エレクトリック・ライト・オーケストラ
1971年結成以来、1986年の「バランス・オブ・パワー」まで12枚のアルバムを残し、全世界で5000万枚のトータルセールスを記録したELO(Electric Light Orchestra)。特に『オーロラの救世主』『アウト・オブ・ザ・ブルー』『ディスカバリー』近辺の70年代後半から80年代前半にかけての強力なヒット曲"テレフォン・ライン""ターン・トゥ・ストーン""コンフュージョン""シャイン・ラヴ""ロンドン行き最終列車""ドント・ブリング・ミー・ダウン""ザナドゥ"etc.様々なヒット曲を放った記録はギネスで"最もTOP40ヒットが多いアーティスト"というギネス記録を残したこともあるほど。1974年から1981年の間、次々にマルチミリオンセールス記録していたELOは17曲ものトップ40ヒットを記録。メジャーアリーナ/スタジアム級のアーティストにもなり、そのショーはサウンド的な素晴らしさと共に巨大な空飛ぶ円盤や光り輝くレーザー光線を使用したライティング効果を伴って音と光の大スペクタクル・ショーを展開した。

ELOと平行してジェフ・リンは80年代初期からプロデュース・ワークも行っていたが、ELO解散後のジェフ・リンはプロデューサーとしての活躍が目を見張るものがある。特に彼自身が尊敬してやまない、影響を受けてきたルーツ・ロッカー達と関わり合い、彼らのオリジナリティを損なうことなく、ジェフ・リン色に染めて打ち出した作品は、ヒットポテンシャルの高いことはもとより、彼らルーツ・ロッカー達の再評価へもつながった。

デイヴ・エドモンズ、デュアン・エディ、エヴァリー・ブラザーズなどのプロデュースから、1987年ジョージ・ハリスンのソロ・アルバム「Cloud Nine」に全面参加、19988年にはロイ・オービソン、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、トム・ペティらとともにスーパーグループ"トラベリング・ウィルベリーズ"を結成(Travelling Wilburys:1988「Volume 1」, 1991 「Volume 3」)、グラミー賞も受賞。他にもブライアン・ウィルソン(exビーチ・ボーイズ)、ランディ・ニューマン、トラベリング・ウィルベリーズに参加したロイ・オービソン(1989年「Mystery Girl」、大ヒットしたシングル「You Got It」) 、トム・ペティ(「Full Moon Fever」、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ「Into The Great Wide Open」)のアルバムも手がけ、1990年にはジェフ・リンとして初のソロ・アルバム「Armchair Theatre」をリリース。

そして1995年からのビートルズのアンソロジー・プロジェクトのプロデュースとともに、ビートルズの各メンバー、ジョージ・ハリスン('87「Cloud Nine)、リンゴ・スター('92「Time Takes Time」)、ポール・マッカートニー('97 「Flaming Pie」)の各ソロ・アルバムのプロデュースも行なって、彼自身が愛してやまないビートルズに最も近い存在としても有名。

ELOとしては、2001年にはジョージ・ハリスンやリンゴ・スターが参加した『ZOOM』をリリースするも、その後沈黙。しかし、2015年14年振りの新作『アローン・イン・ザ・ユニバース』発表。その後30年振りのワールドツアー敢行。英国/ヨーロッパ/北米を周り、ニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの2DAYS、ロンドンのO2 アリーナでの8DAYS、2016年のグラストンベリー・フェスティヴァルでのヘッドライナー公演、壮観な花火を擁したハリウッド・ボウルでの3DAYS、そして2017年6月24日に6万人近くのファンを迎えて行われた英ウェンブリー・スタジアム公演などなど、名だたる会場での豪華絢爛、大仕掛けのライヴはソールド・アウトが続出、ウェンブリー公演はライヴ作品『ウェンブリー・オア・バスト』としても商品化された。2018年には再び大規模な全米アリーナ・ツアー、2019年の夏には20公演にわたって北米ツアーが行われた。大規模動員ツアーとともに、2017年ロックの殿堂入り、ソングライターの殿堂入りを果たすなど、完全なる大復活を果たした。

2019年11月1日4年ぶりのニュー・アルバム『フロム・アウト・オブ・ノーウェア』 を発売。

日本ではドラマ「電車男」の主題歌に「トワイライト」が使用、「ミスター・ブルー・スカイ」は何度もCMに使用されている。
来日公演は1978年一度だけ。初来日公演の日程は下記だった。初来日公演セットリストはこちら
1978年
2月22日 東京    日本武道館
2月23日 大阪    フェスティバル・ホール
2月24日 大阪    フェスティバル・ホール
2月25日 京都    京都会館
2月26日 福岡    九電記念体育館
2月28日 名古屋 名古屋市公会堂
3月2日   静岡    駿府会館


