SICP-30892 ¥2,100+税
〈収録曲〉
1973年作品。アメリカにおける地位を勝ち得ることになった3枚目のアルバム。名曲「ショーダウン」収録。前2作は実験的作品であったのに対し、より実践的になり、まとまりが出てきた。加えて全米ツアーの成功が、このアルバムのセールスを伸ばしたのである。テーマは自然と創造主、新世界の到来においており、見事なトータル感を出している。それまで、ストリングス・ロック、クラシックとロックの融合という部分が多く語られていたが、この作品で、そういう言葉では語りつくせない世界を築きあげたといえる。
ボートラ収録の10から13にはギターでT・レックスのマーク・ボランが参加している。1973年4月1日から3日にかけてエアー・スタジオで行なわれた、セッションからのテイク。
SICP-30893 ¥2,100+税
〈収録曲〉
1974年作品。74年11月9日付最高16位を記録。発売一週間でミリオンセラーとなり、ELOにとってアメリカで初のゴールドディスクとなった。商業的な面においての成功のみならず、内容においてもジェフ・リンの才能が完全に開花しており、ELOサウンドはここに確立する。黄金郷(エルドラド)を夢みてさすらいの旅を続ける夢想家の話を歌ったトータル・アルバムでありながらポップでヒット性の高い独立した曲としても聴けるというところに、このグループの幅と奥行きを感じる。シングル「見果てぬ夢」は75年1月25日付最高9位を記録し、全米で初のTOP10入りを果たした。尚ジャケットは映画『オズの魔法使い』のワン・シーンを使用したものである。ボートラ収録の12「ダーク・シティ(デモ)」は1974年にレコーディングされたデモ・トラック。以前ジェフ・リンが在籍していたアイドル・レース的な雰囲気を漂わせた1分にも満たないフレーズ。彼の原点を垣間見るようなメロディが嬉しい。
SICP-30894 ¥2,100+税
〈収録曲〉
1975年作品。全米10位(75年12月13日付)を記録した「イーヴィル・ウーマン」と全米14位(76年4月10日付)を記録した「ストレンジ・マジック」という大ヒット曲を収録した第5弾アルバム。前作に続いてゴールド・ディスクを獲得し、75年11月8日付でアルバムも最高8位を記録。全米で初のTOP10入りを果たしたベストセラー・アルバム。ジェフ・リンの溢れ出るポップ・センスが至る所に感じられ、彼の才能とELOのグループとしての自信はゆるぎないものとなった。ボートラ収録の10「イーヴィル・ウーマン(ストリップト・ダウン・ミックス)」はアルバムに収録された同曲と基本的な部分は同じだが、このミックスでは曲の始まりの部分はもちろんのこと、全編に流れるストリングスやコーラスさらにエフェクトなどが一切重ねられていない。文字通り装飾が施されていないテイク。
SICP-30895 ¥2,100+税
〈収録曲〉
1976年作品。76年11月13日付最高5位を記録。不滅の名曲「テレフォン・ライン」収録!『エルドラド』より大きく開花し始めた彼らは、その後毎年新作を発表する度に大ヒット!ジャンルを超えたユニークな個性は彼らの置かれていた位置を更に高みへと押し上げた。そんな意義深い第7作目にあたるこのアルバムは過去最高の売上を示し、初のプラチナ・ディスクに輝いた。ドラマティックな構成はスリルさえ感じるし、コーラスは爽やかと郷愁を感じさせる。自由自在に音を操り、宇宙空間を浮遊しているような錯覚さえ呼び起こす唯一のグループである。ボートラ収録の11「サレンダー」はこれまで1度も発表されることのなかった未発表楽曲で、ジェフ・リンらしいポップ・ナンバー。アメリカではプロモーション用にブルーの7インチ・アナログ・シングルが作られた。
SICP-30896~7 ¥3,000+税
Artwork:長岡秀星 Shusei Nagaoka
〈収録曲〉
