凄い耳垢
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2004.10.28[11:34]
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26日、札幌キャンペーン。 千歳空港に着いた瞬間から、明らかに東京とは異質の乾いた、そして冷たい空気が漂っていたので、上着を着用。モーサムトーンベンダーのウインドブレーカー。前にもらったのだが、これが格好良い。 千歳空港の寒さより、個人的にはまたしても乗るはめになった満員の京浜急行がキツかった。
昼飯に札幌ラーメンを食う。「ハイミーをたっぷりブチ込みました」的な、持続的な化学の旨味満載のラーメンで、少しがっかりする。ラーメン激戦地のラーメンは「旨さが勝負」とばかりに、こうやって化学調味料が入れている店が多いが、基本的に僕は無添加のラーメンが多少できそこなっても好きだ。 札幌にもそういうラーメン屋が沢山ある模様だが、札幌のラーメン屋情報に詳しくないので、美味しい店を知ってる人がいたら教えて欲しい。
仕事終了後、寿司を食って空港に移動。 やっぱり北海道の寿司は隅々まで旨い。貝類までキッチリ旨いっていう寿司はなかなか食えない。勿論、イクラがヤバい。
27日、仕事はMM(マザーミュージック)のみ。 日中は領収書の整理とギターを弾いていたら、あっと言う間に終了。
そう言えば、キャッツからi-podをプレゼントされた。 僕は前から、こういったハードディスクプレーヤーは「音楽=データ」みたいな扱われ方の権化だとか思っていたりして、抵抗があるというかむしろ反対というスタンスであったのだけど、やっぱりCDが出て来たときと同じように、聴く側の需要っていうのは便利なほうにシフトするものだし、いろいろな人といろいろな話をしているうちに大分抵抗がなくなってしまった。
で、i-podをいろいろイジってみたのだけど、正直、毎日十枚強のCDを持ち歩いたのだけど、その必要がなくなるというだけでかなり助かる。音はMDより大分良い。実際、MDは軽く凹むくらい音が劣化する。
まあでも、年とってきたせいかもしれないけど、機械って恐いなと思う。買ったCDとレンタルしたCDがこういう機械の中では差がないに等しいから。 僕らミュージシャンは機械が便利になればなるほど、「実際手にとりたい」作品を作っていかなかったら誰も「そんなもん買いませんよ」ということになってくる。
そういうこと忘れて「チャート戦争」みたいな時代を作ってしまったから、今になってCDが売れなくなったんだと僕は思う。 だからCCCDにしたからって回復するわけないのに。 要は、良い音楽を作るしかないのですよ。 「i-pod反対」とか、そういったことではなく、「良い音楽を作る」ことで音楽がデータ(扱われ方という意味で)になっていくことに抵抗していこうと思う。燃えている。
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ソルファ全曲解説その4。「マイワールド」
マイワールドは、Aメロとサビは原案のときから既に出来ていて、それにBメロを考えてAとサビを繋げるかたちで曲を作った。 最初の段階から手応えの良かった曲なので、かなり良い雰囲気で構成を詰める作業が進んだのを覚えている。 ケンスイのイントロのアルペジオ、その後のコードリフが出来たのが、この曲の雰囲気を決めるにあたって非常に大きかった。 イントロのアルペジオはキヨシのテレキャスターで演奏し、録音。弾いたのはキヨシでなくケンスイ。今回のレコーディングでは、このキヨシ所有のテレキャスターが結構活躍している。
歌に関しては、外来語として扱えない「英語」になってしまう言葉をどうしても使いたくなかったので、「in my world」が「音」としては良いのだけど、どうやってそれを回避して詩を書くかというのが大変だった。 僕はメロディーを作るとき、ただ音符に変換した部分でのメロディーという考えではなく、母音や子音など、言葉の発語感も含めてメロディーだと思っているので、仮歌の段階で適当に出て来た言葉を全面的に信用している。
まあ、わかりやすく言うと、作曲しているときはB-DASH語のような歌をつけて、その語感を維持しながら日本語の詩を乗せるというやり方。選べる言葉に制限があるのだけど、表現する身としては非常にやりがいがあるわけです。
