マイク・ヴァン・ダイク・バイオグラフィー

日本はもちろん、世界中で愛されているマイク・ヴァン・ダイクだけど、まだまだ知らないことがたくさん。少しは知ってることもあるけど、もっともっと詳しく知りたい!
というワケで、スタート地点から現在に至るまでの彼の音楽活動歴を、ここに簡単にまとめてみました。

マイク・ヴァン・ダイク(Mijk Van Dijk)はドラムコンピューターやシンセサイザーに興味を持つ前は、いくつかのファンクバンドやポップバンドのベーシストとして、活動していた。1988年ハウスミュージックがヨーロッパで流行り、マイクはベルリンの全てのパーティーに参加していた。88年の秋、Hannes Talirz(現在のPositive Thinking/MFS)と共同でサンプラーを買い、ハウスやヒップ・ホップ音楽を作り始めた。



1990年、マイクは初のソロシングル"Loop Zone"をベルリンのLow Spirit Recordから発売。また、Hannes Talirzと初のライブを行う。




1991年、ハードコア・テクノがドイツ全国でヒットし、マイクはDJ TanithとBash Recordより、"What Is Noise", "Future Is Now"の12インチをリリース。



1992年マイクはMFSレコードの"Microglobe"や"Mindgear"のプロジェクトに参加しCosmic Babyと共に初のトランスのコンピレーション"Transformed From Beyond" を出す。75分ノンストップのミュージックミックスということで、話題を集める。
1992年夏には、マイクはDJとしての活動も始める。




1993年には、MFSより"Home Is Where The Hartcore Is"と"404-EP"を発表。そして、DJ Marcos LopezとハンブルグのSuperstition RecordからMarmionの企画を始め、成功をおさめる。 また、同じレーベルから"Mijk's Magic Marble Box Vol.1"と"The 4 Season Of The Mind"を秋にリリースする。



1994年の春、Marmionから"Schoneberg Remix" と"Firechild"のクラブヒットが出る。さらに、"Environ Mentality"、"All Our Colours" などMicroglobeの"Think & Danse"シリーズから発表。また、DJ Hellなど他のアーティストと共に仕事をすることができ、Disko BからリリースされたDJ Hellのアルバム"Geteert Und Gefedert"にはマイクとのコラボレーション作品が2曲入っている。その合間でマイクはヨーロッパそしてオーストラリアでも意欲的にライブ・ショーやDJセットを行う。

そして、遂にマイクの初のアルバム"Aferuropamericasiaustralia"という舌をかみそうなタイトル(南極大陸も入れた6大陸という意味。)を発表。




1995年、マイクはMoby、The Hypnotistなどの国際的に有名なアーティストのリミックスをし、また逆にMicroglobeアルバムの中から、彼自身の曲も他のアーティストにリミックスされる。
そして、同年にはアニメビデオ"EscapeTo Trancyberia"のサウンドトラック用に作曲する。

1994年12月から1995年1月にかけて、日本に3週間滞在。友人に会ったり、DJセットや、ライブショーを行う。"Mijk's Magic Marble Box Vol.2 Tokyo Tracks"には、日本での体験が色濃く反映されている。2度目に日本を訪れた際、ライブを行うだけでなく、2月にリリースされた日本トップDJ/プロデューサーの石野卓球と田中フミヤがリミックスした"Tokyo Trax"を持ち帰る。マイクは石野卓球が所属する人気バンド、電気グルーヴの"虹"のライセンスを取得するようMFSを説得。



1996年にはMarmionに戻り、"Three After Midnight"、"The Spark, The Flame, And The Fire"のリミックストラックを発表し、彼の幅広い音楽性をアピールする。また、MijkとMarcosの大ヒット作"Schoneberg"がリミックス後、イギリスで再度リリースされ、いわゆる"Nu-NRG"に大きな影響を与える。他にも1993年にヒットした、Mijk's Magic Marble Boxの"Spring, The Wildlife"もフランス車のRenault MeganeのTVコマーシャルソングとして起用される。
彼が"Multi-Mijk"という異名をとったのも、彼がマルチメディアに非常に関心を持っているためであろう。マルチメディア分野での彼の最初の音楽作品は、CD-I "Love Version"の9スクリーンで見ることが出来る。オーディオとCD-ROMがミックスされたこのCD-Iは視聴者をテクノの世界へといざなう。また、Frame Work Inc.(Charles Finkbeiner & Donald Kramer)の"Femme"というショートムービーで、初めてマイクの曲が映画サウンドトラックに起用される。




大のゲーム好きのマイクは、お気に入りの漫画でもある士郎正宗の"Ghost In The Shell"を元にして作られた、Sony PlayStation�のゲームの音楽も手がける。
1997年よりマイクは遂に、匿名のプロジェクト名ではなく、自分の名前でレコードを発表。"Suck My Soul"(1996),"glow"(1997年3月 Superstition Recordより発売)のシングルからもわかるように、言葉の重要性を見いだしている。
Microglobeのアルバムは世界一般をテーマにした作品だが、"glow"はそれとは違い、人々の中の世界、精神、Soulや死といったテーマにしている。アルバムからの2ndシングル"Shelter"はマイクの友人のToby Izui(Tobynation)や石野卓球からも協力を得、ベルリンと東京で制作される。

現在マイクはMarcos Lopezと共同で新しいMarmion企画に取りかかっている。




マルチ・マイクについて〜マイク・ヴァン・ダイクのメッセージ
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CD「マルチ・マイク」収録曲
マイク・ヴァン・ダイク・ディスコグラフィー
Tobynation(DJ Toby)インタビュー

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