テクノ講座

Minimal Techno(ミニマル・テクノ)

現在最もテクノらしい音というと、このジャンルになります。
代表的なアーティストはJeff MIlls(ジェフ・ミルズ)。基本はリズムマシン(ローランドのTR-909という古いリズムマシンを使うことが多いです)の4つ打ちのビート。ドン、ドン、ドン、ドンというやつです。これはこれまでのテクノな中で定番とされているものですが、ミニマルの特徴はと言うと、あまりごちゃごちゃしない少な目の音数で、同じフレーズが何度と無く延々と繰り返されるところです。曲の中での大きな展開は、あまり多くありません。何カ所かのポイントに限られて作られることが多いです。基本的にメロディーよりも、リズムや一音一音のインパクトが重要視されています。現在デトロイトを始め、ヨーロッパ各国のアーティストやDJ、そしてここ日本でもこの分野の曲を作っていたりプレイしているDJが多いです。日本で代表的なアーティスト/DJは田中フミヤです。石野卓球もこの辺の音をプレイすることが多いです。他には、DJ Shufflemaster(シャッフルマスター)やQ'hey(キューヘイ)といったDJがいます。
実際のクラブやパーティーなどでのプレイでは、そういったレコードをいかにセンスよくグルーブ感のあるようにDJが組み立てていくかがポイントです。ミニマルの曲を単体で家で聴いても、あまりおもしろく感じない人も多いかもしれません。そういう時は実際にクラブに出掛けてみて、体感してみてください。もしくはDJたちによるミックスCDを聴いてみると、その良さを楽しめることができると思います。

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