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―CK5―
 クリスタル・ケイがシングル「Eternal Memories」でデビューしたのが1999年7月のこと。それから早5年。当時13歳だった彼女も18歳の素敵な女性へと成長し、シンガーとしてもこの5年で日本の音楽シーンのトップ・アーティストへと成長を遂げていったのは、みなさんご承知の通りである。沢山の素晴らしい曲でいつも我々を感動させてくれたクリスタルには「ありがとう」という想いでいっぱいだが、そんな彼女のデビュー5周年を記念して、過去のタイアップを中心に、ファンの投票によって選ばれた人気曲を収録した初のセレクション・アルバム「CK5」がリリースされる。どんな曲が選ばれたのか、どの曲がクリスタル的に思い出深いのか、この5年を振り返りながらたっぷり話してもらった。

--デビュー5周年おめでとう!
「ありがとうございます。あっという間でしたね。」
--今日はこの5年間の軌跡を振り返りつつ、ニュー・アルバムのことについて聞こうかなと思ってるんだけど、まず改めてデビューのきっかけを話してもらえるかな。
「お母さんの友達がCMの制作会社の社長さんだった関係で、6歳くらいの頃からCMソングをちょこちょこ歌ってたんですよ。11歳の頃がピークで、沢山のCMソングを歌ってたんですけど、12歳の時にビタミン・ウォーターのCMをやって。それがレコード会社の人の耳にとまったみたいで、それでCM用のサイズしかなかったものを一つの曲に仕上げてデビューしようってことになったんです。」
--その曲が“Eternal Memories”だったわけだよね。その時ってそういう状況を飲み込めてたの?
「全然。「え? デビューするの?」みたいな(笑)。いつかはそういう仕事をしたいなとは思ってたけど、まさかその年でデビューするとは思ってなかったから。だから嬉しかったというよりも、とりあえずわけがわかんなかったですね(笑)。」
--やっぱり最初の頃のレコーディングは大変だった?
「はい。すぐ煮詰まっちゃってたし、自分でもどういうことをやりたいのかまだわかってなかったし。ファースト・アルバムも大好きなんだけど、けどまだ自分の本当にやりたいことを探しているような状態でしたね。」
--アルバムを出すごとに、徐々にやりたいことが見えてきた感じなのかな?
「そうですね。セカンドでT・KURAさんと出会えたのが大きかったです。KURAさんはクリのやりたいことを理解してくれたし、クリのいいところを色々出してもらったと思ってます。それからは自信もついて、プロデューサーさんにも自分の意見も言えるようになってきたし、今ではレコーディングで煮詰まることもほとんどなくなってきましたね。あと☆Taku Takahashiさん(M-FLO)との出会いも大きいかったですね。Takuさんとはお互いインターナショナルっていうのもあって話しやすかったし、一緒に詞と曲を作ったりできて楽しかったですね。」
--この5年間で一番思い出に残ってることは?
「う〜ん、なんだろう……。やっぱライヴかなぁ。横浜ベイホールで初めてライヴをやった時のこととか、渋谷AXでのワンマン・ライヴとか……。あとは音楽番組のアワードで賞をもらったこととか、M-FLOとのコラボレイションとか……。沢山ありすぎて一つにしぼれない!(笑)」
--そんなクリちゃんの5年間が詰まったニュー・アルバム「CK5」がリリースされるわけですが、このアルバムは過去のタイアップ・ソングを中心に、オフィシャル・ウェブ・サイトで行われたファン投票による人気上位曲を収録したクリちゃん初のセレクション・アルバムなんだよね。
「はい。ファン投票の順位は1位が“Boyfriend-partU-”で2位が“Eternal Memories”、3位が“hard to say”という結果だったんです。」
--クリちゃん的にはこの順位はどう?
「納得ですね。だいたいこの辺が選ばれるんじゃないかなぁと思ってたのが選ばれてた(笑)。クリも“Boyfriend-partU-”が1位になると思ったし。クリはどれも全部好きなんだけど、特に“Ex-boyfriend”が好きだから、この曲も選ばれて(ファン投票6位)嬉しかったですね。」
--レコーディングで思い出に残ってる曲はどの曲?
「:“think of U”(ファン投票4位)かなぁ。この曲は自分で詞を書いたってのもあって、完璧に歌いたいっていう思いが強かったのね。けどレコーディングの時にちゃんと歌えなくて、すごく悔しくて、泣いちゃって。その時お母さんもミッちゃん(Michico)もみんないて、みんな『あんまり考えすぎなくていいんだよ』とか言ってくれてたんだけど、わかってはいるんだけど、この曲だけは、みたいのがあったんですよ。頑張りすぎて逆に歌えなくなっちゃったんですよね。だから泣きながら録ったテイクなんです。なぜかそれが採用されたの(笑)。実は当時プライヴェート的にも歌詞みたいな状況だったから、余計感情がこもっちゃったのかもしれませんね。あとは“hard to say”も思い出深いなぁ。スフィア(・オブ・インフルエンス)とジェシー(SORA3000)と一緒にレコーディングしたんだけど、初めてラップをレコーディングしてるところを見て、すごく楽くて。この曲はPVも思い出深いんですよ。友達がみんな出たから、すごく思い出に残ってますね。」
--唯一タイアップ曲でもシングルでもない“片想い”も選ばれてるね(ファン投票5位)。
「この曲はクリの周りでも人気がある曲だから、選ばれたのは納得だな。特に女の人はこの曲の歌詞をみて『わかるわ〜』って思うみたい(笑)。」
--そしてクリちゃん初のPV集「CK99-04 Music Clips」もアルバムと同時発売されるんだよね。さっき“hard to say”のPVが思い出深いって言ってたけど、他にはどのPVが思い出深いかな?
「どれも大変だった思い出ばかりなんだけど(笑)、特に“Can't be Stopped”がすごく大変で。すごい長時間の撮影だったからね。逆に今のところ一番早く終わったのが“Girl U Love”。“Motherland”がその次にスムーズでしたね。」
--“Motherland”のPVでのクリちゃんがすごく大人っぽくてビックリしたよ。
「大人っぽいよね〜。演技してるし。演技足りなかったかもね(笑)。」
--女優への第一歩だ(笑)。そんなクリちゃんの今後の予定は?
「NYに1ヶ月半、ダンスと歌のレッスンに行ってきます! 帰ってきてパワー・アップしたクリを楽しみに待ってて下さいね!」

interviewer:川口真紀


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