大回顧展「DAVID BOWIE is」プレミアム・トークショー第二弾開催!!
山本寛斎氏が語る、ボウイとの歩み
DAVID BOWIE is 日本展実行委員会は、「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」デヴィッド・ボウイの世界観やキャリアを総括した大回顧展「DAVID BOWIE is」(会期:2017年1月8日~4月9日、会場:寺田倉庫G1ビル)を開催しています。
昨日3月5日(日)に日本展開催を記念した「DAVID BOWIE is ~プレミアム・トークショー」の第二弾、デザイナーでプロデューサーの山本寛斎氏によるトークショーを開催いたしました。
このイベントはデヴィッド・ボウイと時代を共にした4人のクリエーター、鋤田正義氏、山本寛斎氏、ミック・ロック氏、高橋靖子氏(出演順)を2月27日(日)、3月5日(日)、11日(土)、19日(日)の各日程1名ずつ迎え、デヴィッド・ボウイのクリエイティブの本質に迫るトークショーで、チケットは好評につき完売しました。
トークショーは、1971年にロンドンで日本人として初めてファッション・ショーを開催し、これまでデヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」の衣装をはじめ多くの衣装を担当したデザイナーでプロデューサーの山本寛斎氏がボウイとの出会いや衣装の秘話などを語りました。また、ラジオパーソナリティでお馴染みのルーシー・ケント氏が聞き手となり進行しました。
最初、1971年にロンドンで開催した「KANSAI IN LONDON」について山本氏から「70年代、ファッション誌ではなく音楽誌を読んでいました。イギリスで音楽の才能がうごめいていて、いずれも着ている衣装がすばらしかった。イギリスのキングスロード、そこに行くのが夢でした。」とショーの映像を見ながら振り返りました。この当時、ボウイが“因幡の素兎”をモチーフに山本氏がデザインした衣装を手に入れたことがきっかけで、その後、ボウイが山本氏の衣装を着るようになったことを紹介。73年に開催され、すべての衣装を山本氏が担当した「アラジン・セイン・ツアー」に話が及ぶと「ほとんどの衣装が女性ものとしてデザインしたのを着ていました。男性が着るには結構難しいのですが、彼は非常に綺麗に着てくれました。“これまで誰がモデルとして良かったか?”というと、彼です」と。ケント氏から「寛斎さんとボウイが出合う間には高橋靖子さんがいたが、この時代に二人が出合ったのは偶然じゃないような気がする」と述べられると、ある時、スタイリストの高橋靖子氏から「ニューヨークがすごいから」と夜中に電話があり、「ここまで言うなら、そうとう面白いことがあるから何とかして行かないと」と思い、行った先で初めて舞台上のボウイを見た時に涙があふれてきたことが語られました。「ジギー・スターダスト」世界ツアーの日本公演に話が移ると、山本氏デザインの「出火吐暴威」と刺繍されたマントを「漢字をイメージで勝手に付けた」と解説。また同世代の日本人デザイナーについて「半端じゃないですね。みんなぶれていない、それぞれの道でめちゃくちゃ頑張っている。」と述べました。
トークショーでは他にもボウイ以外のアーティストから衣装の依頼があった話、お客さんからの質問に答える場面、昨年にレディー・ガガがグラミー賞でパフォーマンスした際に着用していた衣装は山本氏が出張先の九州からニューヨークと連絡を取り合い作られたこと、アルバム『★(ブラックスター)』から感じたこと、が紹介されました。最後に、お客さんへ「まず行動する前によく考えてください。いい方法、勝ち戦、負け戦。織田信長もすごい数戦っているけど、全部は勝っていないです。6割勝てればOKだそうです。ということで、どんどん行動してください。」とこれまでの自身の経験からエールが送られました。
山本氏デザインの衣装も多数展示される「DAVID BOWIE is」は4月9日(日)まで天王洲の寺田倉庫G1ビルで開催中です。
*プレミアム・トークショーのチケットは完売しております。
•大回顧展「DAVID BOWIE is」
http://davidbowieis.jp/