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贅肉はミュージシャンの敵です
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2004.10.25[22:39]
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23日、スペイン坂にてラジオ生出演。 その後、都内にて漫画家の海埜さんと対談。女性漫画家に抱いていたイメージを完全に覆されるくらい、美人な先生で驚く。 そして、撮影中に地震。かなり激しく揺れる。
キューンに移動し、ラジオ収録。
24日、スペースシャワーにてゴゴイチ生出演。 本番前、東京事変の皆様に挨拶。
ゴゴイチのスタジオ内は、ヤマのオーダーしたマツタケの香りが充満していた。基本的にマツタケの香りは好きだが、一定時間を経過すると「もうええわ」的なニオイとしか思えないようになってくるのは僕だけだろうか。 そこまで有り難がって食うほどの食い物ではない気がする。マツタケ。
25日、都内のスタジオにてライブリハ。 今日もヤンヤヤンヤ言いながら、セットリストを1曲づつ確認しながら進める。そして、セットリスト以外の曲も練習する。
さらに、新曲のリハーサルもスタート。次作の基本方針などについても個人的見解をメンバーに伝え、少しだけ新曲を合わせる。なんとなく良いインスピレーションを得たところでジャムセッションを終了して、今日のリハーサルは終了。
寿司を食って帰宅。
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ソルファ全曲解説その3。「君の街まで」
冬のツアーあたりからあった、半音づつ上がって行くコード進行をベースにこの曲は制作された。この半音づつ上がる進行をベースがキープするのかギターがキープするのか、いろいろなパターンを山ちゃんと一緒に試し、そこにケンスイがアルペジオを乗せて現在の形になった。 3つ目のコードが不協和音になっているところがポイント。この進行はイントロやAメロ、間奏で使われている。
こういうポップな曲はAメロ→Bメロ→サビと作ると非常に歌謡曲チックになってしまうので、基本的にAメロとサビだけで構成をまず考えて、それからブリッジや間奏のリズムパターンを詰めていった。 基本的にこういう場合、1回目のサビは半分にして、1番2番みたいな構成を回避するのがアジカンの場合、好んで使うやり方。
最後に3連の部分を作って終了。(アリかナシかで結構モメる) 演奏部分については全編に渡って「シンプルに」という合い言葉で制作。 かなり簡単にコピーできると思う。(アジカンの曲は簡単にコピーできる曲ばっかりだけど)
コーラスはレコーディングスタジオで考え、自分で重ねた。 今回のアルバムのコーラスはレコーディングに入ってから考えて、その場で録音することが多かった。
この全曲解説、誰に向けてやってるのか、段々よく分からなくなってきた。 自己満足というか、忘れそうなので日記に書いているというか、「内容がよく分からん」ともっぱらの評判ですが、書き始めてしまったので最後までお付き合い下さい。
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風邪
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2004.10.22[23:29]
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21日、ラジオ収録。 渋谷まで電車で行き、楽器屋でチューナーとストラップを買ってHNK-FMに集合。 待合所でケンスイとともにマネージャーとスタッフを待っていると、ケンスイはおもむろに袋からパンを取り出しムシャムシャと食い始めた。NHKは比較的厳粛な空気の漂う場所なので、非常にパンを食う行為が周囲から見て浮いていた。なんだか恥ずかしい気分になったが、あまりに旨そうに食うのでそのまま見守った。
ストラップは赤が好き。
ラジオ後、ビートクルセイダーズとストレイテナーが出演するライブを新宿ロフトに見に行く予定であったが、調子が明らかにおかしかったので電車で帰宅。帰宅後、熱を測ってみると、高熱とはいえないが37度台であった。
早めに就寝。
22日、都内にてライブリハーサル。 セットリストの1曲目から、ヤイヤイ言いながら演奏を詰める。今日からアンプの位置をケンスイ側に変えたところ、「ゴッチのギターが今までは凄くうるさくて死にそうだったけど、そこだと助かる」とキヨシ。良いほうに解釈している。
