チャンプリン・ウィリアムス・フリーステット

元シカゴのヴォーカリスト=ビル・チャンプリンと、TOTOの名リード・シンガーとして知られるジョセフ・ウィリアムス。二人のAORレジェンドと、‘80年代のウェストコースト・サウンドに限りないリスペクトと憧憬を寄せる北欧のAORプロデューサー/凄腕ギタリスト=ピーター・フリーステットが結成したスーパー・プロジェクト。

映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムス(『スター・ウォーズ』、『インディ・ジョーンズ』、『ハリー・ポッター』 ほか)を父に持ち、TOTOの名リード・シンガーとして知られる1960年生まれのジョセフ・ウィリアムスは、1986年の 『ファーレンハイト』からTOTOに加入、1988年発表の『ザ・セブンス・ワン~第7の剣』 まで、TOTOの3代目ヴォーカリストとして活躍。TOTOのオリジナル・メンバーであるスティーヴ・ルカサーが「(歴代シンガーが多数いる中で)TOTOのヴォーカリストとして本当にふさわしかったのはボビー(・キンボール)以外ではジョセフだけだよ」と語っていることも有名で、2010年のTOTO再結成に参加してファンを熱狂させた後もバンドと活動を共にし、2023年7月にはデビュー45周年を迎えたTOTOのJAPANツアーで来日を果たしている。

ビル・チャンプリンは1947年米カリフォルニア州オークランド生まれ。1965年に結成したサイケデリック・ロック・バンド<サンズ・オブ・チャンプリン>での活動と、デヴィッド・フォスタープロデュースによる2枚のソロ・アルバムを経て、1982年発表の 『CHICAGO16』 からシカゴに加入。続く 『17』、『18』、『19』 と、80年代シカゴの華麗な復活劇に貢献。2009年8月に脱退するまで約28年間、シカゴのヴォーカル/ギター/キーボード/ソングライターを務めた。ソングライターとしては「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」(アース・ウィンド&ファイアー)や「ターン・ユア・ラヴ・アラウンド」(ジョージ・ベンソン)の共作者として1970年代と1980年代の両方でグラミー賞を受賞している。

スウェーデン出身のピーター・フリーステットは、ビルやジョセフとは一回りも二回りも下の世代で1973年生まれ。少年期に夢中になり、自身のキャリアをも決定づけた80年代のウェストコースト・サウンドに限りないリスペクトと憧憬を寄せ、パーフェクトなコンテンポラリーAORサウンドをクリエイトするギタリスト/ソングライター/プロデューサー。2011年には、ジョセフ・ウィリアムスとともに、ジョセフ・ウィリアムス&ピーター・フリーステット名義で 『Williams/Friestedt』という作品を発表。同作にもゲスト参加したビル・チャンプリンが加わった3人で、2015年にチャンプリン・ウィリアムス・フリーステット名義での1stアルバム 『CWF』 を発表、2020年には2ndアルバム『CWF2』 、2023年には、ジェイソン・シェフをゲストに迎え、EP 『CARRIE』 を発表している。