ピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition – Their Mortal Remains」が2017年にロンドンV&Aで開催。
同時に前代未聞のボックス・セット『The Early Years』から「グランチェスターの牧場」未発表映像初公開!
2017年のピンク・フロイド結成50周年に合わせた大回顧展「The Pink Floyd Exhibition – Their Mortal Remains」が、ロンドンのV&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)にて2017年5月13日から10月1日まで開催されることが発表された。この回顧展はピンク・フロイドの現存メンバー(ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイソン)の正式なお墨付きで、LIVE8以来十数年ぶりの正式なコラボレーションになると発表された。当日のイベントではニック・メイスンが登場し、V&Aの上空には「空飛ぶブタ」が登場した。
ニック・メイスンはこう語っている
「ロジャーとリックと僕が建築を勉強していた頃、最初の宿題のひとつは、V&Aに鉄製品を展示する際に使われるスクリーンをデザインすることだった。僕たちはあまり成績が良くなかったから、今回はうまくやれるといいね(笑)。デヴィッド・ボウイの展覧会のおかげで、この手の展覧会の効果が画期的に変わったのだと思う。僕たちの展覧会でも、これまで見たり聴いたりされなかったものが展示されると思う。僕のお気に入りのドラムキットや、今では完全に時代遅れになった、レコーディングに使った機材とかもね。楽しみにしている」
ピンク・フロイドのファースト・シングル「アーノルド・レイン」のリリースから50周年となる2017年。回顧展は1960年代のロンドンのアンダーグラウンドなサイケデリック・シーンから今日までのこのバンドの音楽、象徴的なヴィジュアル、ステージを時系列で辿り、『アニマルズ』のバターシー発電所の上を飛ぶブタ、『狂気』のプリズム、『原子心母』の牛、『ザ・ウォール』の行進するハンマーや膨らんだ巨大な教師、『鬱』のビーチに並ぶベッド、『対(TSUI)』の2つの並ぶ像など、ヒプノシスのストーム・ソーガソン、風刺画家のジェラルド・スカーフ、サイケデリック照明のパイオニアのピーター・ウィン・ウィルソンらがピンク・フロイドとともに作り上げてきた芸術的な作品の数々、伝説的アルバム・ジャケット、ステージの壮観なセットの他、これまで未発表だったものを含む何百もの貴重なアイテムが展示され、未発表ライヴ映像上映やレーザーショーも予定されている。「The Pink Floyd Exhibition – Their Mortal Remains」は大成功を収めたデヴィッド・ボウイの大回顧展「David Bowie Is」(2017年1月から日本開催 http://www.davidbowieis.jp/)と同じ会場、同様の規模で行なわれ。デヴィッド・ボウイ展と同じくゼンハイザーによる音響システムを使用。ピンク・フロイドの現存メンバー、ヒプノシスのオーブリー・“ポー”・パウエル、ポーラ・ステイントン、V&Aがキュレーションを手がけ、「展覧会におけるデザインや体験の限界を押し広げる」ものになると発表されている。
V&Aディレクターのマーティン・ロスのコメント:
「V&Aは、その音楽と同様ユニークなヴィジュアルというはっきりとした個性を持つバンドの作品を展示するのに理想的な場所です。ピンク・フロイドは印象深く時代を超える魅力を放つ、イギリスが産んだデザインの成功物語です。1960年代のごく初期のパフォーマンスで実験的な光のショウを行った時から、壮観なスタジアム・ロックでのコンサート、象徴的であり続けるアルバムのジャケットまで、彼らは50年以上にわたり、たぐいまれな音楽を作ると同時に、サウンドとヴィジョンの融合におけるパイオニアであり続けています。ピンク・フロイドのメンバー自身のアーカイヴから提供された素材に、V&Aの建築、デザイン、グラフィックス、文学の比類なきコレクションを加えたこの展覧会はパフォーマンス、デザイン、音楽プロダクションの歴史の中で彼らを位置づけるものとなります。」