引き続き風邪っぽいので、ひとり早めに終了。
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ソルファ解説、その2。「リライト」
基本的にアジカンの曲はシングルにするために作られた曲というのは1曲も存在しない。基本的にアルバムに入れる楽曲を作り、その中からシングルをスタッフらと共に選んでいる。「君繋」以降、「サイレン」「ループ&ループ」の次に出来た曲がリライトで、結果としてこれが3枚目のシングルになった。
この曲は最初、ブリッジのダブパートのコード進行が中心となった非常に暗くてゆっくりとした8ビートの曲だった。ただ、あまりにネガティブで暗すぎたためにまったくもってメンバーも良い顔をせず、いろいろ試行錯誤を繰り返しているうちに、その部分はとうとうブリッシの「所詮ただ〜」からの部分だけになってしまった。
そんな暗い曲がこういった勢いのある楽曲に変わるにあたって、イントロ後半から登場するギターリフが出来たことが大きかった。アジカンがこういう楽曲を作る場合、オクターブ奏法でイントロを作ることが多かったので、開放弦と単音のこういったリフは新しいやり方だったし、このリフを間奏やAメロの裏でうまく使うことができたことが良かったと思う。このリフは僕が原案を作ったのだが、演奏する技術がないのでギターと口を使ってケンスイに伝えるという、ギターを弾く身としては非常に情けないスタイルで制作が進行した。考えたギターリフを口で表現するときの侘びしさったらない。 まあ、弾けるなら伝えるまでもなく、自分が弾けば良い話しだけど。
ギターうまくなりたいなぁ。
ブリッジのレゲエ風のリズムパターンはキヨシのアイデア。コード進行はイントロと同じ。
ソルファの中でも1、2を争う非常に格好良いイントロだと個人的に思っている。
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激マズチャーハン
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2004.10.21[13:48]
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20日、アルバム発売日。台風。 午後よりT-FMに入り浸り、ラジオ収録やら生放送の仕事をこなす。
そして、MMことマザーミュージック前に飯。ラーメン大好きディレクターのお勧めで、刀削麺という中国雑技団とまではいかないが、麺を削り飛ばして鍋に入れるという荒技を見せる店に行く。 「いつもは行列なのよ」と笑顔でそう宣う女性スタッフに一同の期待も高まる。
まずはオススメの麻婆豆腐を食う。これは非常においしかった。そして、刀削麺。これはなんというか普通。甘からず、辛からず、普通。 この時点で、「俺、麺は食えるのと食えないのがあるから」と無難にチャーハンを注文した今夜が山田だけ待ちぼうけ状態で、一同に緊張が走る。(山田さんはかなりの確率で注文を忘れられたり、出てくるのがひとりだけもの凄く遅かったりすることが多いので) しかも、辛いものが苦手なので、先行の麻婆も食えていない状態。
そこに満を持して、各テーブルと山田さんの目前にチャーハン登場。 一同絶句。 山田撃沈。
その後、元気のない山田さんを励ましながらMMの生放送を行なう。 台風の影響もなく無事に帰宅。
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★「ソルファ」全曲解説。第1回「振動覚」
この曲はサビのコードパターンから制作。Aメロとイントロはそのサビのコード進行を単純にして作り、「君が嘆く〜」からのブリッジも同じコード進行を使っている。
こうやって、リズムとメロディを変えながら同じコード進行を何度も使うというやり方が好きなのだけど、Aメロからサビに直接行くと、あまりにも単調なのでBメロを作った。当時はケンスイがBメロでボーカルをとるはずだった。「ウイウイウ〜」には歌詞が乗る予定で、それを僕が追いかけて歌うということだったのだが、あまりにパンチがないので却下。 その代わり、「ウイウイウ〜」という歌を追っかける同じ音のギターをケンスイが弾き、追っかけ案は成立している。
