・・・セン・ドック・・・

【俺の"ロックとラップの融合"というヴィジョンは1995年には見えていた!】

Q:New Albumに関して質問する前に、生楽器によるバンド・プロジェクト"SX10"(脚注参照)を始めたきっかけを教えてください。

セン・ドック:今やこんなにも大きくなったロックとラップの融合に関しては、俺はもうずっと以前からヴィジョンを持っていた。俺のヴィジョンは1995年には見えていた。みんなに先駆けて、俺はバイオハザードやパール・ジャム、ソニック・ユースとレコーディングをやっていたし、俺たちもニルヴァーナ、サウンドガーデン、パール・ジャムっていうようなあらゆるタイプのバンドたちと一緒にツアーを共にしてきた。そこで俺は自分のバンドを始めなきゃと感じたわけさ。だって、当時のマグスにはこんなふうにちょっとばかし方向性を変えて行こうぜって言ったところで、彼らは俺とは同じふうには感じていなかった。そんなわけで、俺はグループを一歩離れて、自分のバンドを始めることにしたんだ。

Q:SX10と同時に、今回のサイプレス・ヒルのアルバムにもかなりロックな曲が含まれて いますが、SX10だけでは満足仕切れなかった、といったところですか?

SD:ああ、そうなんだ。俺がSX10を立ち上げたその動機というのは、今、話したように、当時のサイプレス・ヒルがヘヴィなギター・ミュージックをやろうとしなかったことにある。だからSX10をスタートしたわけだが、マグスがLAの“ウィスキー”で俺たちがプレイするのを目にして──システム・オブ・ア・ダウンにデフトーンズにSX10というラインナップのコンサートだった──確かマグスがSX10を観るのはそれが初めてで、彼はぶっ飛んじまったってわけさ。

Q:なるほど。それをきっかけに、SX10と今回のアルバムがリンクしていったわけですね?

SD:そういうこだな。 その時すでに俺たちはラップ・アルバムの録音を終えていたが、マグスがSX10のメンバーを呼んで一緒に2〜3曲やってみようって言うんで「ああ、やってみようや」ってことになった。SX10のメンバーと一緒に2曲、続いてフィア・ファクトリーのやつらと1曲、でその次には……てことになったんだ。

Q:つまり今回のロック指向に関しては、あなたによるサイプレスの他のメンバーへの影響力が大きかったと言っていいわけですか?

SD:ああ、そうだと思う。きっと彼らもそう言うだろう。

Q:彼らも同じような方向性を目指していると?

SD:そう思うな。New Albumを聴けばすぐわかる!日本のファンにもな!


脚注:SX10
サイプレス・ヒルのメンバー,センドッグが96年からサイプレスとは違う、もっとハード&アグレッシヴなサウンドを求めてスタートさせたバンド。自身のレーベル、"ラテンサグ"からようやく待望の作品をリリース。こちらはゴリゴリのロックサウンドだ。"ラテンサグ"レーベルではラテンフレーヴァーなサウンドを扱って行く方向だとか。

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