どんな機材が必要なの?
2)リズムマシン

シンセサイザーは主にメロディーやベースを奏でるもので、バンドで言うとギタリストやベーシストのようなものと言えるでしょう。そしてドラムスに当たるのがリズムマシン(あるいはドラムマシン)なのです。

ロックバンドなどでは、ステージ上を派手に動き回るギターと比べると、奥の方に佇むドラムスは少し地味に見えますが、テクノにおいてはこのリズムマシンこそが花形です。

確かに昔は自動に演奏させておいて、ギターやベースの練習などの伴奏用に使われたりもしてたし、ホンモノのドラムの音とはかけ離れた音や、機械的なノリが嫌われたりもしていました。

しかしその音、そのノリこそが逆にカッコイイと感じて、人々が積極的に使いだした時、既にハウス、そしてテクノが始まっていたと言ってもいいでしょう。

特に定番中の定番なのが、ローランドの一連の機種。

TR-808からTR-606へ、そしてTR-909が産まれTR-707、727などへと続く。

特に伸びのある深いキックドラムを持つTR-808こそがハウスの誕生を見守り、アタックの強いキックと攻撃的なハイハットを持つTR-909は、テクノを昇華させました。

この2機種は誕生して約20年も経つというのに(TR-808 1980年、TR-909 1983年)、未だに多くの人達に愛され、実際に使われ続けています。もちろんとっくの昔に生産終了しているので、中古でしか手に入りません。

しかしテクノやハウスの人気で中古店でもなかなかお目にかかれず、あったとしてもかなり高い値段がついて、簡単には手を出せません。

でも現在の技術力を以て、各楽器メーカーはそれらとほぼ同じ音が出せて、より安くより多機能にしたものを出していますので、よっぽど拘りがない限りは新しい商品を選んだ方がいいでしょう。
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