ここまでで、曲の大きな形が完成。 イントロのリフやサビ裏のギター、ベースラインなどを各自で調整。ケンスイのギターがかなり活躍している。 こういう曲の場合、バッキングギターをノペっと2本、1曲丸々弾いて音の厚みを出す方法を「君繋」までずっとやっていたのだが、今回はそういう簡単な方法には頼らないという話をケンスイとかなりしたのを覚えている。 勢いが欲しい部分の箇所箇所でその方法は使っているが、基本的に音圧に頼らないで勢いを出すことにギター陣は専念した。
ここでどうにも決まらなかったのが、「君が嘆く〜」からのブリッジの部分で、ここが完成しなかったばかりにこの「振動覚」は、武道館でのイベント前にボツという烙印を一度押されている。当時、メロディーやリズム、コード進行もしっくりとくるものが見つからず、「新曲作りたい」と「武道館のライブリハをしたい」が行ったり来たりして、かなり殺伐とした状態でスタジオに入っていた。 ディレクター白井博士にそうとう励まされた記憶がある。
武道館を終え、スタジオに何度か入っているうちにこの部分は「いつ作った?」と自分達で疑うくらいすんなり完成。大袈裟な言い方だけど、呼ばれて出て来た感じ。 このブリッジがアルバム「ソルファ」において我々の最後のアレンジ作業だったので、出来たときの達成感だけはやたら覚えている。
歌詞について。 「永遠の生命」=「LIVE FOREVER」ということで、引き続き「オアシスを聴いてバンドをやろうと思ったあの時に捧げる部分」を、今度はリフとかでなく歌詞でやっている。(「君繋ファイブエム」の「E」にはLIVE FOREVERのギターソロをそのまま入れてある。) 「夜明けの雨」はLIVE FOREVERの「in the morning rain」からの引用。
この曲が出来なかったら、ソルファはリリース出来なかったと思うので、非常にメンバーにとっても大切な曲。
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休養
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2004.10.19[23:47]
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16日、キャンペーンDAY。ラジオ生出演後、青山「武蔵」でラーメンを食って帰宅。
17日、都内でリハーサル。 疲労で個人的にイライラがピーク。凍てつく空気をスタジオに充満させてしまう。深く反省。と、言いつつも、疲労はピーク。
18日、休養。 「キャンペーンに行って、楽しくおしゃべりできる体調ではございません」という状態だったので、無理を言って1日休みを頂く。了承してくれたスタッフ、そしてメンバーに感謝している。 一日、寝ながらゲームをやってのんびり過ごす。 夕方、腹が減ったので、近所のラーメン屋に行くと、まさにアジカンが出演中であった。「申しわけない」と思いつつ、塩ラーメンを食う。
19日、都内でリハーサル。ツアーの通しリハーサルを行う。 演奏は順調に進んだが、前半飛ばし過ぎて後半バテるという現象が起きる。このあたり、実際のところペーズ配分など考えたくない。ロックバンドは最初から飛ばしてナンボなので。 ということで、体力アップが当面の課題。
東京FMにてラジオ収録。
ファミレスで食事をして帰宅。 MCヤマーの頼んだ「寿司盛り合わせ」だけが異様に遅くてウケる。全員食い終わる直前に寿司登場。
ソルファ発売ということで、次ぎの日記から全曲解説を。
掲示板で、良いとか悪いとかソルファについて好き勝手言ってもらえてることが非常に嬉しいです。何かを表現して発信するということは、皆に好き勝手言ってもらって成り立っていくものですから。 ソルファは誰かの期待に答えることを目標としたのではなく、自分達が納得の行くものだけを考えて作りました。だから、4人にとっては100点です。実は今までで一番シーンとかに媚びてないアルバムだと自分でも思います。(今までか媚びてたとかいうわけでもないですけど)
とにかく、いろんなひとが聴いてくれることが心の底から嬉しいです。 批判されたり褒められたり、そうやって音楽やロックの話題でみんなが盛り上がって、最終的にみなさんの「何か」になると更に嬉しいです。
僕は僕で、3枚目の構想を練ってます。
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大阪キャンペーン
