TRACK 7.
ジル・スコット ジル・スコット/ゲッティン・イン・ザ・ウェイ
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 ラップではなく、ポエトリー・リーディングと歌の中間のような、語るように歌うヴォーカル。全ての楽曲がそうではないが、収録の『ゲッティン・イン・ザ・ウェイ』は、そんな独特の雰囲気で歌われる。北フィラデルフィア出身のジル・スコット。昨年アルバム『フー・イズ・ジル・スコット?』でデビューする。アルバムのサ ブタイルには"ワーズ・アンド・サウンドVol.1"とあるが、ここに彼女のこだわりと原点が隠されている。ジルが自分を表現する手段として、一番最初に選んだのは歌ではなく、詩を書くことだった。感受性豊かな子供だったのだろう。デビュー作の歌詞には日々の生活において、アフリカ系アメリカ人としての、ルーツを意識している姿勢が反映されており、スピリチュアルな彼女に触れることが出来る。そんな才能が認められたのだろう。今年のグラミー賞で、最優秀新人賞にノミネートされている。知性派になりすぎない、官能的なヴォーカルもいい。

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