この発表と同時に、ピンク・フロイドの前代未聞の超レア音源・映像の集大成したボックス・セット『The Early Years 1965-1972』から、初の未発表映像「グランチェスターの牧場(Grantchester Meadows)」が公開となり、iTunesでは先行配信もスタートした。この映像は1969年BBCで収録された未発表ライヴ映像をメインに据え、幻想的、牧歌的な美しい自然の映像をミックスしたもので、公式に公開されるのは今回が初。このロジャー・ウォーターズ作「グランチェスターの牧場」は1969年のアルバム『ウマグマ』に収録された曲で、ロジャー・ウォーターズとデヴィッド・ギルモアの2本のアコースティック・ギターをフィーチャー、最後に美しいリチャード・ライトのピアノが重なり合い、鳥の鳴き声などのサウンドエフェクトとともに奏でられるシンプルで美しい楽曲。この映像が収録されるボックス・セット『The Early Years 1965-1972』は11月11日に発売される。
●「グランチェスターの牧場(Grantchester Meadows)」(未発表映像)
https://www.youtube.com/watch?v=2DAdWcsM7Po
ピンク・フロイドが膨大なアーカイヴから未発表音源・映像を含む27枚組の豪華ボックス・セット『The Early Years 1965-1972』には12時間33分、130トラックからなる音源(未発表音源・アウトテイク・デモ音源・テレビ音源・BBCでのセッションなど7時間分の未発表ライヴ音源とともに20以上の未発表音源)と、15時間を越える映像(5時間分以上に及ぶレアなコンサート映像、長編映画他)が入念なプロデュースを経て、新たなサウンド・ミックスとともに収録される。更には、レプリカのジャケットに納められた7インチ・アナログ・シングル、貴重なコレクタブル・グッズなど特典も満載。ピンク・フロイドのアーカイブ・コレクションとしては過去最高のヴォリュームの未発表アイテムを収録する前代未聞のボックスセットとなる。ピンク・フロイド初来日公演でもあった1971年8月箱根芦ノ湖畔で行なわれた伝説のフェスティヴァル「箱根アフロディーテ」出演時の「原子心母(Atom Heart Mother)」のライヴ映像が45年の月日を経て収録されることも決定した。ボックスは輸入盤のみの販売だが、ソニー・ミュージックジャパン限定特典として『日本語翻訳ライナーノーツ』が封入される(※この特典は、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから出荷される商品にのみ封入される特典となります)。この豪華ボックス・セットに加え、ボックスからのハイライトを収めたCD2枚組アルバム『The Early Years – CRE/ATION』も同時発売となる。こちらは国内盤として11月16日発売されることも発表された。
【ピンク・フロイド大回顧展「「The Pink Floyd Exhibition – Their Mortal Remains」】
会場:英ロンドン「ビクトリア&アルバート博物館」
会期:2017年5月13日~10月1日
場所:ルーム39・エキシビジョン・スペース
公式サイト:http://pinkfloydexhibition.com/
V&A チケット購入ページ(英語):https://shop.vam.ac.uk/whatson/index/view/id/3555/event/Pink-Floyd--Their-Mortal-Remains/dt/2017-05-13/free/2
【商品概要】
●限定ボックスセット:PINK FLOYD『THE EARLY YEARS 1965-1972』
2016年11月11日発売 限定盤 輸入盤Only 27枚組Box Set(特典:7インチ・アナログ・シングル5枚、貴重なコレクタブル・グッズetc)
★ソニー・ミュージックジャパン 限定特典 <日本語翻訳ライナーノーツ封入>
※この特典は、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから出荷される商品にのみ封入される特典となります(日本製作)
★輸入盤のため、販売店により価格が異なります
<収録曲>他詳しくはこちら
https://www.sonymusic.co.jp/artist/PinkFloyd/page/theearlyyears1965-1972
●2CDハイライト盤:PINK FLOYD『THE EARLY YEARS – CRE/ATION』
2016年11月16日発売 日本盤 SICP \3600+税(パッケージ、プレスとも日本制作)
<収録曲>
https://www.sonymusic.co.jp/artist/PinkFloyd/info/470980#anker2
●DIGITAL
iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/id1137731574?app=itunes&ls=1