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―Two As One―
 前シングル「恋におちたら」がヒットし、ますますCrystal Kayへの注目度が高まっている'05年秋。約5ヶ月ぶりにリリースされるニュー・シングル「Two As One」は、なんとCrystal Kay×CHEMISTRYという豪華な組み合わせから生まれた片想い応援讃歌です。

--とにかく、“Crystal Kay×CHEMISTRY”という組み合わせにはビックリしました。
「結構、この組み合わせはみんなに驚かれてますね。クリスタル・ケイ×ケミストリー?ケミスタルケイ?何?何?どういうこと!?って(苦笑)」
--いったいどういう経緯でCHEMISTRYと一緒にやる事になったんですか?
「7月に『BASIC'S』っていうカバー曲を歌うイベントが六本木ヒルズ・アリーナであって。そのイベントに私も出演してたんですけど、ホストがCHEMISTRYのお二人だったんです。お二人とはもう何年も前からテレビの音楽番組やアワードやイベントで何度も顔を合わせてたけど、それまでちゃんと話をした事がなくって。でもその『BASIC'S』の時に、“いつか何かやれたらいいね”なぁんて話しをしてたら、こんなに急に一緒にやる事になっちゃってビックリ!」
--そこで話してた事が実現しちゃったんだ。
「そうなんですよ。いきなり決まっちゃった!なので、そこから曲はどうする?とか、スケジュールはどんな感じ?とか、いきなり忙しくなった(笑)。」
--これまでCrystal KayもCHEMISTRYも、いろんなアーティストや作家の人達とコラボレーションしてきたけど、まさかこの2組でシングルを出すとは!!
「でもね、案外ファンの人達の間では、“一緒にやったらおもしろいのにね”なんて話もあったみたいですよ。いつかありそうな組み合わせって感じ!?」
--CHEMISTRYについて、Crystal Kayはどんな人達だと思ってました?
「『アサヤン』の頃から二人のことは観てたんですよ。おもしろい企画だなぁと思ってたし、あれだけたくさんの参加者の中から選ばれるなんてすごいなぁって・・・。彼らがデビューしてからは、さっき行ったみたいに何度となく顔を合わせるようになって・・・。どんどん落ち着いてきたっていうか、CHEMISTRYにしか作れない雰囲気があるなぁって思う。デビューは私の方が先なんですけど、年令はお二人の方が上なんで、お兄ちゃんみたいな感じがあるかも。ホント、デビュー当時よりも、どんどんCHEMISTRYの世界が広がってますよね。R&Bにこだわらず、いろんなタイプの作品にチャレンジしていますもんね」
--Crystal Kayもそうですよね。デビュー当時と比べると、いろんなタイプの曲にチャレンジして、どんどん世界を広げている。
「そうかもしれない。私とCHEMISTRYの共通点はそういうところかも。」
--Crystal Kayとしては、ヴォーカリスト、しかも男性デュオとコラボレーションするのは初めてですよね?
「ですね。これまでm-floやラップの人とはやった事があるけど、男性デュオと一緒にCDを作るのは初めて。だから、この話が決まった時に思ったのは、どんな曲が一番フィットするんだろうってことだったのね。曲でずいぶん雰囲気が変わるというか・・・。たとえばCHEMISTRYの二人だったら彼らのスタイルにフィットする曲が選ばれるわけだし、私には私のスタイルにフィットする曲を選ぶっていうのが、いつものやり方でしょ?そこで今度はこういうのにチャレンジしたいなっていう曲を選んだりするわけだけど、その根本には自分のスタイルってものがあるし・・・。なので、いったいこの2組でどんな曲を歌うんだろうっていうのに一番興味があったんですよね。曲がどういう風に私達を合体させてくれるんだろうって・・・。」
--確かにそうですよね。ソロのCrystal KayとデュオのCHEMISTRYでどんな曲をどういういうポジションで歌うのかっていう。曲選びはどんな感じで進めていったんですか?
「それぞれが何曲か候補で選んでいったんです。私の方は私の方で、CHEMISTRYはCHEMISTRYの方で。」
--それもおもしろいやり方ですね。
「でも、一緒に選ぶよりも、まず最初にお互いがいろんな方向性や可能性を考えて曲を選ぶ方が広がりがあると思うし、それこそ自分や私のスタッフが考えていなかったような意外な曲がCHEMISTRYサイドから出てきたりしたら、それはとてもおもしろいことじゃない?おっ、そうきましたかぁ〜っていうのって、ドキドキするし。」
--最初から狭くする必要はないですもんね。で、お互いがいいと思った曲が何曲かあって、そこから絞り込んでいった、と。
「ですね。とにかくいい曲ばっかりで、絞るのが大変で(苦笑)。ホント、いいデモばっかりだったんですよ。」
