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2日間の出演アーティストの中で最も「観るまで何者だかわかんなかった」ユニットであり、同時に「でも観たらえらい楽しかった!」というロック・フェス・マジックを起こしていたユニットでもある彼ら。「DJと書いて『何でもあり』と読む」UK発バーストDJ×2=ザ・ヤング・パンクス! 「DJ」というより「観てる人を盛り上げるためのダンス・ネタをいかにプロデュースするか」というハンターのような貪欲な視線でアリーナを煽る煽る! のっけから“Wake up, Make up, Bring it up, Shake up”の中に一瞬“Loop and Loop”(インダストリアル・ソルトによる“ループ&ループ”のカヴァー)を織り交ぜ、会場の視線を根こそぎ持っていく。看護婦のコスプレをした女性サポートヴォーカル=ティファニーがくねくねとDJステージを歩き回り、ハウスやらドラムンベースやら一体になったビートがずしんずしんと迫ってきて、そこにサポート・ギタリストのメタル寸前の凄腕ギター・ソロが追い討ちをかける。こんな音楽、観たことない。と会場のほとんどの人が思ったに違いない。しかし、それらの反則技のすべてが「快感」の一点を目指して収束されていくのはさすが。レディオヘッドからファットボーイ・スリムまでが注目する、まさにグローバルな飛び道具。観ていて笑いが止まらない。「可笑しくて」でななく、楽しくて。“We Roll”の後、一旦ステージ裏に引っ込んだDJ=ハルはなんとスーパーマンの格好で再登場。ティファニーも真っ赤なホット・パンツ姿。曲はもちろん“Superman’s Brother”。最高だ。彼らは2日間ともびったり同じセットリスト。おそらく会心のセットで臨んだ、会心のアクトだったんだろう。アリーナ全体を巻き込んだステージ上の熱気がそれを感じさせた。 |
01.Big Ben(intro)
02.Wake up,Make up,
Bring it up, Shake up
03.Young and Beautiful
04.It doesn't Stop
05.You've got to
06.We roll
07.Superman's Brother
08.Understand
09.Rockll!
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