マネスキン

※写真左から

トーマス・ラッジ(g)/ ヴィクトリア・デ・アンジェリス(b) /ダミアーノ・デイヴィッド(vo) / イーサン・トルキオ(ds)

●ダミアーノ (vo)、ヴィクトリア(b)、トーマス(g)、イーサン(ds) から成るイタリアはローマ出身のZ世代4人組バンド。

●メンバーは小学校低学年からの知り合いで、一緒に音楽をやるようになったのは彼らが高校時代の2015年から。

●バンド名はデンマーク語で「月光」を意味する。彼らは新進気鋭のバンドが集まる地元の音楽コンテストにエントリーするための名前を探していたという。デンマーク人とのハーフでもあるヴィクトリアが提案した「マネスキン」という言葉の響きや象徴性にメンバー全員が惚れ込みバンド名が決定。この名前は幸運をもたらし、彼らはコンテストで優勝。輝かしいキャリアの始まりとなる。

●結成当時はストリートライブを行っていた。有名なコルソ通りやコリ・ポルトゥエンシ地区といったローマの歴史的中心地の路上で通りすがる人達に向けてストリートライブを行い、ライヴパフォーマンスを磨いてきた。

●影響を受けたアーティストはブルーノ・マーズからアークティック・モンキーズを経てレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ハリー・スタイルズまで。彼らのサウンドはロック、ラップ、ヒップホップ、レゲエ、ファンクの要素を多彩に織り交ぜ、フロントマン・ダミアーノのソウルフルな声によりまとめられていることが特徴だ。また、華やかなロック・スター然としたステージ衣装も目を引く。

●2017年に発表の7曲入りデビューEP『Chosen』は、オリジナル曲以外に、フォー・シーズンズ「Beggin‘」、キラーズ「Somebody Told Me」、ブラック・アイド・ピーズ「Let’s Get It Started」、エド・シーラン「You Need Me, I Don’t Need You」などが収録されている。魅惑的なアレンジが施されたカヴァーにも定評がある。

●母国イタリアでは2018年にリリースの初のスタジオ・アルバム『Il Ballo Della Vita(読み方:イル・バッロ・デッラ・ヴィータ)』がイタリアのアルバム・チャートで初登場1位、トータル再生数は1億7000万回以上を数え、アルバムはダブル・プラチナを獲得。さらに、ヨーロッパ・ツアー全80公演中66公演が完売し、計14万人以上を動員した。

●2021年3月に2ndアルバム『Teatro D’ila Vol. I(読み方:テアトロ・ディーラ Vol.I)』発表。これまでに1億1,300万回以上再生され、2作連続となるイタリアのアルバム・チャートで初登場1位、またアナログ盤ベストセラー・チャートでも1位を獲得している。前作よりもバンドとしての一体感が増し、圧倒的な熱量を包括した作品となっている。(代表曲「Zitti E Buoni(読み方:ジッティ・エ・ブオーニ / 訳:黙ってイイ子にしてな)」「I Wanna Be Your Slave」収録)

●2021年3月にイタリアで最も権威ある音楽祭“サンレモ音楽祭”に参戦し、メンバーが作詞・作曲を手掛けた「Zitti E Buoni」で優勝を果たす。また5月には、アバ、セリーヌ・ディオンを生んだヨーロッパ最大の音楽の祭典“ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2021” (5月22日決勝大会)でも、同曲を披露し見事優勝。毎年約2億人が試聴すると言われるユーロヴィジョン・ソング・コンテストでイタリアのアーティストが優勝するのは31年ぶりの快挙となった。

●「Zitti E Buoni」は優勝後わずか1日で、Spotifyで400万回近くストリーミングされるなど、イタリアの楽曲として史上最多の再生回数を記録。その勢いはイタリアだけにとどまらず、ヨーロッパ各国、アメリカ、そして日本にも広がり、世界中の音楽シーンでブレイク。

●さらに英語詞で独特のリズムがクセになる「I Wanna Be Your Slave」、デビューEP『Chosen』に収録のフォー・シーズンズのカヴァー曲「Beggin‘」も世界的ヒット曲となった。特にTikTok上の動画投稿がひとつのきっかけとなりヒットしている「Beggin’」は、ストリーミングサイトSpotifyグローバルTOP50チャート(2021年7月6日付)でオリヴィア・ロドリゴ、エド・シーラン、リズ・ナズ・X、ドージャ・キャット、デュア・リパetc..錚々たるアーティストがTOP10に名を連ねる中、堂々の1位獲得。現在(2022年4月)までに全世界で10億回を超える再生回数を記録している。

