どんな機材が必要なの?
3)シーケンサー

シーケンサーとは、楽器を自動演奏させるためのデータを記録して、再生する機材です。

そしてこれを使うことによって、たった一人でも幾種類もの機材を同時に演奏する事が可能になるのです。

そういう意味では、リズムマシンもドラムの音を鳴らすためのシーケンサーとも言えます。

シーケンサーはMIDIという規格に沿ってデータを記録/再生しています。

MIDI規格は世界的に標準で使われていて、どこの国のどのメーカーの機材でも、同じようにコントロールする事ができます。

冒頭の「マックで音楽」と言った時にマックの役割こそが、シーケンサーなのです。

当初のシーケンサーは大型の電卓のような形をしていて、ボタンを指でガンガン押しながら数値入力していたので、こういった作曲の仕方を「打ち込み」とも言うようになりました。

YMOが活躍していた頃は、ローランドのMC-4やMC-8といったシーケンサーが注目を浴びており、その後はカワイのQ80なども結構使われていました。

ローランドのMC-50というシーケンサーは名機とされ、コンピューター全盛の現在でもMC-50を使って作曲を続ける人も少なくありません。

その後データを記録する機能だけのシーケンサーは徐々に少なくなり、今ではヤマハのヒット商品QY700を代表とするQYシリーズなどのように、シンセやリズムの音源も組み込んでオールインワンのスタイルになったものが多くなりました。

先述のケンイシイが最初に手にしたコルグのM1も、シーケンサーとリズムマシンの機能を併せ持つ、オールインワンタイプのシンセサイザーです。
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