・サンダーソン)などがあります。「ミニマル」の項目で触れるJeff MIlls(ジェフ・ミルズ)もデトロイトテクノのシーンで活躍していた人です。そしてその継承者としては、Carl Craig(カール・クレイグ)やRichie Hawtin(リッチー・ホウテン)などが挙げられます。
基本的にむき出しのリズムマシンの音に、ストイックなシンセサイザーの音が絡むもので、それは美しい旋律であったり、激しいベースであったりします。
非常に有名な曲で、デリック・メイの「Strings of Life」(ストリングス・オブ・ライフ)という曲があります。この曲は世界中にデトロイト・テクノの存在を知らしめたと言っても過言ではありません。
そしてこの分野の音は今でも重要視されていて、Dave Angel(デイブ・エンジェル)などにも尊敬され続けているものです。日本のケンイシイもデトロイト・テクノに強い影響を受けてきました。
他に日本ではSublime(サブライム)というレーベルがそれを日本のアーティストとともに紹介してきており、DJにはWada(ワダ)やYama(ヤマ)といった人達が好んでプレイしてきています。ただし両者とも、デトロイト・テクノのみをプレイしているワケではなく、ジャンルに拘らない広い分野からの選曲をしていることに注意してください。これまでに何度も来日しているデリック・メイにしてもそうです。彼等はボーダーレスな選曲をし、そしてそれこそがテクノのあるべき姿と言えるかもしれません。

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