ソニー・ミュージックがロック界のレジェンド、ヴァン・モリソンの50年以上に亘るカタログを獲得!
今年70歳を迎える北アイルランド出身のシンガー・ソングライターの重鎮中の重鎮、ヴァン・モリソン。今年3月にソニー・ミュージック移籍第一弾として、自身の過去の作品をデュエットでカヴァーした『デュエッツ:リワーキング・ザ・カタログ』を発売。大きな話題を呼んだ。 そのヴァン・モリソンのカタログが8月28日(金)より、ソニー・ミュージックからリリースすることが発表された。1971年から現在に至るまでのヴァンのソロ作に加え、影響力を博した’60年代のロック・バンド、ゼムの初期の作品を含む、アルバム50作、映像、コンピレーションを網羅したもので、史上最も完全なヴァン・モリソンのアーカイヴとなる。
8月28日(金)にはゼム時代の音源も含め、ヴァン・モリソンのキャリアを網羅した『エッセンシャル・ヴァン・モリソン』が2枚組CDとデジタルで発売が予定されている。(※日本はデジタルは海外と同時発売、日本盤CDは10月28日を予定。)
また、海外では同タイミングで33タイトルがデジタル配信&ストリーミングが開始される。(※日本は10月下旬を予定。)
ヴァン・モリソンのカタログはこれまでほとんどデジタル化されていなかったため、iTunesやその他のストリーミング・サービスから入手することが長い間不可能だった。モリソンのカタログも長い間絶盤になっており、中には15年間入手不可能だったものもある。今後、ソニー・ミュージックからは新たにまとめられたキャリアを網羅する1CDのベスト盤や、『セント・ドミニクの予言 (Saint Dominic’s Preview)』、『魂の道のり (It’s Too Late to Stop Now)』、『苦闘のハイウェイ (Hard Nose the Highway)』、『エンライトンメント』といったヴァン・モリソンのソロの名盤の豪華デラックス・エディションなどのリリースも予定されている。
【ソニー・ミュージックが獲得したヴァン・モリソンのカタログ】
ゼム時代
『ジ・アングリー・ヤング・ゼム/ゼム』(1965年)
『ゼム・アゲイン』(1966年)
『ゼム・フィーチャリング・ヴァン・モリソン』(コンピレーション、1972年)
『ザ・ストーリー・オブ・ゼム・フィーチャリング・ヴァン・モリソン』(コンピレーション、1997年)
ヴァン・モリソン名義 [8月28日からデジタル配信&ストリーミングが開始 (※日本は10月下旬を予定)]
『セント・ドミニクの予言』(1972年)
『苦闘のハイウェイ』(1973年)
『魂の道のり』(ライヴ)(1974年)
『ヴィードン・フリース』(1974年)
『安息への旅 (A Period of Transition)』(1977年)
『ウェイヴレングス』(1978年)
『イントゥ・ザ・ミュージック』(1979年)
『コモン・ワン』(1980年)
『ビューティフル・ヴィジョン』(1982年)
『時の流れに(Intarticulate Speech of the Heart)』(1983年)
『ライヴ・アット・グランド・オペラ・ハウス・ベルファスト』(ライヴ)(1984年)
『センス・オブ・ワンダー』(1984年)
『ノー・グールー、ノー・メソッド、ノー・ティーチャー』(1984年)
『ポエティック・チャンピオンズ・コンポーズ』(1987年)
『アイリッシュ・ハートビート』(ザ・チーフタンズとの共演)(1988年)
『アヴァロン・サンセット』(1989年)
『エンライトンメント』(1990年)
『オーディナリー・ライフ (Hymns to the Silence)』(1991年)
『トゥー・ロング・イン・イグザイル』(1993年)
『ア・ナイト・イン・サンフランシスコ』(ライヴ)(1994年)
『デイズ・ライク・ディス』(1995年)
『ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン?』(1995年)
『テル・ミー・サムシング~モーズ・アリソンに捧ぐ (Tell Me Something: The Songs of Mose Allison)』(1996年)
『ヒーリング・ゲーム』(1997年)
『ザ・フィロソファーズ・ストーン』(CD2枚組のアウトテイク・コンピレーション、1998年)
『バック・オン・トップ』(1999年)
『スキッフル・セッションズ(The Skiffle Sessions: Live in Belfast)』(ライヴ)(2000年)
『ダウン・ザ・ロード』(2002年)
『ホワッツ・ロング・ウィズ・ディス・ピクチャー?』(2003年)
『マジック・タイム』(2005年)
『ペイ・ザ・デヴィル』(2006年)
『キープ・イット・シンプル』(2008年)
『アストラル・ウィークス“ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル”』(ライヴ)(2009年)
尚、これらのカタログはExile Productions Ltd.からのソニー・ミュージック・エンタテインメントの独占ライセンス契約によりリリースされるもの。
【バイオグラフィ】
今年70歳を迎える北アイルランド出身のシンガー・ソングライターの重鎮中の重鎮。未だに来日公演が実現していない数少ないビッグ・アーティストのひとり。1963年、ゼムのメンバーとしてデビュー。そのソウルフルなヴォーカルが注目を浴び、名曲「グローリア」をヒットさせるなど、人気を獲得。1966年にゼムを脱退し、ソロに転向。1968年『アストラル・ウィークス』、1970年『ムーンダンス』、1971年『テュペロ・ハニー』と精力的に作品を発表。以降も数々の名盤を世に送り出している。これまでにグラミー賞を6回、ブリット・アワードを1回、OBE(大英帝国勲位)、アイヴァー・ノヴェロ賞など数々の賞や栄誉を授与され、1993年にはロックンロールの殿堂入りを果たしている。また、クイーンズ大学ベルファストとアルスター大学の名誉博士号を持ち、フランスの芸術文化勲章受章者の仲間入りも果たしており、それらすべてがヴァンの音楽的芸術が世界に認められていることを物語っている。ヴァン・モリソンの音楽の幅の広さは、これまでにジョン・リー・フッカー、レイ・チャールズ、ロニー・ドネガン、モーズ・アリソン、トム・ジョーンズ、チーフタンズをはじめ様々なアーティストとのコラボレーションによって裏付けられている。その洞察力の深いソングライティングや様々なジャンルへの精通ぶりは、ルーツであるブルース、ジャズ、スキッフル、カントリーをたたえ再探索する数々の作品の中で今も輝いている。音楽史上最も崇拝されたカタログを擁する彼は作曲家、シンガー、パフォーマーとして比類なき才能の持ち主である。今年3月にソニー・ミュージック移籍第一弾として、自身の過去の作品をデュエットでカヴァーした『デュエッツ:リワーキング・ザ・カタログ』を発売。大きな話題を呼んだ。