リル・ピープ

 

米ペンシルベニア州出身、昨年2017年11月15日に21歳という若さでこの世を去り、”ニューヨーク・タイムズ誌”に<Hip Hopシーンのカート・コバーン>と称えられるほどの影響を誇った若きカリスマ・ラッパー=リル・ピープ。

 

リル・ピープはニューヨーク州ロングアイランドで育ち、17歳の時にロサンゼルスに移り本格的にキャリアをスタート。高校時からYouTubeやSoundCloudに楽曲を多数投稿し、2016年までに4つのミックステープと5つのEPをリリース。

 

薬物、死、うつ病、社会への不安、などをテーマにした内省的/感傷的なリリックとHip HopとRock、Dream Popなどをミックスした個性的なサウンド、またサウンド・クラウドを中心にティーンネイジャーがから絶大な支持を集めたことから、”クラウド・ラッパー””エモ・ラッパー”などと称され、世界各国のメディアからも<Hip Hopシーンのカート・コバーン><エモの未来>と絶賛されるほどの注目を集めていた逸材だ。2017年8月には待望のデビュー・アルバムとなった『Come Over When You're Sober, Pt. 1』をリリース。オルタナティブ・アルバムチャート3位、Hip Hopアルバムチャートでも16位を記録するなど大きな支持を集めたが、その後ツアー中の2017年11月15日にオーバードースにより21歳の若さで死去。その早すぎる死にサム・スミス、ディプロ、マーク・ロンソン、マシュメロなど数多くの音楽業界のアーティスト達が彼の死を追悼した。

 

2018年に入り、惜しくも今年の6月に亡くなったエックステンタシオンとのコラボ曲で全米シングルチャート13位を記録した「Falling Down」やアイラヴマコーネンを迎えた「Sunlight on Your Skin」など未発表シングルが相次いで公開。

 

11月9日は遺作となる『Come Over When You're Sober, Pt. 2』のリリースも決定した。死後今も尚、そのサウンドとメッセージで全世界のアーティストやリスナーに多大な影響を与え続けているエモ・ラップの代弁者=リル・ピープ幻の遺作アルバムに大きな注目が集まっている。