nano-mugen compilation
ライブレポート

2006.07.17(mon) 即日レポート!!

 昨日に引き続き天気はどんより。時折、雨。でも、横アリの中は今日も熱気ではちきれ寸前!
 というわけで、早くも2日目=最終日を迎えてしまったNANO-MUGEN FES. 2006。開場と同時に、お客さんの姿がみるみる場内に広がっていきます。
そんなみなさんの勢いを、ここフードエリアも待ち構えています。「アジカン食のフェア仙台(肉そば)」「アジカンも食べた! 縁結び出雲そば」など、なぜかアジカンゆかりのフードに麺類が多いのは気になりますが、
他にも点心にケバブにフランス料理、ご当地・海軍カレーなど、数多くのメニューが並んでいます。そして。
 昨日と同じくヤマ&キヨによる注意事項MCの後、今日の幕開けを飾るのは、「ロックンロールの突然変異物質」こと髭(HiGE)。パーカッション=佐藤が白装束&ヒゲの扮装するわ、そのヒゲをVo=須藤が奪って文字通りMr.髭になるわ、とすっとぼけたキャラとは裏腹に、いきなりささくれたロックを叩き出し、会場を巻き込みます。
続いては2日連続の登場、シルヴァー・サン! Vo&G=ジェームスは昨日のピンクのシャツから一転、今日は銀シャツに銀ネクタイ、銀ペイントのGパン、とシルヴァーずくめ。若干セット的には昨日より短めながら、よりガツッと気合いの入った演奏を見せてくれました。
 シルヴァー・サンのアクトが終わり、一度フロアから出ようと振り返ると、そこには入場待ちのお客さんが列を作って……そう、次はNANO-MUGEN最多出場バンド、ストレイテナー! 1曲目“The Novemberist”から横浜アリーナ大激震!
 NANO-MUGENと最も長く共闘関係を築いてきた彼らの、サウンドのスケール感! メンバーの気合いも完全暴発状態。最後の"MAGIC WORDS”でナカヤマ、ついには客席に突進! 大歓声!
 夕方のDJタイムでは、またも反則DJユニット=ヤング・パンクスがDJステージをはみ出して大暴れ! そして…………日本が誇るポップ・パンク最終兵器=ビート・クルセイダースが登場! 
「ゴッチ、キヨシ、ヤマさん、キタくん、今日は呼んでくれてありがとう! でもおま●コールやっちゃうよ!」と大人の礼儀(?)を覗かせた後、横浜アリーナいっぱいに響きわたる珠玉のコール・アンド・レスポンス! 「じゃあ今度は女の子だけ!」「次はブスだけ!」「お前、失礼だろ!」と30代グルーヴですっかりペースを掴み、“HIT IN THE USA”の大合唱! 
 ここで再び場内を散策。NANO-MUGENオフィシャル・グッズ/各バンドのグッズ販売のほか、TSUTAYAコーナーでのCD販売など、「いい!」と思ったバンドのアイテム即ゲットも可能になっています。昨日はDJ中だったKiyoshi's Barは、普段はでっかいスクリーンでステージの模様を観ることができるし、お酒はあるし寝れるし、という便利です。ですが、今年のNANO-MUGENはもう残り3アクトしかありません。
 アコースティック・ステージには、ピアノ・エモの若き精鋭、ウェイキング・アッシュランドの登場。「アイシテマース!」「ゴハンニ、ショウユ、カケルノ、ダイスキデス。アイノウ」という愛想の塊のような絶叫とは裏腹に、ピアノ&アコギのシンプルな編成で“Shades Of Grey”“I Am For You”などのしなやかな楽曲を披露。
トリ前となる2度目のレンタルズ出演直前、なんとゴッチがステージに登場。「レンタルズは僕の大好きなバンドです!」と愛情たっぷりの前説をかました後、ヴァイオリン&アナログシンセの奇妙なアンサンブルで演奏スタート。マット・シャープ、ケイタイモ並みに動く跳ねる叫ぶ! ウィーザーの“アイ・ジャスト・スルー・ アウト・ザ・ラブ・オブ・マイ・ドリームス”のカヴァーなども披露、レンタルズ好きにも今回の曲目は大満足のはず。
 そして……2日間を締め括る、アジカン大トリのアクトがいよいよ開始! 1つ1つがしっと決まるアンサンブル、それに応える熱いリアクションに何度も満足げにガッツポーズを決めるゴッチ。「NANO-MUGENも6回目になるんだけど……今日、またアーティスト・エリアの入口で止められました」のMCで大爆笑。そして、後藤「すごくいいフェスティバルに成長してる気がする。去年は初めて横浜アリーナ使ったんで、いろいろトラブルあったんすけど。今年は……いいんじゃないっすか?」喜多「来年もぜひやりたいと思うんで」というMCに沸き上がる大歓声! 終盤にはほんとに久しぶりの“未来の破片”にアリーナ一丸となった大合唱!
 そしてそこから滑らかに“サイレン”へ繋いでみせる絶妙のライヴ運び。もう、圧巻。アンコールでは再び「アジカン&レンタルズ」で大爆発! アリーナからも「楽しい!」の声が止まらない! 
 圧倒的な熱気を残して、2日間のすべてのアクトが終了。「来年」はどんな形に、どんなラインナップになるのか。とにかく来たるべき次回へ向けて、胸躍ってしょうがないことだけは間違いない。この2日間、横浜に集まってくれたお客さんのおかげで、NANO-MUGEN FES. 2006も素晴らしいロック・フェスになりました。ありがとうございました! そして、また会いましょう!
文/高橋智樹