ABC
最近ではt.A.T.uのプロデューサーとして知られる、ZTTレコードの主宰者トレヴァー・ホーンがデビューさせたU.K.のエレクトロ・ポップ・グループ。音楽ジャーナリストからミュージシャンに転身した異色のヴォーカリストでもあるマーティン・フライを中心に、1980年に英国シェフィールドで結成され、1982年にトレヴァー・ホーンのプロデュースによるアルバム『The Lexicon Of Love』でデビュー。当時はマーティン・フライ(vo)、マーク・ホワイト(g)、デヴィッド・パーマー(ds)、ステファン・シングルトン(sax)という4人組で、このデビュー・アルバムから「The Look of Love」(英4位 / 米18位)、「Poison Arrow」(英6位 / 米25位)といった大ヒット曲を欧米で連発。その後も「That Was Then But This Is Now」(英18位)、「Be Near Me」(英26位 / 米9位)などといった大ヒット曲を連発して、世界的人気を獲得。同時期に日本でもディスコ・シーンを中心に人気を集め、1982年には彼らのデビュー・アルバムに収録されていた「Valentine's Day」が、テレビのCMソングに採用され、日本国内のみでシングル発売され、大ヒットを記録。同時期に来日公演も実現するなど、日本では80'sポップスを代表する人気グループのひとつとして今なお根強い人気を誇っている。1984年にステファン・シングルトンがグループを離れ、1987年にはマーティン・フライとマーク・ホワイトによるデュオ形式のグループとして再出発し、「When Smokey Sings」(英11位 / 米5位)の大ヒットを放ったが、1992年にマーク・ホワイトが音楽活動から引退したのがきっかけで、ABCは事実上解散。その後、リーダーのマーティン・フライが1997年にABC名義でアルバム『Skyscraping』をリリース。2004年にはVH1の番組用にマーティン・フライ(vo)、マーク・ホワイト(g)、デヴィッド・パーマー(ds)、ステファン・シングルトン(sax)という最盛期のメンバーでリユニオン・コンサートを行い、その後は、フライとパーマーのコンビを中心に活動。現在はロッド・スチュワート・バンドのメンバーでもあるドラマーのデヴィッド・パーマーとのコンビでグループを復活させた彼らの第一歩となる今回のアルバムは、ABCとしては実に11年ぶりとなるニュー・アルバム!!  日本盤のみボーナス・トラックとして、「ラヴ・イズ・ストロング」のラジオ・エディット、「ザ・ヴェリー・ファースト・タイム」のライヴ・ヴァージョンを収録!!