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2004.10.16[01:05]
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13日、MTVから始まって、ラジオなどの収録や生放送。
マザーミュージックレコード。 エルレガーデンの新しいシングルは本当に素晴らしい。カップリングも含めて、かなり豪華な1枚だと思う。「それやり過ぎ」的1枚。贅沢。
14日、大阪キャンペーン。 新幹線の改札に朝9時集合のため、かなりギュウギュウの満員電車に揺られる。 そう言えば、サラリーマン時代は毎朝満員電車に揺られて通勤していた。朝6時台後半の電車でよくもまあ通勤していたもんだと、今さら当時の自分に感心している。 満員電車は嫌い。
まずは京都でラジオ。 その後、大阪でラジオにやたら出る。キャンペーン中の民生さんに遭遇し挨拶をする。
鉄板焼を食ってホテルに戻り、ケンスイの部屋でメンバー4人だけの部屋飲みを開催し、有線放送にシャ乱Qなどをリクエストしようと試み盛り上がる。残念ながら、リクエスト受付終了だった。
15日、大阪キャンペーン2日目。 昨日に引き続きラジオに出演し、アルバムのプロモーション活動を行う。
最終の新幹線で帰京。
帰りの新幹線を待つ時間、キヨッシーが「宇宙の謎」とかいう明らかに自分のテリトリー外の本を購入していたのが笑えた。キヨッシーはメキシコがどこにあるのかなど、地理に関して非常に知識がない。にも関わらず、「地球」を飛び越して「宇宙」ときたもんだ。
そう言えば「宇宙飛行士になりたかった」と、以前、キヨッシーはラジオか何かで語っていた。 もしかしたら「アジカンを辞めて宇宙飛行士になる!!」とか言い出す日も、そう遠くはないかもしれんなと思った。
アジカンのキヨシから宇宙のキヨシへ。 男のロマンを感じる。
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ゆらゆら帝国
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2004.10.13[12:40]
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12日、都内にてツアーリハーサル。 スタジオや仕事先に向かう道すがら、いつも半分寝ている状態すなわち「半寝」でいろいろな音源を聴いているのだが、キタケンサンバのお勧めで買った「ゆらゆら帝国」のベストアルバムを聴いていると、気持良いと気持悪いの間を行ったり来たりして半寝にもならない。とにかくギターの音がもの凄く格好良い。
キャリアのあるアーティストに興味を持った時、どのCDから聴いて良いもんか?という疑問が浮かぶことが多い。 今まではベストアルバムは「総集編みたいでなんかなぁ」と思っていたのだけど、最近はベストアルバムやグレイテストヒッツ(安っぽいタイトルだけど)を買うことが多い。その中で気に入った曲があったら、その曲が入ったオリジナルアルバムを聴いてみる。 アーティストによっては、アルバム1枚でガラっと音楽性が変わってしまってることもあるから、勘で買ったCDが、そのアーティストが出した唯一の実験作とされている…みたいな、自分の思い描いていたものとはまるで逆の音だったりする失敗がベストアルバムによって減る。
だけど、本当はリアルタイムで聴くのが一番良い。 なんであの時これを観たり聴いたりしなかったんだろう?的なものが多い。 ゆらゆら帝国も然り。
リハーサル後、NACK5でラジオ生出演。 キューンに戻って取材。 文化放送ラジオ生出演。 非常にタイトなスケジュールでキツイ。
何時の時代でも若者特有の流行り言葉はある。文化的な側面から考えると良いか悪いかはよく分からないけど、それで友人や家族や恋人とのコミュニケーションが上手くいくのならば、それは良いことなんじゃないかと思う。 だけれども、いざ公の場に出た時に「アナタはアホですか?」という表現もその中には存在するわけですね。
僕自身、使い方を間違って覚えていたり、知っていてもうまく使えなかったり、日本語は本当に難しいと思います。
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芸能人ではありません。
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2004.10.11[22:55]
