カルロス・ヌニェス、岩手県恋し浜で子供たちとホタテ貝を使ってパフォーマンス!日本スペイン交流400年記念!
「ケルト音楽の新しい王」/「バグパイプのジミ・ヘンドリクス」の異名を持つカルロス・ヌニェスが、9月10日(日)に岩手県三陸海岸の恋し浜(小石浜)というホタテ養殖の復興に励む地を訪問した。カルロスは今年6月に行われた日本とスペインの交流400周年を記念式典で、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の象徴であるホタテ貝をパーカッションに用いて演奏していたが、その際に、東日本大震災で被災しながらもホタテの養殖に励む人々がいることを知り、被災地へ復興の想いと、自らの音楽を届けたいと、ガリシアからホタテの貝殻を持参して現地を訪問したのだ。
今から約400年前に三陸沖で大地震があった。丁度その時に、スペイン人のセバスティアン・ビスカイノが三陸に居合わせ、地元の村人達に非常に手厚い待遇を受けたのだ。この出来事が、1613年から始まった日本とスペインの400年の交流のきっかけになったと言われている。カルロスは地元の子供たちにとっては珍しいガイタ(ガリシア地方のバグパイプ)の生演奏を披露。カルロスのレッスンによって、子供たちはホタテ貝でパーカッションを行い、カルロスは童謡「海」や「カモメの水兵さん」をその場で教わり、一緒に演奏した。国を越えた音楽での交流がここに生まれたのだ。人と人をつなぐ、離れた地をつなぐ出会いに、カルロスも地元の人々も、ひとしお熱い想いがあったに違いない。
また、カルロスは前日の9月7日(土)にはタワー・レコード渋谷店で、ベスト・アルバム『ディスカヴァー~ベスト・オブ・カルロス・ヌニェス』のリリース記念ミニ・ライヴを行った。「日本に10人くらいしかいない」とも言われるガイタ奏者たちも、世界的演奏者であるカルロスを生で観ようと、多くがこのイベントに駆けつけた。カルロスは「ケルト音楽は皆で楽しむもの」として、隣の人同士で小指と小指をつなぐアイリッシュ・ダンスを観客に教え、タワー・レコード渋谷店4Fのイベントスペースは、観客全員が小指をつないで輪となった。カルロスもその輪の中心で曲はブルターニュ民謡の「アンドロ」をリコーダーを吹き、大歓声の中でイベントは大団円を迎えた。
ベスト・アルバム『ディスカヴァー~ベスト・オブ・カルロス・ヌニェス』には、坂本龍一との共演作「星になった少年」、ジャクソン・ブラウン&デヴィッド・リンドレーとの共演作「ザ・クロウ・オン・ザ・クレイドル」、チーフタンズ&リンダ・ロンシュタットとの共演作「グアダルーペ」、日本のみボーナス・トラックとして『メロディーズ・フロム「ゲド戦記」』から「この地の果て」など、国やジャンルや越えた様々な共演が収録されている。収録曲からも分かるように、スペイン出身のカルロスは自身の音楽を通して、国境を越え、人々をつないできたのだ。今回の来日でも恋し浜、そして渋谷をケルティックな楽しい空間に変えてみせたように、10月12日より行われる「日本スペイン交流400年記念カルロス・ヌニェス特別公演」も素晴らしいものになるに違いない。
【恋し浜訪問記詳細】※歴史的背景など詳細情報
http://plankton.co.jp/carlos/tohoku/
【来日公演情報】
日本スペイン交流400年記念
カルロス・ヌニェス特別公演
■公演日程
10月12日(土)すみだトリフォニーホール
10月13日(日)所沢市民文化センターミューズ
10月14日(月・祝)焼津文化会館
http://www.plankton.co.jp/carlos/
【商品情報】
カルロス・ヌニェス『ディスカヴァー~ベスト・オブ・カルロス・ヌニェス』
2013年8月28日発売
高品質Blu-spec CD2 / 税込¥3,000 [2CD] / SICP 30157~8
解説:松山晋也、フランソワ・グザヴィエ・ゴメス(翻訳付)
日本盤のみのボーナス・トラック1曲収録