アルバム『ミュージコロジー』発売20周年を記念し当時のレア音源を配信限定でリリース!
2016年4月21日に惜しまれながらも57歳の若さで急逝、全世界のアーティストや音楽ファンに今なお多大な影響を与え続けている孤高の天才=プリンス。彼が2004年に発表した28枚目のアルバム『ミュージコロジー』の発売20周年を記念し、当時リリースされたレア音源「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ディヴィジョン(United States Of Division)」が本日デジタル配信限定でリリースとなった。同曲は2004年彼のサイト(「NPG Music Club」)からシングル「シナモン・ガール」(Cinnamon Girl)のバーチャルBサイドとして発表された楽曲で、のちにイギリスにてCDシングル「シナモン・ガール」(Cinnamon Girl)のBサイドとして発売されたレア音源。この度20年の月日を経て、NPG レコーズ(NPG Records)及びペイズリー・パーク・エンタープライズ(Paisley Park Enterprises)が同曲を発売、ソニーミュージックを通じで遂に全世界でデジタル配信解禁となった。
▶プリンス楽曲「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ディヴィジョン」試聴・再生はこちら
本日配信となった楽曲はアメリカとイラクが戦争中の2004年アメリカ独立記念日に発表されたもので、アメリカを悩ます社会的・政治的問題に異議を唱えるメッセージ性の強い曲。バラバラになった国内の状況を嘆きつつ、「戦うのは止めよう、愛を育もう」と謳うサビと、ファンクなサウンドが特徴的だ。
今年で発売20周年を迎えたアルバム『ミュージコロジー』は、彼のツアーのチケット購入者へ無料で配布するという当時としては画期的な方法で2004年3月末に発表された(のちに1999年以来初となるメジャー・レーベルとの共同リリースでCDとして同年4月20日に発売)。プリンス本人は「(アルバム制作時に)僕はたくさんの名盤を聴いていたんだ。モータウンやジェームス・ブラウン、スライ・ストーンなど、僕は彼らからたくさんのことを学んだよ。どうやってサウンドを仕上げていくか、その方法をね。もし若いミュージシャンがこのアルバムを聴いて、どうサウンドを仕上げていくかを聴き取ってくれたらと嬉しいよ。」と当時コメントを残している。
2004年はプリンスにとって大きなカムバックとなった年で、まず同年2月に開催された世界最高峰の音楽祭典<グラミー賞>にてビヨンセとの圧巻のデュエット・パフォーマンスが大きな話題に。
ビヨンセとのデュエット・パフォーマンスYouTube
その翌月には<ロックの殿堂>入りを果たし、授賞式ではプリンスを尊敬するするアリシア・キーズが「世界中にはたくさんのキングがいる。ただ、プリンスは世界にたったひとりしかいない」とスピーチするなど、その功績と才能に世界中から賛辞が贈られた。またトム・ペティ、ジェフ・リン、スティーヴ・ウィンウッドと共に、ジョージ・ハリスンへのオールスター・トリビュートに参加。プリンスが披露したギターソロは、ロック史において最も印象的なものの一つとして広く認知されている。
<ロックの殿堂>YouTube(プリンスのギターソロは3:28秒あたりから)
このパフォーマンスが行われた同月末に発表されたアルバム『ミュージコロジー』は翌年グラミー賞2部門を受賞、同名のツアーでは約147万人を動員するなど、世界中が彼の非凡な才能に改めて惚れ直し、大きなカムバックを果たした。
プリンスは全ての楽器をこなすマルチ・プレイヤーであり、セルフ・プロデュースもする非凡な才能、イメージ戦略を打ち出すような野心、そして当時としては画期的なツアーのチケット購入者特典としてアルバムを無料配布するという手法を企画・実現し、その後の音楽プロモーションのやり方を180度変えた改革者でもあった。今でもその唯一無二の存在は多くのアーティストや音楽ファンに影響を与え続けている。本日新たにデジタル配信解禁となった孤高の天才による隠れたマスターピースが、時空を超え、未来へと受け継がれていく。
商品情報
シングル「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ディヴィジョン(United States Of Division)」
プリンス『ミュージコロジー』
<CD>
発売中
SICP-31230 / 2,500円(税別)
※Blu-spec CD2 ※歌詞・対訳・解説付
<アナログ・レコード>
発売中
SIJP-74~75 / 5,800円(税別)
※特殊パープル盤 ※輸入盤国内仕様 ※帯・歌詞対訳・解説付 ※2LP