テクノ講座

Ambient Techno(アンビエント・テクノ)

その昔Brian Eno(ブライアン・イーノ)という人に提唱され、今もなお重要視されているジャンルです。激しいダンスミュージックとは対極的な、静かで落ち着いた雰囲気を持ったテクノの総称です。
その語源は「環境音楽」でしたが、テクノのフィールドではクラブのサイドルームなどでプレイされ、踊り疲れた体を休める(「チルアウト」とも言う)ための音楽であったりします。もちろんそれをメインに掲げたパーティーもあります。日常生活においても、部屋やお店のBGMとして流して落ち着いた雰囲気を出すことが出来ます。
代表的なアーティストにはThe Orb(ジ・オーブ)や、Mix Master Morris(ミックス・マスター・モリス)、Sun Electric(サン・エレクトリック)などがいます。Aphex Twin(エイフェックス・ツイン)も「Selected Ambient Works」という初期の作品集をリリースしています。そしてテクノ・レーベルの大御所で、最近はジャンルにとらわれないリリースをしているR&S Recordsは、Apolloというアンビエントに特化したレーベルを持っています。
国内でもSusumu Yokota(ススム・ヨコタ)や、ケンイシイなどがこういった音楽を手掛けていますが、アンビエントを専門で作成する例は珍しいです。彼等もいろんな音楽をクリエイトする上でアンビエントも手掛けるというケースがほとんどです。ちょうどロック・ミュージシャンがバラードを作るのと近い感覚にある言えば、理解しやすいかもしれません。

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