新曲「ヴェント・サルド (サルディニアの風)」が本日より配信がスタート&MV公開。
11月に新作『ポルタス』のCDリリースも決定!
Photo by Leo Aversa
シンガー・ソングライター、ミュージシャン、プロデューサーであり、世界中で1,500万枚以上のアルバムを売り上げ、ラテン・グラミー賞を4回受賞しているブラジルを代表するディーヴァ、マリーザ・モンチ。
本日より新曲「ヴェント・サルド (サルディニアの風) (Vento Sardo) / マリーザ・モンチ&ホルヘ・ドレクスレル (Marisa Monte & Jorge Drexler) 」の配信がスタートし、MVも公開された。
「ヴェント・サルド(サルディニアの風)」は、映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』の主題歌を作って歌い、アカデミー最優秀歌曲賞を受賞した、マドリッド在住のウルグアイ人シンガー・ソングライター、ホルヘ・ドレクスレルとの初共作、初共演で、歌詞はポルトガル語とスペイン語のミックス。カルリーニョス・ブラウンが様々な打楽器を駆使して創り上げた音像も聴きごたえがある楽曲。
マリーザ・モンチのコメント:
「ヴェント・サルド(サルディニアの風)」は私にとってホルヘ・ドレクスレルとの初めてのコラボレーションになりました。
この曲はサルデーニャの海をゆくボートの上で書きました。風は空気の移り変わる性質や、命や自然が絶えず動き変化し続けていくことを表しています。全ては通り過ぎてゆくものであり、すべてはいつか通り過ぎるものなのです。
ホルヘ・ドレクスレルのコメント:
数年前お互いの家族とランチを食べた後、マリーザ・モンチがおもむろにギターを手に取ると、カード・ゲーム遊びを持ちかけるかのように“考えがあるの”と言って、一緒に曲を書くことを提案してくれたんだ。
マリーザ・モンチと曲を書くというのはそういう感じなんだ。ディナー・テーブル周りで遊びながら、子供たちも交えて、ご想像のとおりゆったりと遊び心に満ちたカジュアルな感じでね。僕はかねてから、ひたすら楽しめるような、そんな曲を書きたいと思っていた。
マリーザ・モンチはその方法を教えてくれたんだ。あの日々の記憶ははっきりと残っているよ。帆船の上で、風が僕たちをどこに連れていくのかを曲にしたためていたんだ。今もその風が吹き続けて、ディスタンシングやロックダウンの時代を拭い去ってくれればと思うよ。
7月に新作『ポルタス(PORTAS)』をデジタルのみでリリース。マリーザが自らプロデュースし、ほぼ全曲のソングライティングに関わっており、「カルマ」「ポルタス」ではアート・リンゼイと約20年ぶりに共同プロデュース。
繊細なニュアンスで様々なテーマが展開、ソウルに満ちたヴォーカルを聴かせる本作はジャズとソウルを注入したコンテンポラリー・ブラジリアン・ポップの名盤といっていい仕上がりで、累計再生回数が既に3000万回を越え、エル・パイス(El País)紙(スペイン)、ヴォーグ・イタリア誌、クラリン(Clarín)紙(アルゼンチン)、ラ・ナシオン(La Nación)紙(アルゼンチン)等メディアで世界的に高評価を博している。
その新作『ポルタス』が11月19日(世界同時発売)に待望のCDリリースとなる。
CDヴァージョンには今回配信がスタートした「ヴェント・サルド (サルディニアの風) 」も収録される。
10月22日、マリーザ・モンチはイタリア・サンレモで、ブラジル人女性として初めてテンコ賞を受賞する。1974年に設立されたこの賞は、世界でソングライティングを推進してきたアーティストのキャリアを祝福するもの。受賞者にはレナード・コーエン、ジョニ・ミッチェル、ローリー・アンダーソン、パオロ・コンテ、ニック・ケイヴら、ブラジル人にはシコ・ブアルキ、ミルトン・ナシメント、カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジルがいる。
マリーザ・モンチはダヴィッド・モライス、ダヂ、プレティーニョ・ダ・セリーニャを伴い、ホルヘ・ドレクスレルをフィーチャーして授与式でパフォーマンスを行う。「この賞をブラジル音楽に携わるすべての女性たちに捧げ、分かち合いたいと思います。ありがとう、クラブ・テンコ!」とマリーザは祝福コメントをしている。
‣「ヴェント・サルド(サルディニアの風)」(Vento Sardo)の試聴はこちら
‣「ヴェント・サルド(サルディニアの風)」(Vento Sardo)のオフィシャル・ビデオ
(※デジタル・ヴァージョンは「ヴェント・サルド (サルディニアの風) 」未収録)
‣「ヴェント・サルド(サルディニアの風)」(Vento Sardo)の歌詞&対訳
Vento que levanta a onda
波を立たせる風が
Que carrega o barco
船を運んでいく
Que ondula o mar
海面をうねらせる風が
É o mesmo que vai dar na praia
同じ風が浜にも寄せて
Que levanta a saia
スカートを煽る
Rodada de oiá
円を描く女神のスカートを
Hay tiempos de andar contra el viento
風上に向かい、歩かなければならない時もある
