ジャクソン･ブラウン、9月23日発売の6年ぶりの新曲アルバム
『Time The Conqueror/時の征者』に連動するワールド･ツアーを来月から開始

2008年8月・ロサンゼルス発
シンガー･ソングライターのジャクソン･ブラウンは、2009年春まで続くワールド･ツアーを発表した。初日のワシントンDC、ワーナー･シアター公演は、9月15日、ブラウンにとっては6年振りとなるスタジオ･アルバム『Time The Conqueror/時の征者』の発売日（9月23日/日本発売は9月24日予定）1週間前に行われる。ワールド･ツアーの序盤となる全米ツアーは11月上旬まで行われ、その後日本・オーストラリア・ヨーロッパツアーが続く。全米ツアーのチケットは8月8日に一般発売された。

ブラウンのツアーに同行するのは、15年来のバンド・メンバー達。ケヴィン・マコーミック(ベース)、マーク・ゴールデンバーグ(ギター)、モーリシオ・ルワック（ドラムス）、ジェフ・ヤング（キーボード、バック･ヴォーカル）である。彼らは1993年の『アイム・アライヴ』以来ブラウンと活動を共にしており、『ルッキング・イースト』('96年)と『ザ・ネイキッド・ライド・ホーム』('02年)にも参加している。『Time The Conqueror/時の征者』から新たに加わったヴォーカリストのシャヴォンヌ・モリスとアリシア・ミルズがブラウンに出会ったのは2001年。サウス･ロサンゼルスのワシントン・プレパラトリー高校の学生時代、フレッド･マーティン＆ザ・レヴァイト・キャンプと歌っていた頃だった。彼女たちはブラウンが共同プロデュースを手がけ演奏にも参加し、6曲を提供したザ･レヴァイト･キャンプの2006年のデビュー作『サム・ブリッジズ』に大々的にフィーチャーされている。

このラインナップが、9月23日にブラウンの個人レーベルインサイド･レコーディングズ(米国でのディストリビューションはADA/日本はソニーミュージックより9月24日発売予定)から発売される新作『Time The Conqueror/時の征者』に、素晴らしい化学反応と共同エネルギーを寄与している。ブラウンとポール・ディーターのプロデュースによる同作は、彼のキャリア史上13枚目のスタジオ･アルバムにして、『ザ･ネイキッド･ライド･ホーム』以来6年ぶりの新曲アルバムとなる。収録されている10曲のオリジナル曲は彩り様々。彼のパーソナルで内向的な洞察に加え、社会的・政治的に重要な事柄を同等の情熱と知性で表現することのできる力を垣間見せてくれる。

ジャクソンは近年、アメリカ・イギリス・オーストラリアで行われたソロ･アコースティック･ツアーで録音された2枚のライヴ･アルバムをリリースしている。グラミー賞ノミネート作『ジャクソン･ブラウン—ソロ･アコースティック第一集』（'05年）と『第二集』（'08年）である。ブラウンがピアノとギターを交互に演奏し、キャリア全体を網羅する曲目を演奏する姿がフィーチャーされている。今年発売された『第二集』に関しては、アンソニー･デュカキスがローリング･ストーン誌で4つ星の評価を付け、「ブラウンの最高の状態。オーディエンス、個人的な経験、彼を取り巻く世界の全てが曲に織り込まれている。その曲の響きは、簡単に失われることがないだろう」と記した。
今回のワールド･ツアーの全米日程では、限定数のプレミアム・チケットがwww.guacfund.orgを通じて発売される。収益金はブラウンが長年行って来た平和、社会正義、環境、未来における非核のための活動の精神に則り、グアカモレ基金に寄付され、公共の利益のために活動する非営利団体のサポートに充てられる。ブラウンはまた、コンサートの来客たちに、食料銀行の備蓄用に保存食を持参し寄付することを呼びかけている。この取り組みに関連して、ブラウンはファンに対しワールド・ハンガー・イヤー（訳注：貧困･飢餓撲滅を目指す非営利団体）の「アーティスツ・アゲンスト・ハンガー＆ポヴァティ」プログラムへの参加を再度呼びかけている。アメリカ、日本、オーストラリア、ヨーロッパのツアー日程はwww.jacksonbrowne.comをご参照。

1972年に発売され高い評価を受けた、セルフ･タイトルのデビュー･アルバム以来、ジャクソン･ブラウンは誠実さ、感情、パーソナルな政治に満ちた、ソングライティングとパフォーマンスの一ジャンルを定義づけてきた。彼はロックンロールの殿堂入り（2004年）やソングライターの殿堂入り（2007年）を果たしたアーティストとして知られており、最近ではジョン･スタインベック賞やチャピン・ワールド・ハンガー･イヤーのハリー･チャピンヒューマニタリアン賞などの人道主義関連の栄誉も受賞している。