DERRICK MAY AT YELLOW (TOKYO) 21 March 1999


雨の降りしきる3月3連休の真ん中、東京・麻布のイエローにデリック・メイが久々に登場。昨年は遂に新曲「To Be Or Not To Be」を「攻殻機動隊」サントラに提供し、その健在ぶりをしめしたデトロイトの首領が久々に登場!しかも田中フミヤとの共演ということで、冷たい雨にもかかわらず会場は超満員!


24時を回ったころに登場した田中フミヤは終始高音をはらずに全体的にヘイジーなサウンドで淡々とミニマルなトラックやパーカッシヴなトラックをプレイ。フロアを埋めたファンにとっても、また彼自身にとっても2時間余りのセットはもしかすると少し物足りなかったのかもしれない。

さて2時を過ぎてブースには遂にデッリック・メイが姿を現した。そのクールな佇まいとは対照的にエモーショナルなプレイで世界中のフロアを沸せてきたデリック・メイ、今回はプラスティックマンなどのクールな90年代デトロイトっぽいサウンドからスタート。お得意のトリッキーなカットイン/カットアウトやトーン・コントロールを交えながら徐々にフロアを盛り上げてゆく。かつての97年2月にソニー・テクノのインタビューに答えてくれた際に彼が語ってくれた「音を旅する」という感慨をまさに与えてくれながら、60分を越えたあたりからパーカッシブなトラックが徐々に入ってきてフロアも更にヒートアップ。後半はデトロイトクラシック系のタイトなリズムのトラックやパーカッシヴでコンテンポラリーなトラックなどが絶妙のバランスで次々とプレイされていった。
ということでいつもそのエモーショナルかつロマンチストなプレイで私たちを楽しませてくれるデリック・メイ、もちろんDJとしての彼も魅力的なのだけど、今年こそは新作をリリースしてもらいたい!

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DERRICK MAY / Innovetor

DERRICK MAY / Mix-Up Vol.5


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