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10日、機材まわりのブレーンFUJIMOTOと、秋葉原&渋谷にて宅録機材の買物。 秋葉原の電気街では、4車線くらいある道路が豪快に歩行者天国と化していて驚く。街の雰囲気も独特で、何度行っても軽い違和感に襲われる。 違法感漂う電脳都市というイメージ。「なんでもコピーできます」っていう感じ。 だけど、良いものや必要なものも勿論売っている。
渋谷で買物の後、ライブハウス屋根裏にガールハントのリハーサルを観に行き、久々にメンバーと談笑する。しばらく行ってなかったので、ほとんど知らない新曲だったが非常に良かった。
お洒落なカッフェーで打ち合わせ。軽く浮いていたような気がする。
11日、都内にてライブリハーサル。みっちりとやる。 貴山田はベースアンプの購入を考えているらしく、スタジオには3台のアンプ(キャビンネットも3台)が並べられており、貴山田にとってはよりどりみどりな感じだが、何台も並んでいるベースアンプは、はっきり言って不気味だった。 安い買物ではないので、「迷うだけ迷うがいい!」という気持ちで見守る。
六本木に移動して、PVの副音声録音。 内容は「映像作品集1巻」にて確認して下さい。
ラジオ生出演後、ラーメンを食べて帰宅。
眼鏡が似合うっていうのは嬉しいけど、自分のことは芸能人だと思ってない。まあ職業の呼び名とかは何でも良いんだけど、「芸能人」だけはどうも恥ずかしくて嫌だなぁ。「ミュージシャン」とか「バンドマン」とか、格好良いか格好悪いかはよく分からないけど、そっちのほうがしっくり来るなと思う。 正直、できるもんなら目が良くなりたい。 ギターを弾き、そして歌いながらディレイとかリヴァーヴなどのエフェクターを踏むときに、エフェクターがレンズから外れて踏み間違えてしまうので。 気付いたらリライトとかの激しい曲で、空間系のエフェクターがONみたいな、そういう悲劇が起こる確率が眼鏡のほうが高い。
ただ、機能面を重視すると、顔の半分以上がレンズになってしまう。それはちょっとなぁと思う。
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馬刺
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2004.10.09[18:14]
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7日、熊本キャンペーン。 熊本空港からバスで市内に向かう途中、「味噌天神」なる地名(バズ亭)があって非常に惹かれる。一体、何があるのかと思っていろいろな人に聞いてみたのだが、真相がよく分からない。
ラジオや雑誌などの仕事をこなす。
21時より夕飯。 馬刺、タテガミ刺、馬レバー刺などの馬肉をこれでもかとばかりに食べる。馬肉は新鮮だと臭みが無く、とても美味しかった。 移動までそれほど時間がなかったので、1時時間で食事を切り上げ、電車で博多に移動。
博多到着後、一杯やって就寝。
8日、福岡キャンペーン。 深夜2時までガッツリといろいろな仕事をした。 フライデーナイトサラミという、九州でやっている僕らのラジオ番組が最終回を迎えるということで、公開録音や生放送も、何かもの寂しい空気が漂っていた。 フライデーナイトサラミは、100%アジカン主導で好きな曲を流せる番組で、選曲を考えるのがとても楽しかった。始めた当初はグズグズで、こんなに続くとは思っていなかったけど、今となっては終わるのが寂しく思う。
夕方に食った「だるま」のラーメンがメチャクチャ旨かった。おかげで、半蔵門の塩ラーメンの悪夢がふっ飛ぶ。九州はラーメンが旨い。
それから、公開収録中にアジカンスタッフの黒いリュックが消えるという事件があった。航空券や財布、パソコンや原稿などが入っている。 どっかに転がっているのを発見した方とかいましたら、HPのトップからメール下さい。 盗難とかでないことを祈る。
9日、東京に戻る。 「沖縄の悪夢ふたたび!」かと思いきや、飛行機は普通に飛んだ。そして大して揺れずに羽田に着陸。パイロットは相当な腕前だと勝手に想像している。何故なら、着陸の衝撃が限りなくゼロに等しかった。偏見だが、敏腕パイロットは口ひげをたくわえているイメージがある。
空港の弁当、略して空弁。「あぶりフグの丸ごと寿司」最高。
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今から九州に向かう。