1977年作品。ELOのスペース・ロック・ドリームが繰り広げられる、LPでは2枚組で発表された最高傑作。今作には、ジェフ・リンがピークを迎えた時期に書かれポップでゴージャスな、どれをとってもシングルに相応しい曲が並んでいる。又、ストリングスを大胆に組み込み多彩なバリエーションにより、アレンジの素晴らしさも聴き所になっている。全米で13位を記録した「ターン・トゥ・ストーン」、17位の「スウィート・トーキン・ウーマン」、35位の「ミスター・ブルー・スカイ」、75位の「哀愁の果て」といったシングルヒットは、このアルバムのチャートを最高4位にまで押し上げた。
▲円盤組み立てキット
▲ポスター、インナースリーヴ
SICP-30898 ¥2,100+税
〈収録曲〉
1979年作品。発表する作品がことごとくベストセラーを記録し、グループとしてピークを極めていた時期に制作された8枚目となるアルバム。前作のヒットにより彼らの評価は一層高まり、新作を待望される中で発売されたが予約の段階でプラチナ・ディスクを獲得するほどの盛り上がりを見せた。第一弾シングル「シャイン・ラヴ」は全米で8位を記録、続く「ドント・ブリング・ミー・ダウン」はそれを上回る4位を獲得するなど今作からは4曲のTOP40ヒットが生まれる。幻想的なジャケットに象徴される内容は、アラビアン・ナイトの世界をポップに昇華させたファンタジー溢れる出来上がりで、色々な効果音が曲に彩りを与え深みを生んだ。ダンサブルな曲は当時の社会現象であったディスコでも大歓迎される。
SICP-30899 ¥2,100+税
〈収録曲〉
1981年作品。「プロローグ」と「エピローグ」の間に11曲を配したトータル性の高いアルバム。テーマは“無限の時間”。21世紀を迎えた未来社会で機械が高度に発達した世界から様々な人間模様を通して80年代を懐かしく回想すると言うELOならではのひねりが利いた作品に仕上がっている。カットされたシングル第一弾「ホールド・オン・タイト」は最高10位を、「トワイライト」は38位を獲得するなどこれまで同様の見事な実績を残す。今作の発表前にはサントラ『ザナドゥ』が大ヒットしましたが、サウンド面では『ディスカバリー』の延長線上にありながらELOの新たな世界を築き上げたポップ・スペース・ファンタジーの傑作。
SICP-30900 ¥2,100+税
〈収録曲〉
1983年作品。今後ツアーを行わないと言うジェフ・リンの発言やケリー・グロウカット(ベーシスト)のソロ活動開始のニュースが流れ、解散が噂される中でレコーディングがスタートしたアルバム。そんなゴタゴタと関係があるのか、『フェイス・ザ・ミュージック』から『タイム』まで一貫してELOサウンドを作り上げてきたミュンヘンのミュージック・ランド・スタジオを離れ、アムステルダムのウィスロー・スタジオで録音を完了させた。ストリングスを内包したバンドとしてスタートした彼等のアイデンティティもシンセサイザーによる華麗なサウンドを模索するなど変遷を続けていたが、ここではギターをフューチャーしたサウンドが展開されている。転換期を迎えたジェフ・リンの想いが垣間見える重要作。
SICP-30901 ¥2,100+税
〈収録曲〉
1986年作品。既に解散してしまったと思われていたELOが、およそ3年振りに発表した11枚目となるアルバム。突如発表された今作でのバンド・メンバーは、ジェフにべヴ・ベヴァン、リチャード・ダンディの3人になり、レコーディングは古巣のミュンヘンにあるミュージック・ランド・スタジオに戻って行われた。前作『シークレット・メッセージ』はジェフ・リンのソロ・プロジェクト的な色合いが濃く難解な方向に陥っていたが、ここでは再びファンタジックなポップスとエレクトロニクスの絶妙なコンビネーションを展開。名作『ディスカバリー』に通ずるポップ感覚が溢れている。今作を発表した後、ジェフ・リンはプロデュース業に目覚めジョージ・ハリソン、ブライアン・ウィルソン、ランディ・ニューマンといった人達と関り、トラベリング・ウィルベリーズの結成へと至る。