マイク・ヴァン・ダイク:

ベルリンを拠点に活動するテクノ・アーティスト。ウェストバムのレーベル、LOW SPIRITから90年にデビューしている。その後はLOOPZONE、MICROGLOBE、MARMION、MIJK'S MAGIC MARBLE BOXなど数々のプロジェクトでシングル・ヒットを飛ばしている。そのなかでも特に、92年にMFSからMICROGLOVE名義でリリースした「High On Hope」と93年にMARMION名義で発表した「Shonenbeg」は、“愛と平和と調和”をスローガンとするテクノ・フェステイヴェル<LOVE PARADE>のテーマ・ソングにもなった。テクノのポジティヴな面を打ち出したハッピーなサウンドが彼の魅力なのだ。<LOVE PARADE>の雰囲気を伝えるコンピレーションとしてはソニーからFROGMAN RECORDSが企画・監修した『スパンキー・コーラス』がリリースされており、そこで彼の曲を聴くことができる。また、日本のアニメ/ゲーム・カルチャーに強い関心を持つ彼は、プレステーション・ゲーム『攻殻機動隊』のサウンドトラックにも参加している。そしてこの程、彼のベスト音源を使って親友TOBYがDJ MIXした企画盤『マルチ・マイク』と昨年SUPERSTITIONからリリースされたアルバム『グロウ』がソニーから発売される。

MIJK VAN DIJK/
Glow[Japanese Edition]
SONY SRCS8585-6 \3,059
ハウス・ミュージックの恍惚感をテクノに取り入れたマイク・ヴァン・ダイクの美しいトランス・ミュージック。これが日本で最初の作品。シングル・カットされた「Suck My Soul」や「Shelter」、そして卓球のリミックスなどのボーナス・トラックを追加収録した2枚組CD。
●TOBYとの出会い
「最初に会ったのは、93年ラブ・パレードでやったマーク・リーダー主催のベルリンの“ペンギン・バー”なんだ。そのころTOBYはよくベルリンに来てたので、いろんなところでばったり会ったりしてたよ。僕が<Praxis Dr McCoy>というクラブで「Environ Mentality」をかけているときも彼が来ていてすごく感激していたよ。最初に一緒にDJしたのは1994年プラハでだね」
●TOBYについて
「彼はすごく良い奴なんだ。温かくって、優しくって、前向きで、イージー・ゴーイングで、本当に信頼できる奴なんだ。僕にとって兄弟みたいなんだ」
●日本とドイツのテクノの交流について
「多くのレコードやゲストDJのおかげで、世界中で交流があることはテクノの発展にも大きく役立っていてすごく良いことだと思う。その中でも日本とドイツとの関係は特別なんだ。というのも、日本のテクノ・アーティストはドイツの音楽を応援してくれるし、ドイツ人もずっと前から日本のポップ文化(漫画、ローランド・ドラム・マシーンなど)に興味があったから」
●オールタイムベスト10
APHEX TWIN /「Selected Ambient Works VOL.2」
LFO/「LFO」
QUAZAR/「The 7 Stars」
BLAKE BAXTER/「When We Used To Play」
ALL FROM E/「Dancer」
EON/「Spice」
HOUSE SYNDICATE/「Jam The Mace」
ABC/「The Lexicon Of Love」
HAIRCUT 100/「Pelikan West」
FUN BOY 3/「Waiting」*(順不同)

WESTBAM BACK

Takkyu Ishino
Mijk van Dijk

Toby

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