Cuando el contratiempo comienza a soplar
挫折が吹き始める時だ
Então o vento que é de aragem
すると、大地を耕す風が
Bate no varal pra me dar coragem
物干し竿に当たり、私に勇気をくれる
O vento que vem de longe
遠くからやってくる風
Quem sabe da fonte do vento solar
太陽風はどこから来るのか
O vento que é o movimento do ar
空気の動きである風
Vamos levantar a vela
帆を上げよう
Abrir a janela
窓を開けて
Ventilar a dor
痛みに風を通そう
Vamos a nombrar al viento
風に名をつけよう
Celebrar su aliento
その清らかな
Purificador
息吹を讃えて
Pampero, Terral, Tramontana,
パンペロ、テラル、トラモンターナ
Alisio, Santana, Siroco, Mistral
アリシオ、サンタナ、シロコ、ミストラル
Levante, Minuano y Cierzo
レバント、ミヌアーノ、シエルソ
Y mil más que el verso quiera nombrar
他にも、讃えたいと思う名がたくさん
Às vezes o vento muda
風向きが変わることもある
Sai batendo a porta faz tudo voar,
扉を乱暴に閉め、すべてを吹き飛ばす
O vento é o temperamento do ar
風は空気の気性
Sopro
そよ風が
Sopra
吹く
Soprará
きっと吹く
Sopro
そよ風が
Sopra
吹く
Soprará
きっと吹く
Vento que levanta a onda
波を立たせる風が
Que carrega o barco
船を運んでいく
Que ondula o mar
海面をうねらせる風が
É o mesmo que vai dar na praia
同じ風が浜にも寄せて
Que levanta a saia
スカートを煽る
Rodada de oiá
円を描く女神のスカートを
Hay tiempos de andar contra el viento
風上に向かい、歩かなければならない時もある
Cuando el contratiempo comienza a soplar
挫折が吹き始める時だ
Então o vento que é de aragem
すると、大地を耕す風が
Bate no varal pra me dar coragem
物干し竿に当たり、私に勇気をくれる
O vento que vem de longe
遠くからやってくる風
Quem sabe da fonte do vento solar
太陽風はどこから来るのか
O vento que é o movimento do ar
空気の動きである風
Sopro
そよ風が
Sopra
吹く
Soprará
きっと吹く
Soprará
きっと吹く
Pampero, Terral, Tramontana,
パンペロ、テラル、トラモンターナ
Alisio, Santana, Siroco, Mistral
アリシオ、サンタナ、シロコ、ミストラル
Levante, Minuano y Cierzo
レバント、ミヌアーノ、シエルソ
Nordeste, leste, sudoeste
北東、東、南東
Sudoeste
南西
(対訳:國安真奈)
【商品情報】
タイトル:ポルタス (PORTAS)
アーティスト:マリーザ・モンチ (MARISA MONTE)
発売日:2021年11月19日(金)※世界同時発売
品番:SICP 6401
価格:税込2,640円(税抜2,400円)
・マリーザ・モンチ本人によるコメント掲載(翻訳付)
・解説:中原 仁
・歌詞・対訳付
収録曲
01. ポルタス(扉)
02. カルマ(落ち着いて)
03. デジャ・ヴ
04. クアント・テンポ(どれだけの時が)
05. メード・ド・ペリーゴ(危険を怖れる心)
06. ア・リングア・ドス・アニマイス(動物たちのことば)
07. プライア・ヴェルメーリャ(赤色の砂浜)
08. トタルメンチ・セウ(君のもの)
09. エン・クアルケール・トン(どんな音程であっても)
10. エスパッソナーヴィス(スペースシップ)
11. ファゼンド・セーナ(演じること)
12. サル(塩)
13. ヴァガルーミス(蛍)
14. ヴェント・サルド(サルディニアの風)※デジタル・ヴァージョンには未収録
15. エレガンチ・アマニェセール(優美な夜明け)
16. ヴォセ・ナォン・リーガ(あなたは心を繋がない)
17. プラ・メリョラール(より良く生きるために)
アルバム・クレジット
プロデュース:マリーザ・モンチ
「カルマ」「ポルタス」の共同プロデュース:アート・リンゼイ
「エスパッソナーヴィス」のプロデュース:マルセロ・カメロ
レコーディング:2020年10月~2021年4月
マスタリング:スターリング・サウンド・スタジオ(NY) 担当:グレッグ・カルビ&スティーヴ・ファローン