●UKオフィシャル・シングル・チャート(2021年6月25日付)では、「I Wanna Be Your Slave」「Beggin’」が2曲同時にTOP10にランクイン。これはイタリアのアーティストとしては初となり、ユーロヴィジョン・ソング・コンテストの優勝者でもあるアバやセリーヌ・ディオンでも成し遂げられなかった快挙を果たす。(以降、6週連続2曲同時TOP10入りを記録)

●また「I Wanna Be Your Slave」をロック界のレジェンド“イギー・ポップ”と共演するなど、新たな話題を提供。また2021年10月にはグローバルブレイク後初となるシングル「MAMMAMIA(読み方:マンマミーア)」をリリース。バンドを取り巻く環境が大きく変更する最中で制作された同曲は、彼ららしいストレートなロックナンバーに仕上がり、どこか皮肉めいた歌詞が現在の彼らを象徴している。衝撃的な内容のMVも大きな話題を呼んだ。

●2011年10月13日に『Teatro D’ila Vol. I』の日本盤CDをリリース。また同時期に初となる全米プロモーション・ツアーを行い、数多くのメディアに出演し全米に大きなインパクトを残した。さらにローリング・ストーンズのラスベガス公演のオープニングアクトにも抜擢。ローリング・ストーンズのオープニングアクトといえば、常に注目の若手が起用されることが多く、これまでにもプリンス、ヴァン・ヘイレン、ボン・ジョヴィ、ガンズ&ローゼズ、レニー・クラヴィッツ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、など現在では名だたるアーティストが出演しており、彼らがオープニングアクトに起用されたという事は、ある意味、今最も注目すべきバンドであることが立証されたともいえる。

●全米プロモーション・ツアーの後、ヨーロッパ最大級の音楽授賞式「2021 MTV EMA」に出演。“最優秀ロック賞”“最優秀グループ賞”“最優秀イタリアン・グループ賞”の3部門にノミネートされ、最優秀ロック賞を受賞。イタリア出身のアーティストとして初めてグローバルなカテゴリとなる同賞を受賞し、またコールドプレイ、フー・ファイターズ、イマジン・ドラゴンズ、キングズ・オブ・レオン、ザ・キラーズといった同部門にノミネートされた錚々たるメンバーから同賞を勝ち取るという快挙を達成。またアメリカ最大の音楽祭の一つである「アメリカン・ミュージック・アワーズ(AMAS)」にも出演。ベスト・トレンディング・ソング部門にノミネートされた「Beggin’」をパフォーマンス。残念ながら受賞はならなかったが、圧巻のパフォーマンスを披露。

●2022年に入り、全会場のチケットがわずか2時間でソールド・アウトした2月からのヨーロッパLIVEツアー(15か国、全17公演)は新型コロナウィルス拡大のため延期となる。しかし、全米を含めたツアースケジュールを再発表。『ラウド・キッズ・ツアー』と名付けられたこのツアーは10月31日、シアトル公演でキック・オフとなり、ニューヨーク、サンフランシスコ、アトランタ、ワシントンDCといったソールド・アウトの都市や、追加公演の決まったロサンゼルスをまわる。その後2023年には、ソールド・アウトとなったヨーロッパ・ツアーに出発。ロンドンのO2アリーナ、パリのアコー・アリーナ、ベルリンのメルセデス・ベンツ・アリーナといったアイコニックな会場で公演することになっている。

●さらに最新シングル「スーパーモデル」を引っ提げて、世界各国のフェスに続々出演が決定。先んじて4月には世界最大のフェスの一つでもある、コーチェラ・フェスティヴァルに初出演。その圧倒的なパフォーマンスは全世界に同時に配信された。8月には満を持してサマーソニックで初来日ともなる。

●またビルボード・ミュージック・アワードで「ロック・ソング」と「ロック・アーティスト」の最優秀賞にダブル・ノミネートされ、フォーブス誌では「ヨーロッパの30歳未満の30人」に選出されるなど、新たなロック・スターが不在の昨今、ロック復活の狼煙を上げてますます全世界的に勢力を増していく彼らに今後も注目だ。