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デリック・メイ/Derrick May

一体全体どれほど多くのアーティスト、DJが彼のことを崇拝しているのだろう。デトロイト・テクノのイノヴェイターとも呼ばれるデリック・メイは実に多くの計り知れない影響を今日のシーンに与えてきた。トップ・DJとしてトップ・クリエイターとしてデトロイト・テクノの黎明期から活動を続けるこのテクノ・スポーツマンはまさに現在のシーンの立役者ともいえる人物だ。
87年に自身のレーベルからリリースされたリズム・イズ・リズム名義の彼の代表作の一つ、「ストリングス・オブ・ライフ」は今聴いても全く風化していないすばらしい音楽性を持ち、多くのクラバーに親しまれ続けているデトロイト・テクノの代名詞ともいえる名曲だ。また、同レーベルからは「ヌード・フォト」、「ザ・ビギニング」、「イット・イズ・ワット・イット・イズ」等の秀作を次々と発表している。(これら初期の名作は、ベスト盤的作品集「イノベイター」によって聴くことができる)また、同レーベルはケニー・ラーキン、カール・クレイグ、ホアン・アトキンス等の数々のデトロイト・テクノ名作をリリースしてきた。デリック・メイは90年以降はオリジナルの新作を一切発表していなかった。トランスマットも休止状態であった。だが近年はR&Sと契約。そして1997年にはミックスアップ・シリーズの最後を飾る「ミックスアップVOL.5」遂にほぼ7年ぶりの新曲「トゥ・ビー・オア・ノット・トゥ・ビー」を攻殻機動隊サウンドトラックに提供した。(佐久間英夫)

Discography

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