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―Bye My Darling!―
 「Motherland」以来、約半年ぶりにシングル「Bye My Darling!」をリリースするCrystal Kay。今年6月にデビューから5年というひとつの節目に発表したセレクション・アルバム『CK5』、高校卒業、大学進学と公私共に新しい次なる第一歩を踏み出した彼女から届けられる「Bye〜」は、なんと!今までのCrystal Kayにはなかったタイプのロック・チューンだ。

--高校を卒業してから、単身でNYに武者修行に行ってたんですってね。
「7月の初めから8月の終わりまで行ってたんですけど、これだけ長い間、自宅を離れるのって初めてだったんですよ。しかも、たった一人で・・・。でもね、全然淋しくなかった(苦笑)。自由にあちこち行ったし、すごく解放されてたし。ダンスレッスンとボイトレと筋トレをするためにNYに行ったんですけど、かなり充実した毎日でした。ダンス・レッスンで一緒のクラスになった人たちが一生懸命にやっている姿を見て、クリも頑張んなきゃって自然と思えたし、NYで学んだことをちゃんと持続させなくちゃと思って、この10月からダンス・レッスンにも通い始めたし・・・。ホント、次なるステップへの心構えみたいなものができたんですよ」
--リフレッシュもできたでしょう?
「ですね。短期間だったけど、一人暮らしも経験できたし(笑)。NYから帰って来て、あらためて行って良かったなって思ったんです。高校を卒業して大学に行くまでの間にこれまでとこれからの一区切りになったというか・・・。18才だし、大学生になるんだし、これからは今までよりもしっかり自分の意見を言わなくちゃとか、大人としての責任感みたいなことも凄く感じました。よし!やるぞ!!って感じで」
--『CK5』も、一区切りの作品でしたものね。
「『CK5』があるから、大胆にイメージチェンジができるんだなと思いますね。見た目も歌もサウンドも今までってR&Bシンガーっていうひとつの枠で見られることが多かったんだけど、私はいろんな音楽を聴いてるし、いろんなことにチャレンジしていきたいし、Crystal KayはR&Bシンガーなんだっていうよりも、何でもできるんだなっていうのをアピールしたい。ひとつのジャンルに決めないで、Crystal Kayならどんなタイプの歌でもCrystal Kayらしくいつも歌うよねってところを、これからはどんどん見せていきたくて・・・。そういう自分の気持ちをみんなにアピールするには、今がいちばんいいタイミングなんだなって思ったんですよ」
--ひとつの区切りが土台となって、次なる新しい一面を見せたのが、ニュー・シングル「Bye〜」のロックチューンだ。
:「ええ。この曲は最初にデモの段階で聴いた時から、次なるステップになる曲だ!と思いました。ロック・チューンではあるけれど、極端にロック色が濃いわけでもなく、かといって今までの私にはなかったタイプの曲ではあっても、ちゃんとクリのスタイルも入れられる曲なので、絶対にこの曲を歌いたい!って強く主張しましたね。この曲はみんなが聴いたことのないインパクトのあるロック・テイストの曲になるぞ!って」
--もともとCrystal Kayはロック・ミュージックは自分の嗜好の中にあったジャンルなんですか?
「普通に、R&BやRAPを聴いてるくらいROCKも聴いてます。小さい時からママが聴いてたBON JOVIとか聴いてたし、今ハマッてるのはROCKの曲の方が多かったりするし・・・。」
--たとえば?
「フーバスタンクのアルバムとかインキュバスのアルバムとか、すごいパンクのシステム・オヴ・ア・ダウンなんかも大好きですね。」
--意外な名前がいっぱい出てきた(笑)。
「フフフッ。私の中では全然Rockもパンクも意外じゃないんですけどね(苦笑)」
--さて、「Bye〜」はかなり歌い方もパンチがきいていて、痛快ですよね。
:「歌詞の内容がダメな男の子に怒りをぶつけてる“怒リングな歌”なので、私がどう歌うかっていう部分が凄くポイントになるなと思って。今までの歌い方だと、そういう怒ってる感じとかロックな感じにはならないから、中途半端にならないよう振り切って歌ってみました。強い女の子に成りきりましたね。やっぱり歌う時って、そういう成りきることってすごく必要。もうね、とことん強い女の子になっちゃいました(笑)」
--ラップの部分はCrystal Kayが自ら書き下ろしてるんですよね?
:「はい。m-floとコラボした時にもラップをやったんですけど、自分でもちょこちょこ書いてたんで、私にもできるんだなっていう思いもあって、今回このタイミングでぜひチャレンジしてみたいなと思ったんです」
--♪I'mくり♪とか、♪i'm a 浜ガール♪とか、すごくおもしろい。
「クリは浜ガールなんで主張してみました(笑)。自分でやるって決めたことなので、クリらしく主張してるラップにしなくちゃって頑張りました。かわいくてカッコいいラップになったかな、なんて」
--ロックサウンドの中にラップがあるっていう構成も、おもしろいよね。
「新鮮でしょう?イメージチェンジしたなっていうのが、すごくストレートにみんなに伝わる曲だと思うなぁ。でもね、今までの私を否定してるわけじゃなくて、私の中にある一面が新しい色になってみんなに届けられた歌だと思う。えっ、これがCrystal Kayなの!?って驚いてもらいつつ、これもCrystal Kayなんだねって受けとめてもらえたら嬉しいなぁ」
--カップリングに収められた「flowers」と「未来の地図」の話も聞かなくては。
「1枚のシングルに新曲が3曲も入ったのって初めてなんです。新しいCrystal Kayの始まりのシングルなので、新しい曲をたくさん・・・と言っても3曲3様のクリを見てもらいたかった。今までのスタイルをこれからもちゃんと引き継ぎながら、新しい一面を見せたシングルになったんじゃないかと思います」
--「flowers」や「未来の地図」はCrystal Kayの得意とするところですものね。
「でも、2曲それぞれに違うアプローチをしてる。『flowers』はちょっと洋楽テイストで、『未来の〜』は少し和っぽい邦楽バラードな感じかも。
--そうそう、髪型もずいぶんイメチェンしてましたね。
「これって地毛なんですよ。もうね、クシでただとかしてるだけだもん。だから私にとっては自然なヘアスタイル。」
--ナチュラルなCrystal Kayだ。
「ですね。以前からやりたいなとは思ってたんですけど、このタイミグでやったことでよりインパクト大かもね。とにかく、今回のシングルって曲調にしても、私の見た目の変化にしても、反響が凄く楽しみなんですよ!」

interviewer:松浦靖恵


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