◆Saint Vox

 クラシックのヴァイオリニストである宮本笑里は約10年前、セリーヌ・ディオンの「To Love You More」を聴き、Vocal とViolinの見事な“デュエットに感動を覚える。そしてその直後、sweetboxを聴き、クラシックの曲をただなぞらえているだけではなく、まったく新しい歌詞とポップなメロディを組み合わせた、誰もやっていない音楽を高レベルで完成させているJade/GEOたちに衝撃を受ける。

 Jadeに歌声に強力に惹かれた笑里は、Jadeの人生にも興味をもつ。Jadeはアメリカ人だが、3歳から5歳まで父親の仕事の関係で日本に在住。7歳で初の大きなオーディションを受けタレント活動を始めるが、14歳でタレントとしての壁に当たる。しかし、その後ミュージシャンとしての道を切り開き、99年から10年間、ドイツのフランクフルトを活動の拠点とし、プロデューサーGEOとsweetboxで、今の地位を築いてきた。

 宮本笑里も、幼少期を父親の仕事の関係でドイツで過ごす。子供の頃から音楽漬けの環境に育ち、7歳でヴァイオリンに出会い運命を共にすることに。14歳でドイツのコンクール第1位を受賞。
その後何度も壁に当たりながらも、血のにじむような修練を経て、ソロ・ミュージシャンとしてデビュー。

 Jadeとのほんの何気ない共通点に運命を感じた宮本笑里は、「いつか、Jadeと一緒に音楽が出来たら・・・」と思いながら、擦り切れるほどsweetboxのアルバムを聴き続ける。

 3枚のクラシック・アルバムをリリース、09年3月には、クラシックとポップスと融合したミニ・アルバム『break』をリリース。その制作の過程を経て、『「Vocalと「Violin」がデュエットする“To Love You More”の世界をJadeとやってみたい!』という思いを更に強くもち、ドイツの知人を通して、09年7月Jade/GEOに会いにドイツに行く。

 Jade/GEOと出会い一気に意気投合して、セッションが実現。「日本人だから、日本のカルチャーとの融合を提案したい」という宮本笑里の思いから、“日本の名曲をモチーフに新しいポップソングを作ってはどうだろうか”と、提案。そのアイディアに感激したGEOは曲作りを開始。そして、TVCMでも大ヒットした「energy flow」(作曲:坂本龍一)をモチーフにした新曲にして名曲「Don’t Leave Me This Way -energy flow-」が誕生。まさにVocalとViolinがデュエットし、日本と欧米の文化(さらにはクラシックまでも)が融合された新しい音楽が生まれた。


◆Jade Valerie (ジェイド・ヴァレリー:作詞&ヴォーカリスト)

米国カルフォルニア州のサンディエゴで生まれ。3歳から5歳までの2年間、父が軍人のため日本の横須賀に移住。子供の頃から音楽やダンスに興味をもち、自己を磨きながらオーディションを受ける毎日を暮らしながら、7歳で初の大きなオーディションをNYのブロードウェイで受ける。演劇、ミュージカル、コマーシャル、パイロット番組(テレビなどで試験的に放映する番組)、ゲスト出演などを経験。しかし、14歳でタレントとしての壁に当たる。しかし、尊敬する人物からのアドバイスで、音楽の道に進む決心をし、18歳で、LAに移る。5人の同居人と1匹の犬、1羽の鳥のいる1ベッドルームのアパートの床で寝て、ピーナッツバターとジャムサンドだけを食べて生活をする。日中は弁護士のアシスタントとして働きながら、時間があるときにオーディションを受け、夜と週末は大学に通う日々を過ごす。そして、遂に2000年、19歳の時にsweetboxのウ゛ォーカルに抜擢される。2007年にsweeboxをプロデューサーGEOと共に脱退後ソロアルバムもリリース、2009年には、ProducerのGEOとETERNITYなるユニットも結成している。


◆宮本笑里 (みやもとえみり:ヴァイオリニスト)

幼少期を父親の仕事の関係でドイツで過ごす。子供の頃から音楽漬けの環境に育ち、7歳でヴァイオリンに出会い、14歳の時ドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフ第1位入賞他。その後、小澤征爾音楽塾・オペラプロジェクト、NHK交響楽団、東京都交響楽団定期公演、宮崎国際音楽フェスティバルなどに参加し、2007年「smile」でアルバムデビュー。TBS系「THE世界遺産」テーマ曲、アニメ「のだめカンタービレ巴里編」エンディングテーマなど数々のテーマ曲を担当。2枚のアルバムをリリース後、クラシックとポップスと融合したミニ・アルバム『break』をリリース。ほかにもドラマ「天地人」の紀行テーマ、映画「クヌート」のメインテーマ、「THEハプスブルク」展テーマなどを担当し、10月リリースの3rdアルバム「dream」と同名の全国ツアーを行うなど、今最も注目されるヴァイオリニストのひとり。