14. MARCH.
SINGLE OF THE WEEK
BOOM BOOM SATELLITES
"joyride" |
Jarvisから1位の座を奪ってしまいそうなくらいの勢いの、うるさくクレイジーなBoom
Boom Satellitesの2人はBig Beatのどろどろしていてビール臭く、だらしなく汚らしいイメージをスーパー・シャープでスピード感のあるテクノに巧みに変身させた。
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大勢いるポスト・ケミカルのミュージシャンのほとんどが オールド・スクール・ヒップホップのレコードを何枚か持っているようなギター小僧なのに、この'Joyride'
はジャングルとPantraのピュアなターボ・メタルをミックスし、Atari Teenage
Riotの頭蓋骨が割れそうな痴呆性を付けたものに、さらにAquaの洗脳的なウルトラ・ポップをプラスしたような仕上がりだ。AAAAAAARGH!!!!
今までにも大勢がトライしてきたが、マンガの優美さ残忍さ、そしてバブルガムのキュートなクールさとウルトラ・バイオレントな部分をデジタル・サウンドに表現することができたのはこの日本の2人だけだ。この音は何千ものコンピューターが‘ハリキ’っている音や、自らの消費に飲み込まれてしまった戦後最も成功を収めた経済大国のショックを音にしたような感じだ。
一言で言うと'Rock'なのだ。 |
他に収録されている曲も、徹底的にスクラッチされたブレイクビーツと狂乱したJap-Rapを付けたような感じで決して期待を裏切ることはない。
スーパー・フューチャリスティック・ジャズのような感じだが、ベストを着た年とった偏屈者が聴くようなもろい戯言みたい音楽とは全く違う。
そして、Jason Pierce。Satellitesの2人はSigue Sigue Sputnikから名前をとったのかもしれないが、ポップへの、今のところ太陽系で1番うるさい音楽を作っている。彼らは宇宙に向かって叫んでいるのだ。 |