TRACK 9.
サマンサ・マンバ/ガッタ・テル・ユー
 録音当時、まだ17歳だったとは信じられないほど、成熟したアルト・ボイスで歌い始める『ガッタ・テル・ユー』。アイルランド出身のサマンサ・マンバの、このデビュー曲は、ヨーロッパはもちろん、全米でも4位のヒットとなり、彼女は一躍注目のティーンとなった。アイルランドは、伝統音楽の歴史があるため、人々の生活の中に音楽が根づいている。それが多くの才能を育むのだろう。ロック、ポップ界でも世界に通用する人を多く輩出している。最近ではウエストライフやB★ウイッチドが人気だ。そのなかで、サマンサがユニークなのは、ケルトの血筋を持つアフリカ系アイルランド人であること。そのバックグラウンドが彼女の音楽に少なからず影響を与えていると思う。ポップ・R&Bというメインストリーム路線をとりながら、メランコリックな感情が歌に見え隠れする。これが彼女のひとつの個性になっているのでは。現在はLAで、ハリウッド進出に挑戦中だ。

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