| ―――― | アルバム制作にあたって、新しくサウンド・プロデューサーに長田進さんをお迎えしたことと、ソニー･ミュージックの重鎮である河合マイケルさんが関わっている。これはMARIAにとってすごくプラスであり、かつ面白い展開だと思いますが。 |
| 舞衣子 「 | おふたりからは“シンプルが一番なんだよ！”ということを教えていただいたので、シンプルなものをどうカッコ良く聴かせるか、ということをすごく考えました。これまでは“MARIAに足りないものをどうプラスしたら、自分達は良くなっていくのか”に重点を置いていたんですけれど“引き算することの大切さ”を学ぶことができたので」 |
| 愛華 「 | 今までは“ツインベース、ツインボーカル、ツインギター”の形にすごくこだわっていたんですけれど。今回はプラスの意味での引き算に挑戦してみたんです。例えばベースを1本にしても、そこで音が薄くならずにちゃんと存在感が出せる音作り、とか」 |
| れいな 「 | 音楽に間違いはないんだな、っていう実感がすごく得られた期間でした、今回の制作は。バンド感を強く感じられるような方向性がとれた、とも思いますし」 |
| SACCHIN 「 | MARIAって、形に中身が追いついていなかった、と思うんです。それが、ここにきてやっと中身の部分が濃くなってきたというか、伴ってきて。個人的にも、長田さんがお手本で弾いてみせ手くれるギターに刺激されることで、新たにプレイヤーとしての理想や目標ができたのは大きかったですね。」 |
| れいな 「 | でも、札幌で一度メンバーでアレンジをしてから、レコーディング合宿での本格的なアレンジ作業に入ったので。そういう意味では、メンバーが作りたいように作って完成させていった曲ばかりなんです。」 |
| 舞衣子 「 | デモテープの段階でまず自分たちでアレンジして、曲の方向性を決めて。“君達の曲なんだから、自分達の中から生み出さなきゃダメなんだよ”ということをすごく言っていただけたので、ホントにゼロから土台を作り上げて。で、それに対してアドバイスをいただいていったんです。曲順も自分達で選んだし、最終的に」 |
| TATTSU 「 | 曲順は本当にこだわりましたね、マスタリングの前日の夜まで考えていましたから。スタッフさんからの意見も採り入れつつ、出た案はすべて実際に聴いて、一番いい流れになるものに決めました」 |
| ―――― | そのこだわりは、1曲目に「眠れない三日月」を持ってきたでもう、すごく伝わってきます。いろんな意味でキメ手、ですから。 |
| 全員 「 | はい」 |
| 舞衣子 「 | 結成当時からある、3年以上ライブで歌い続けてきた曲、なので。でも今回は“日々進化、日々変化”ということがキーワードとしてあったので、アレンジと詞を思いきって変えてみました。オリジナルは別れの歌だったんですけれど、新しいバージョンでは“これから忘れてはいけない思い、ずっと大切にしていきたい思い”というのを織り込んだ詞になっています。」 |
| ―――― | 多くの人が音源化を待ち望んでいた曲、ですから、この曲は。私自身、何度も“音源化熱望！”とレコード会社の方にお伝えしてきましたし。このままだと「眠ったままの三日月」になりかねない！と。 |
| 全員 「 | アハハハハ！」 |
| TATTSU 「 | 自分としても手応えのあった曲だったので、“いつか形にしたい”と思っていました。しかも今回、原形を活かして、いいものを作ろう“ということで、私がデモの段階で作ったそのままの形を進化させたスタイルで音源化されたんです。あと、“恋風泥棒”の構成も変えたり、、、、、、。構成やメロディの変化は、結構こだわりました」 |
| ―――― | 「恋風泥棒」なんて、歌っている人は違うわ、歌詞は違うわ、タイトルは違うわで(笑)。 |
| 愛華 「 | これも3年間やり続けてやっと音源化される、ということで、アレンジを変えて、、、、、、で、ヴォーカルは私が泥棒した、ということで(一同笑)。作った当時はあゆかが作詞をしていて、すごくピュアな片思いの曲だったんですけれど、私は自分らしさも少し入れて“思いのその後”を新たに描いてみました。ちょっと面白さを入れつつも、“一生に一度だけの恋風をありがとう”って、最後は素敵に(笑)」 |
| ―――― | 泥棒なのに(笑)。 |
| あゆか 「 | そうですよ。あんなに純粋だったのに泥棒になっちゃて(笑)」 |
| ―――― | でも、そういうあゆかさんも、、、、、、。最後の「Ayu Ready？」では、遂に“ツインボーカル”の枠を超えて、、、、、、。 |
| あゆか 「 | そうなんですよ。最初は自分が歌うことになるとは思っていなかったんですけれど。舞衣子と愛華が歌詞を覚えるまで、私が仮歌をうたっていて、、、、、、その段階でアレンジも進めていったので、そのまま私が歌うことになりました。そこから、仮歌の段階の歌詞も書き直して。“人生後悔しないで楽しく、やりたいことを満足するまでやって、「最高じゃん！」って言える人生を送れるようにしようと”という、メッセージ性の強いものにしました」 |
| ―――― | でも、こういうライブの画が見える楽曲は、絶対必要ですね。 |
| SACCHIN 「 | ガマンできなかったんでしょうね(笑)。ミディアムとスローが多いかも、、、、、、やっぱりハードに！っていう(一同笑)」 |
| ―――― | 1枚のアルバムの中で共存するのは難しい、という曲の振り幅もありますが、いい感じのバランスでまとまりましたね。 |
| れいな 「 | “今、自分達が何を聴かせたいか、皆さんに何を届けたいか”を一番の軸にして、その中で選曲も決めたので。だから、やり残したことがない！んです、本当に今回は」 |
| 舞衣子 「 | 素直に自分達の心にも響いてくる曲というか。歌っている、演奏している自分達自身の心にも響いてこないと、人には絶対伝わらないので。そこは重視して」 |
| あゆか 「 | “愛”を大きいテーマ、コンセプトにして作りましたけど、1曲1曲違う愛を感じてもらえるような作品にできた、と思います」 |
| ―――― | 初回にはDVDもパッケージされますし。 |
| 愛華 「 | ジャケットも違うので、2種類とも買わなきゃソンしちゃいますよ(一同笑)。今のMARIAの全てを知りたいなら、ぜひ！」 |
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