ジャクソンズ

<ジャクソンズ>とは、1969年にインディアナ州ゲイリーの工業地帯から彗星のように登場し、一躍トップスターとなったジャッキー、ティト、ジャーメイン、マーロン、マイケルの5兄弟による<ジャクソン・ファイヴ>を母体とするグループ。

1976年、マイケルを中心として「大人のグループ」へと意識変革を進めていた兄弟は、「創作の自由」を求めて新レーベル、エピック(ソニー・ミュージック)に移籍。<ジャクソン・ファイヴ>というグループの商標権をモータウンが登録していたことから、移籍を機に<ジャクソンズ>に改名することとなった。この移籍の際、若くしてモータウン社長の愛娘ヘイゼルと結婚していた三男のジャーメインが、両親・兄弟と、妻・義理の父親ゴーディ、両者の板挟みとなった結果、兄弟と離れ、ソロ・シンガーとしてモータウンに残留することを決断した。ジャーメインの抜けた戦力を補強するため末弟ランディを加え新たに5人編成となった<ジャクソンズ>は、プロデュースにフィリー・ソウルの雄、ギャンブル&ハフを起用し、より洗練、成熟した音楽性をアピールする『ザ・ジャクソンズ・ファースト』(1976年)を発表した再スタート。1978年には、マイケルとランディの共作による傑作シングル「シェイク・ユア・ボディ」とその曲を含む傑作3rdアルバム『デスティニー』で、彼ら自身が目指したセルフ・プロデュース可能なアーティストとして「再ブレイク」を果たす。