パリ管との最大・最重要の遺産にして、シベリウス演奏史に大きな里程標を打ち立てる全集。ついに、パーヴォ・ヤルヴィ渾身のシベリウス、ここに登場。

2018.09.24

シベリウス:交響曲全集
パーヴォ・ヤルヴィ/パリ管弦楽団
Sibelius: Complete Symphonies 
Paavo Jarvi | Orchestre de Paris  




■品番 3ハイブリッドディスク:SICC-19027~29 ■10月24日発売予定 

■定価: ¥7,500+税 ■仕様: 通常ジュエルケース3枚+別冊解説書+スリップケース  
■特記事項: ハイブリッドディスク(SACD層は2ch) ■レーベル: RCA Red Seal

 
■収録曲
ジャン・シベリウス 交響曲全集
Jean Sibelius (1865-1957): Complete Symphonies 1-7


DISC1  74:48

交響曲 第1番 ホ短調 作品39 39:49  「ロマン派の若き詩人の感性。ドイツ音楽など同時代音楽の影響も」*
交響曲 第4番 イ短調 作品63 35:59  「漆黒の闇に覆われ、厳格で極めて内省的。魂の奥底に入り込む音楽」*


DISC2  76:15

交響曲 第2番 ニ長調 作品43 44:37   「北欧の人間の愛国心を刺激する高揚感を持つ」 *
交響曲 第5番 変ホ長調 作品82 31:38  「独特な構造。複雑で凝縮された音楽。効率的で巧みなモチーフの使用」*


DISC3  79:43


交響曲 第3番 ハ長調 作品52 28:55   「コンパクトで、民族音楽的。親密な空気感やノスタルジックな気分がある」*
交響曲 第6番 ニ短調 作品104 29:16  「素朴でチャーミング。指揮するたびに驚かされる」 *
交響曲 第7番 ハ長調 作品105 21:32  「最高傑作。荒れ狂う嵐のごとく強烈で起伏が激しい」*

* パーヴォ・ヤルヴィ自身のコメント


パリ管弦楽団 Orchestre de Paris

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ Paavo Järvi, conductor


[録音] 2012年10月17日&18日(交響曲第1番)、 2014年1月29日&30日(交響曲第6番・第7番)、パリ、サル・プレイエルでのライヴ・レコーディング
2015年3月17日&18日(交響曲第2番)、2015年9月9日&10日(交響曲第5番)、 2016年3月2日&3日(交響曲第3番)、2016年3月30日&31日(交響曲第4番)、 パリ、フィルハーモニー・ド・パリでのライヴ・レコーディング


ついに、パーヴォ・ヤルヴィ渾身のシベリウス全集、ここに登場。

■1985年、指揮者としてのデビュー演奏会で交響曲第1番を取り上げて以来、30年以上にわたり、シベリウスの7曲の交響曲はパーヴォ・ヤルヴィにとって最重要のレパートリー。N響とも2017年2月の第2番の熱演を成し遂げ、2018年には「4つの伝説曲」や「クレルヴォ」を取り上げるなど、パーヴォならではの独自の演奏解釈に日本で接する機会も増えています。しかし録音に関しては非常に慎重で、「クレルヴォ」や「4つの伝説曲」のほか、珍しい「カンタータ集」などはあったものの、交響曲に関しては、シンシナティ時代の2001年に第2番を録音していたのみでした。

■パーヴォがこの最も大切な音楽を録音することを決意し、相手に選んだのは何とフランスの名門、パリ管弦楽団。「私はシベリウスの演奏伝統など信じない。パリ管にはそうした伝統がないからこそ、作品をありのままに捉えその深奥に偏見なく迫れる」と自ら熱く語るように、パリ管はシベリウスの独創的かつ個性的な音楽語法を見事に咀嚼し、持ち前の豊麗かつ深みのある美しいサウンドで、新たな作品像を描き出しています。2010~16年のパーヴォのパリ管音楽監督時代の最大・最重要の遺産であり、パリ管のみならず、フランスのオーケストラによるシベリウス全集の録音はこれが初めて。パーヴォは2015年、パリ管とのシベリウス演奏の功績を高く評価され、シベリウス・メダルを受賞しています。

 
■44ページの別冊解説書付き|解説:パーヴォ・ヤルヴィ、神部智
解説書にはパーヴォ・ヤルヴィ シベリウス交響曲演奏記録、パリ管弦楽団とのシベリウス作品演奏記録、パリ管弦楽団音楽監督時代の演奏作品記録 他を掲載


これは自分たちの魂を込めて作り上げた演奏であり録音なのだ。ーーーパーヴォ・ヤルヴィ
 パリ管弦楽団の音楽監督を引き受ける決心をした時、私がこのオーケストラに紹介できる新しいレパートリーは何か、ここの音楽家たちの興味を惹くのはどんな音楽なのか、といろいろと頭を巡らせてみた。パリ管弦楽団は世界有数のオーケストラとして、主要なレパートリーは全て演奏してきているが、北欧音楽、とりわけシベリウスはそれまであまり取り上げられることがないままだった。この点を鑑みて、シベリウスの音楽こそが、パリ管弦楽団との演奏・録音プロジェクトとして相応しいと確信した私は、私たちの音楽活動の中心の一つに据えることにした。(・・・)音楽における「伝統」とは、演奏がルーティンに陥ったり、ある種の癖が生じたりする危険性を孕む。パリ管弦楽団の音楽家たちは、このシベリウス交響曲全曲演奏と録音を通じて、音楽を直感的に理解し、反応してくれた。そして彼らのシベリウスの音楽への関わり方、一つ一つの音符へのこだわりは、押し付けられたものではなく、内側から発する有機的なものだった。これはまさに私が期待した通りだった。パリ管弦楽団の音楽作りは、全く自然なものだった。(・・・)私はこれまでシベリウスの交響曲を30年以上にわたって指揮してきた。さまざまなオーケストラを指揮し、楽譜を何度も読み込む過程で、それぞれの作品との関係が自然な形で深化してきた。こうした経験と知識の中から、自分なりの解釈というものがはっきりと確立され、自分の中に定着したという感覚を持つことが出来るようになった。だから、パリ管弦楽団の音楽家たちとこの7曲の交響曲を全て演奏し、録音するのはまさに今だ、と感じたのだ。これは自分たちの魂を込めて作り上げた演奏であり録音なのだ。ーーーパーヴォ・ヤルヴィ(ライナーノーツより)




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