--「Two As One」は、とてもさわやかな曲ですよね。でも、R&Bテイストもちゃんとあって・・・。
「ポップすぎず、R&Bすぎずっていうバランスがすごくいい曲だなと思った。なんかね、『恋におちたら』でCrystal Kayの歌が多くの人達に伝わったあとのニュー・シングルとして、今回はCHEMISTRYとのデュエット曲になったけど、『恋におちたら』とつながってるなぁと思ったんですよ。でも、ちゃんと新しいというか・・・。メロディはちょっと懐かしい感じがするんだけど、その懐かしさが新鮮、みたいな?だから余計にCHEMISTRYと私が歌うとどうなるんだろうなぁっていう好奇心が広がりましたね」
--レコーディング(歌入れ)は、どんな雰囲気だったんですか
「実はお二人と一緒に歌ってないんです。完全に別録りで・・・。歌詞を書いてくれたのはクリとは何度も一緒にやってくれてるH.U.Bさんで、歌う箇所の分担はプロデューサーのAKIRAさんがやってくれたのね。AKIRAさんはCHEMISTRYとも一緒にやっているので、そのへんはお互いの事を知ってるって事で歌い分けを決めてもらって・・・。」
--でも、歌入れは別々。
「はい。でもね、デモをお互いに作ったんで自分が歌入れする前に彼らのデモを聴けたし、雰囲気をつかむ事ができたのが良かった。掛け合いの合わせ方とか英語の発音のしかただとか、そのデモで前もって知る事ができたので、自分の歌入れに彼らがいなくても彼らの歌を感じながら歌えたような気がする。デュエットって、どちらか一方が強すぎても弱すぎても成立しないものだと思うんですよ。何ていうんだろう、自分の個性を消すわけでもなく、ちゃんと主張できるところはあるんだけど、やっぱりこの組み合わせじゃないと生まれてこないものを出さないとデュエットしてる意味がないっていうか」
--そこがおもしろくもあり、大変でもあったところ?
「お互いのフィーリングやレベルを理解し合えていれば、別々に録っても大丈夫!!っていう安心感があったので、そんなに大変だ〜っていう風には感じてなかったかな(苦笑)。」
--歌詞は女の子サイドの視点で描いた部分をCrystal Kayが、その女の子の片想いの気持ちを応援するような歌詞の部分をCHEMISTRYが歌っている片想い応援讃歌ですね。
「まさにデュエットな歌詞でしょ?でも、いかにもデュエットソングです!っていうような歌でもないっていうのが、『Two As One』のおもしろいところかもしれない。」
--「Two As One」でデュエットに挑戦していて、あらためてわかった事や感じた事はありますか?
「男性ヴォーカル、しかも2人組のヴォーカリストと一緒にやるっていうのは私にとってとても新しい事だったし、こういう形の新しい挑戦ってデビューしたばかりの時期にはできない事だなと思った。やっぱりある程度自分のスタイルっていうものができてないと、負けちゃうというか・・・。うん。それは相手に負けるっていうんじゃなくて、自分に負けちゃうっていうね。誰かと一緒にやるって自分を知ってないとできない事かなって思う。『Two As One』は、そういう所を再確認できた曲でした。」
--さて、カップリングには「涙があふれても」(映画『ダーク・ウォーター』イメージソング)と、アルバム『Crystal Style』に収められていた「MY EVERYTHING」の英語バージョンが収録されました。
「『涙が〜』は大きな愛を歌っている曲ですね。ちょっと大人っぽいかも。1曲目の『Two As One』がかわいらしい曲なんだけど、2曲目『涙〜』と、3曲目『MY〜』と、どんどん大人っぽくなってる(苦笑)。1枚のCDの中でいろんなクリを知ってもらえるんじゃないかな。『Two As One』はポップスにR&Bが加わってて、とても聴きやすい曲だし、『涙〜』は、ちょっとなつかしい感じがする90'sテイストを持ってる曲だし、『MY〜』は英語詞っていうのもあるけど、洋楽テイストだし。『MY〜』はアルバム・バージョン(日本語詞)と比べて聞くとぐっと大人度が上がった気がする。」
--「MY EVERYTHING」にはCrystal Kayの切ない英語の台詞(語り)も入ってますしね。
「うわぁ、照れるぅ〜。」
--日本語バージョンには語りが入ってなかったですもんね。
「日本語の語りはさすがに照れくさすぎて入れられないっしょ(笑)。」
--セクシーな語りも聴きどころのひとつ?
「キャー。まぁね、一応、英語だとそういう照れくささも日本語で言うよりはないので、“大好き”とか行っちゃってますけど。あらためて自分で聞くとやっぱりクゥ〜ッって感じになっちゃうかな(照れ笑い)。」

interviewer:松浦靖恵



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