ジェニファー・ハドソン

1981年、シカゴ、イリノイ州生まれ。

04年、TV番組『アメリカン・アイドル』サードシーズンに登場。幼少からゴスペルで鍛え上げたその歌唱力で視聴者を圧倒するが惜しくも7位で番組を去る。しかしその後、映画『ドリームガールズ』のオーディションに挑んだジェニファーは、約800人を押さえ審査員満場一致でエフィ・ホワイト役を獲得。ビヨンセ、エディー・マーフィー等錚々たる共演者と肩を並べて出演した同映画で、彼女の演技力と歌唱力は絶賛され、第79回アカデミー賞の助演女優賞、第64回ゴールデングローブ賞助演女優賞受賞をはじめ映画賞を軒並み制覇する。続く08年、映画『セックス・アンド・ザ・シティ』に出演し、主役キャリーのアシスタント役を好演。エンディング曲「オール・ドレスド・イン・ライヴ」も大ヒット。そして同年11月、満を持して全世界待望のデビュー・アルバム『ジェニファー・ハドソン』を発表。全米2位、プラチナ・セールスを記録する。しかしアルバム発表後間もなく、家族が殺害されるという悲劇がジェニファーを襲う。一時活動を停止するが、翌2月、「スーパーボウル」に登場しアメリカ国歌を斉唱。悲しみを乗り越え歌う彼女の姿とその声は全米のみならず世界中に大きな感動と勇気を与えた。同月第51回グラミー賞授賞式でもパフォーマンスを披露し、見事最優秀R&Bアルバム賞を受賞。アカデミー賞とグラミー賞という、エンターテイメント業界2大賞をデビュー後数年で手にするという快挙を遂げる。

11年発表のセカンド・アルバム『アイ・リメンバー・ミー』は全米2位を記録。同年来日の際は、被災地・仙台を訪れラジオの生放送に出演し、歌で日本に愛とエールを贈ってくれた。

プライベートでは、5歳の息子の母であり、慈善活動にも積極的に取り組んでいる。姉と設立した暴力犯罪の被害者遺族を助けるためのチャリティ組織「Julian D. King Gift Foundation」の功績が讃えられ、2014年ピープルズ・チョイス・アワード人道主義者賞にも選ばれる。