TRACK 16.
ヴォンダ・シェパード/フックト・オン・ア・フィーリング
 CGを駆使したオーバーな感情表現や赤ちゃんのキャラクターなど、細かい設定までがコミカルで、思わず画面に釘付けになってしまう。しかも主人公は弁護士ながら、エリートという感じではなく、素頓狂な性格で、恋愛に不器用。そのあたりもウケたのだろう。アメリカのTVドラマ『アリー・myラヴ』は、1500万人もの視聴者を誇り、エミー賞(TV界のアカデミー賞)の主要部門を総ナメにした。日本でも99年から放映され、女性を中心に高い人気を誇っている。その劇中で、毎回アリーらが集うバーが登場する。そこでは毎晩ライヴが行われているのだが、そのシーンで歌っているのがヴォンダ・シェパードだ。87年からソロ・シンガーとしてのキャリアがあり、熱狂的なファンがいる彼女は、このドラマに起用されたことをきっかけに、さらに幅広い層にその歌をアピールすることになった。収録曲も劇中で歌われているもので、B.J.トーマスの68年のヒット曲のカヴァーだ。

←Back CLOSE Next→