アロンドラ・デ・ラ・パーラ
アロンドラ・デ・ラ・パーラ(指揮)
 指揮者アロンドラ・デ・ラ・パーラは、その魅惑的でぞくぞくさせるような演奏によって世界の注目を集め、同世代の中で最も聴いてみたい指揮者の一人になっている。彼女は、「ニューヨークで指揮した初のメキシコ女性」という栄誉を手にし、メキシコ観光省文化大使でもある。プラシド・ドミンゴは、彼女を「驚異の指揮者」と絶賛した。
 1980年、ニューヨーク生まれ。2歳の時に両親とともにメキシコに移り住む。7歳でピアノを、13歳でチェロを習い、その13歳の時に指揮者になりたいと思うようになった。15歳でイギリスの寄宿学校に行き、優秀な成績を収めた。メキシコに戻ってからは、メキシコ・シティの音楽研究センター(CIEM)で作曲を学び、19歳でニューヨークに渡って、マンハッタン音楽学校で、ピアノをジェフリー・コーエンに、指揮をケネス・キースラーに学ぶ。
 2004年、23歳の時に、フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)を創設。デ・ラ・パーラの使命は、南北アメリカの若い演奏家や作曲家を紹介する場としてのオーケストラを作ることであり、広い意味でのアメリカ大陸の音楽を、オーケストラのスタンダードなレパートリーにしっかりと根付かせることだった。POAは驚くべき成功を収め、頻繁にメキシコを演奏旅行し、ニューヨーク市でもコンサートを開き、夏には、ヴァーモント州のストウでアメリカ音楽祭を開いた[2011-12年シーズンは活動を休止することが発表されている]。
 客演指揮者としは、ダラス響、ヒューストン響、コロンバス響、サン・アントニオ響、ロサンゼルス室内管、ニュー・ワールド響、カナダのエドモントン響、ドイツのポツダム・カンマーアカデミー、モリツブルク祝祭管、デンマークのチボリ響、ロシア国立管、メキシコ合衆国響、メキシコのハラパ響、ベネズエラのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ、ブエノスアイレス・フィル、アグアリカリエンテス響、ウルグアイのモンテビデオ・フィル、シンガポール・サン・フェスティヴァル管(ここで俳優のジェフリー・ラッシュと共演)、ワシントン・ナショナル・オペラのガラ・コンサート(プラシド・ドミンゴと共演)などを指揮。さらに、2005年から、ヴァーモント州ストウのアメリカ音楽祭の音楽監督を務めている。
 現在ニューヨーク在住。
オフィシャル・ホームページ www.alondradelaparra.com

フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス
フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)は、2004年、当時23歳のメキシコの指揮者であるアロンドラ・デ・ラ・パーラによってニューヨークに創設された。POAの使命は、アメリカ大陸の音楽や演奏家のための精力的な基盤となることと、若い新進のアーティストの文化的創造性の強力な磁力となることである。POAは、異文化間の新鮮な精神の中で創り出された類のない音楽家体験の源となるように努めている。
POAは、クラシック音楽の中で新たに生まれようとしている才能豊かな次世代のメンバーで構成されている。大半が35歳以下の人々で、22の異なる国の出身である。創立当初から、POAはメキシコ大統領のために演奏したり、ホワイトハウスやメキシコ大使館カナダ領事館などに招かれたり、ニューヨーク、メキシコ・シティ、グアダラハラ、オアハカ、ダラス、ワシントンDCなどの都市で30,000万人を越える聴衆の前で演奏してきた。また、POAの中から20人の新進のソリストに、ニューヨーク・デビューという重要な機会を与え、POA出身の作曲家たちの10の作品を世界初演した。さらに、POAは、国際的な新進作曲家コンテストを開催し、革新的な「子供のためのアート」や、合衆国やメキシコの恵まれない若者のための教育プログラムを創始してきた。名高いソーレのナパヴァレー音楽祭のオーケストラ・イン・レジデンスもつとめ、ヴァイオリニストのサラ・チャンや俳優のロバート・レッドフォードなどと共演している。POAはラテン・グラミー賞も受賞した。[2011-12年シーズンは活動を休止することが発表されている。]
オフィシャルホームページ www.poamericas.org