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2004.10.07[09:29]
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6日、取材DAY。 ジャクソンバイブのグローバー氏がやっているラジオにゲスト出演。グローバー氏は僕より若いのだけど、なんか会う人を包み込む大きいオーラを持った人で、むしろいつも「このひとは年上にしか見えんな」と思ってしまう。あの優しい貫禄の正体を知りたい。
その後、M-ON「セルフライナーノーツ」収録。 かなりハードな質問の数々でヘヴィーだったが、聞き手のアリさんの優しいオーラにより、かなりリラックスして行えた。 B-BOYに扮してポラロイド写真を撮影して移動。
キューンにて4人で取材祭り。
そして、マザーミュージック。 打ち合わせ前にキヨシとふたりで食った塩ラーメンが、今まで食ったラーメンのワースト2位にランクインする程のまずさで、もの凄く凹む。 券売機の「塩ラーメン」ボタンがもの凄く発見しにくい位置にあったので、うすうす塩はあやしいなと思っていたのだが、予想を遥かに超える味にキヨシともども絶句してしまった。
オンエア中の地震はこれで2回目。
優しいオーラを持った人に憧れる。 本人は否定するけど、アジカンのケンもキヨシもヤマちゃんもそういうオーラを持ってる。まあ、ケンは僕と同じで浮き沈みが激しいから、いつもいつもとは言えないけど。 そういう3人とバンドをやってるから、きっと続けていられるんだなと思う。
会った人を包み込むような、優しいオーラが欲しいなぁ。 まあ、オーラなんて実際見えるものではないし、本当にあるかどうかわからない代物なんだけど、なんかそういう雰囲気というか感覚というか、ないとは言い切れない何かを人は発していると思う。
では、九州キャンペーンに2泊3日で行ってきます。
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曜日感覚
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2004.10.05[23:16]
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5日、リハーサル&取材。 1月に出るLINKの新譜を貰う。ギターの音がもの凄く格好良い。厚い。 やっぱり歪んだギターが好きだなと思う。ギターアンプから、えも言われぬ美しいクリーントーンが出たときの感動も凄いが、ジャキーンと脳天を痺れさせるような、モロに自分好みの歪みが作れたときの感動にはかなわない。
リハーサル後、そのままスタジオで取材を受ける。
今日はスタジオで久しぶりにいろいろな人に会った。
僕はただ、ずっと音楽に没頭してきただけで、これっぽっちも変わったつもりはないんだけど、いつの間にか抜け落ちたり、無くしてしまったものがいっぱいあるような気がして、なんだか胸が痛むなぁ。
雨の中、スタジオから歩いて帰ってきたけど、そんなことばっかり考えていた。 秋の雨はちょっと寒くて切ない。
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BBQ
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2004.10.05[00:23]
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3日、休み。 家で原稿を書く。確か来月末あたりから、「ぴあ」でエッセイのようなコラムのような連載が始まるので。 前にGBEVというフリーペーパーで「山田中華飯店」という、毎週漢字1文字を選んでコラムを書いていたが、それ以来の連載で、しかも今回は売っている雑誌の中ということで少し緊張している。
ウイニングイレブン。 今回はマスターリーグでの選手獲得が非常にむずかしい。インテルのアドリアーノがどうしても欲しいが、相当高い移籍金を積まないと獲得に応じてもらえない様子。かなりシビアで手こずっている。 つまり、自分の好きな選手だけを集めたようなドリームチームが作りにくい。だから、安い給料で能力の高い選手を上手く使うことがかなり重要になってくる。 でも、やっぱりレアルみたいなドリームチームが作りたい。 名前が読みづらいファンニステルローイとブラジルの怪物アドリアーノの2トップ。ゲームメイカーはハグキがチャームポイントのロナウジーニョ。そういうチームにしたい訳よ。
