TRACK 14.
マルティカ/おもちゃの兵隊
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 好景気に乗って、98年頃から全米では10代のポップ・アーティストによる、ティーン・ポップが大ブーム。今もそれは続き、規模は空前のスケールだ。でも、思い起こせば、80年代後半にも同じように10代のポップ・シンガー、特に女性が活躍した時期があった。19歳のマルティカがデビューしたのも、そんなブームが起きている88年だった。キューバ系移民のマルティカ。デビュー・アルバム『誘惑のマルティカ』は、少し大人びた表情のジャケットが印象的だった。収録の『トイ・ソルジャーズ』は、危うい10代の心を歌ったもので、2週に渡り、全米で1位獲得のヒットとなった。この曲を含め、10曲中5曲のソングライティングにマルティカ自身も参加している。アルバムも全米で15位となっているが、10代のアーティストに対して、何かと手厳しいアメリカのメディアが彼女を認めたのも、単なる操り人形ではなく、クリエイティヴ面にもしっかり関わっていたからだろう。

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