C H A P T E R 3
この後の各グラウンドでの展開についての詳細は、さすがにここで書ききることなどできない。それに第一全ての出演者を見ることなど不可能なのだから。
とりあえずメイン・ステージであるRAINBOW GROUNDでのことを簡単に要約すると…
C.J. BOLANDのプレイは期待通りハードで、そのミックス・テクニックも飛び抜けていた。
KEN ISHIIのライブでは最初は落としめのピッチの曲を演奏し、散々引っぱった後で徐々に盛り上げていき、ラストは"EXTRA"で大爆発。
UNDERWORLDのライブはとにかくすごかった。この日、一番素晴しいステージだった。(UNDERWORLDのライブ・レポートはここにもあります。)
TOKYO TEKNO TRIBEのライブは、真のアンダーグラウンド・キング、闇の王者たる貫祿に溢れるものだった。 トリを勤めたYO-Cのプレイは疲れ果てた人々を再び元気にするほどパワー溢れるもので、様々な趣向を持った彼等を一様に踊らせていた。
CHILOUT GROUNDは、盆地のように窪んだ広場に位置しており、そこには立派なステージが設置され、深夜には完全に霧の中に包まれた中、怪しくも優しい音を奏で多くの人達をリラックスさせていた。
COSMIC GROUNDは正に遊園地の中心部に位置しており、広大な見晴らしはないものの、メリーゴーランドやジェットコースターに囲まれたもっともクラブらしい空間だった。唯一アスファルトの地面で踊りやすく、そういった条件からかサウンド面においても最もハイ・クオリティーだった。