4日。仕事でBBQ。 相模湖のキャンプ場にて、エルレガーデン&ストレイテナーとバーベキューを行った。 スペースシャワーTVのアジカン1DAYの企画で、インタビューを受けたり、肉を食いながら歓談するところを撮影。細美君が言うところの「縦だか横だかわからない肉」や、豚のスペアリブと焼そばが非常においしかった。 また、細美君は待ち時間に2本の釣り竿を持って行ったり来たりしていて、ただのバス釣りに来た千葉のアンチャン状態になって楽しみ上げていた。逆にストレイテナー中山シンペイは根っからのインドア派の為、集合時に通勤ラッシュの大江戸線に乗せられたことを不服として、ブーブー言っていた。
そんな「大江戸線の憂鬱」を吹き飛ばし、「これが仕事だっていうのが不思議だよね」と皆が顔を見合わせるくらい、昼間っからのビールが美味しかった。
ただ、いつも思うのだが、キャンプ場やバーベキュー場のトイレが十中八九もの凄く臭いのはどうしてだろう。 今日行った場所のトイレも、鼻をつんざく臭さのカーテンみたいなものが、入り口付近にあって驚愕する。中に入ると和らぐところがもの凄く不思議だった。
そう言えば、日記を書いている途中、「物」と書こうとしていたら「野茂」と書いてしまって爆笑した。 高校の時、真似してるやつ結構いたなぁ…。 トルネード投法って、野茂選手以外がやると結構マヌケだよね。イチローの振り子打法も然り。
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日記
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2004.10.02[20:14]
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1日、リハーサル。
スタジオへ練習に来ていた高校生と談笑する。「三毛猫ロック」というスピッツのコピーバンドをやっているとのこと。 文化祭のタイムテーブルを見せてもらったところ、映画「スイングガールズ」で結構盛り上がっているらしいジャズ研究会と出演時間がガッツリかぶっているとのこと。
「キツいな、この時間。」 「マジで、ヤバいっす。」
ということなので、高校名は出しませんが、知ってる人は応援してやって下さい。 学祭シーズンなのか、スタジオに学生が多くなってきたような気がする。
2日、リハーサル。 かなり順調にツアーのセットリストを練習する。 余った時間で新曲のリハーサルを試すも、形にはならなかった。まだ、メンバーに「こういう感じ」と伝えられる程のイメージが自分の中で膨らんでいないからかもしれない。ただ、創作意欲だけはハンパなくあるので、もうちょっと自宅で膨らますことにした。
ここのところ、思いついたアイデアの切れっぱしだけはたくさん持っている。これを毎回、曲になるまで膨らましたり、時には膨らまし過ぎて爆発してしまったり、グッチャグチャになりながら「アイヤー」とか奇声を発していると、いつのまにやらグットソングの原石みたいなのが出来る。 それをメンバーとああでもないこうでもない磨き合って、最終的にアルバムが出来る。
そういった大切な12曲入りの「ソルファ」が今月リリースになる。
日記は自分が能動的に発信できるメディアだと思っている。 というわけで、どんなインタビューよりも自分で書いたほうが面白そうなので、そのうちこの日記でアルバムの全曲解説をやろうかなと思っている。 サウンドの話とレコーディング時のエピソードなどを思い出せる範囲で。
歌詞に関しては、自由に受け取って欲しいので割愛。
言葉を放つのは僕だけど、受け取った瞬間からその人のものになってくれるのが理想なので、とやかく歌詞については説明を本当はしたくないのです。 そして何より、歌詞にはできるけどうまく言葉にできないその「感じ」。そういう感覚を伝えたいから、詩にして歌っているわけなのです。
言葉だけで説明しないほうが伝わることもある。
追伸。 「茶色のパンツばっかりやな!」的な書き込みを掲示板で見かけましたが、毎日同じパンツを履いているわけではない。 茶色だけで3本くらい持っている。
そこんとこ、夜露死苦。
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