パーヴォ・ヤルヴィの新録音を4月・5月連続リリース!第2弾は5/16発売「ブルックナー:交響曲第1番」

2018.05.04

2018年5月16日発売|日本先行発売
豪胆かつドラマティック。遅咲きの作曲家が「交響曲第1番」と名付けた自信作。
パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送響/ブルックナー:交響曲全集 VOL.7
ブルックナー:交響曲第1番[1866年リンツ稿]
パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送響

Bruckner: Symphony No.1/Paavo Jarvi & Frankfurt Radio Symphony  

■品番 1CD:SICC-10255 ■発売日: 2018年5月16日 ■定価: ¥3,000+税
■ハイブリッドディスク / DSD Recording   SACD Multi: 5.1 channel | SACD Stereo | CD Audio: DDD STEREO  

■曲目
ブルックナー
交響曲 第1番 ハ短調 WAB101 [1866年リンツ稿(ノーヴァク版)]
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アダージョ
第3楽章 スケルツォ 速く
第4楽章 フィナーレ 動きをもって、炎のように


フランクフルト放送交響楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

[録音]2013年2月6日~8日、フランクフルト、アルテ・オーパーでのライヴ・レコーディング(DSDマスタリング)
[レコーディング・プロデューサー]ウド・ヴュステンドルファー [サウンド・エンジニア&ステレオ・ミキシング]リュディガー・オルト 
[マルチ・ミキシング]ウド・ヴュステンドルファー 
[DSDマスタリング/SA-CDオーサリング]24-96 Mastering(カールスルーエ) http://24-96.com/
DSD Mastering  SACD Multi: 5.1 channel/ SACD Stereo /CD Audio: DDD STEREO


■パーヴォ・ヤルヴィとフランクフルト放送響とのブルックナー・チクルス第7弾は、ブルックナー44歳の時に完成された交響曲第1番ハ短調。パーヴォは晩年の改訂稿(ウィーン稿)ではなく「リンツ稿」と呼ばれる第1稿で演奏しています。

■39歳の時最初の交響曲(ヘ短調)を書いたブルックナーはその出来に満足せず、41歳から1年以上をかけてこの第1番を書き上げました。作曲順としては2番目の交響曲でしたが、番号を付けたのはこれが初めてで、ブルックナーの自信のほどが窺えます。作曲者自身「生意気娘」とあだ名したように、行進曲風の第1楽章から躍動感に満ちた活力あふれる豪胆な響きが特徴です。金管の喨々とした響きは宇宙の鳴動を思わせ、後年のブルックナーの作風を先取りしているかのようです。充実した作風はブルックナー指揮者としての試金石でもあり、パーヴォが隅々まで精緻な目配りを施した解釈は、ブルックナー演奏史に新たなスタンダートを打ち立てるものといえましょう。

■ 2018年5月来日時には、5/18・19の2度のN響定期で演奏予定です。


■パーヴォ・ヤルヴィ、ブルックナー:交響曲第1番を語る   
  このハ短調交響曲を、ブルックナーは自らにとっての第1番と正式に位置づけた。実際には“習作”にあたるへ短調交響曲を既に書き上げていたにもかかわらず。つまりブルックナーが初めて、真の交響曲として世に問うだけの価値を見出した作品ということになる。彼が抱いていた愛着の念は“生意気な小娘(kecke Beserl)”という言葉からも伝わってこよう。
  ブルックナーは生涯にわたって、完成後の交響曲に改訂を施し続けた。おのれの力量に関する自信を喪失していたことが理由だろう。しかしここで耳にとまるのは強烈なまでの自信と決意であり、若々しいエネルギーである。従って当然のなりゆきながら、私の録音で用いられた“リンツ稿”は、いわゆる“ウィーン稿”よりも広く一般的に取り上げられる機会が多い。後者は彼が第8交響曲を完成し、さらにその改訂まで終えた後で、抜本的に手を入れたものなのだ。私にとって、ブルックナーが曲を書き下ろした際の精神状態をはるかに生々しく伝えてくれるのがリンツ稿に他ならない。
  この作品を、典型的な“ブルックナー解釈”から出発して扱おうとした場合、すなわち“意味深長”なまでに遅いテンポや、深淵をのぞきこむような神秘的表現をスコアに持ち込もうとすると、すぐさま誤った道に迷い込んでしまう。これはメンデルスゾーンやウェーバーの様式に傾いたロマンティックな交響曲であり、後期の作品のように壮大な身振りとはまだ無縁のままである。
 [訳:木幡一誠]


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