<ジェフ・リンの主な参加作品>

The Beatles 「Anthology 1」(1995) -Producer
The Beatles 「Anthology 2」 (1996) -Producer
George Harrison 「Cloud Nine」 (1987) -Guitar, Guitar (Bass), Keyboards,Producer
Paul McCartney 「Flaming Pie」 (1997) -Guitar (Acoustic), Guitar (Electric),Keyboards, Vocals (bckgr), Producer,Harmony Vocals, Electric Spinette,Harpischo
Ringo Starr 「Time Takes Time」 (1992) -Bass, Guitar, Piano, Keyboards,Vocals (bckgr), Producer, Mixing
Brian Wilson 「Brian Wilson」 (1988) -Bass, Guitar, Keyboards, Producer,6-String Bass
Randy Newman 「Land of Dreams」 (1989) -Keyboards, Vocals (bckgr), Producer
Roy Orbison 「Mystery Girl」 (1989) -Guitar, Keyboards, Vocals (bckgr),Producer
Tom Petty 「Full Moon Fever」 (1989) -Bass, Guitar, Keyboards, Sound Effects, Vocals (bckgr), Handclapping,Producer
Tom Petty & the Heartbreakers 「Into the Great Wide Open」 (1991) -Bass, Guitar, Keyboards, Vocals(bckgr),Producer
Del Shannon 「Rock On!」 (1991) -Guitar (Acoustic), Bass, Guitar,Composer, Guitar (Electric),Keyboards, Sound Effects,Vocals(bckgr),Producer
Gary Wright 「Human Love」 (2000) -Vocals (bckgr)
Jimmy Nail 「Tadpoles in a Jar」 (2000) -Guitar (Acoustic), Drums, Guitar(Bass), Guitar (Electric), Keyboards,Producer
Black Sabbath「Under Wheels of Confusion: 1970... 」(1996) -Guitar, Vocals
The Everly Brothers 「Eb 84」 (1984) -Bass, Arranger
The Jeff Healey Band 「Hell to Pay」 (1990) -Guitar (Acoustic), Vocals (bckgr)
Tom Jones 「Lead and How to Swing with It」 (1994) -Guitar, Percussion, Piano, Keyboards,Vocals (bckgr), Producer

<Discography>
Original:
①Electric Light Orchestra (1971)
②Electric Light Orchestra II (1973)
③On the Third Day /第三世界の曙(1973)
④Eldorado/エルドラド (1974)
⑤Face the Music/フェイス・ザ・ミュージック (1975)
⑥New World Record /オーロラの救世主(1976)
⑦Out of the Blue /アウト・オブ・ザ・ブルー(1977)
⑧Discovery/ディスカバリー (1979)
⑨Time/タイム (1981)
⑩Secret Messages /シークレット・メッセージ(1983)
⑪Balance of Power/バランス・オブ・パワー (1986)
⑫Zoom/ズーム(2001)
⑬Alone In The Universe/アローン・イン・ザ・ユニバース(2015)*
⑭From Out Of Nowhere/フロム・アウト・オブ・ノーウェア(2019)*

Live:
Wembley Or Bust/ウェンブリー・オア・バスト(2017)*

(* Jeff Lynne's ELO名義)

Compilation:
Ole' ELO (1976)
ELO's Greatest Hits/グレイテスト・ヒッツ (1979)
Xanadu/ザナドゥ (1980)
Afterglow/アフターグロウ (1990)
Flashback/フラッシュバック (2000)
The Essential Electric Light Orchestra/エッセンシャルELO(2003)
All Over The World:The Very Best Of/オール・オーヴァー・ザ・ワールド〜ヴェリー・ベスト・オヴ・エレクトリック・ライト・オーケストラvol.1(2005)
Mr. Blue Sky: The Very Best Of Electric Light Orchestra/ミスター・ブルー・スカイ〜ヴェリー・ベスト・オヴ・エレクトリック・ライト・オーケストラvol.2(2012)  

<ELO以前~>
Idle Race 「Birthday Party」 (1968)
Idle Race 「Idle Race」 (1969)
The Move 「Message from the Country」 (1971)
The Move 「Looking On」 (1971)
The Move 「Split Ends」 (1972)
The Move 「Best of the Move」 [A&M] (1974)
The Move 「California Man」 (1974)
The Move 「Message from the Country: Jeff...」 (1989)
The Move 「Great Move! The Best of the Move」 (1994)