ZZトップ
アメリカ・テキサス州出身。1969年の結成から現在まで一度もメンバーチェンジは無く、Billy Gibbons、Dusty Hill、Frank Beard の3人で活動。

ルーツミュージック - ブルースに影響されたスタートしたバンドながら3枚目のアルバム「Tres Hombres」(1973)でプラチナアルバム(最高8位)を獲得。後のバンドの方向性を決めた重要なアルバムになったのでした。

初のTOP20入りを果たした曲 "Tush" を収録した次作「Fandango!」(1975)にあわせて伝説のツアー「World Wide Texas Tour」を敢行。テキサス大学記念スタジアムにおいて80000人という観客を動員の他にもロサンゼルス、アトランタ、ニューオリンズ等々で数万人規模のスタジアムを次々とソールドアウトにし、Led Zeppelin や The Rolling Stones のもつ記録を次々と破っていったのでした。

次作「Tejas」(1976)の後バンドは2年間の活動休止期間に入るが1979年に復帰第一作目の「Deguello」を発表。続く「El Loco」(1981)あたりから当時の先端技術シンセサイザーを取り入れるようになりました。そして、1983年にリリースされた「Eliminator」では、更に大胆にそれらの音を導入し、昔ながらのスタイルを保持しつつも全く新しいZZ TOPのブギーを確立。

 同アルバム収録の "Gimme All Your Lovin", "Sharp Dressed Man", "Legs" は当然のごとく世界的ミリオンセラーになり、「Eliminator」はバンドのベストセラーアルバムとなる。(全米最高9位、全世界850万枚のセールスを記録)

 サングラスに長いあご髭、同じ格好、同じ楽器というあのスタイルを作り出したのもこの時期で、当時誕生したばかりのMTVにてそのビジュアル面を売り出し、見事に時代に受け入れられる。 続く「Afterburner」(1985)でもその勢いは止まらず、このツアーで念願の初来日を果たし、日本でも一気にファンが増えた。

 その後、90年に入るまでオリジナルアルバムはリリースしなかったものの、その数年間には、昔と変わらぬ多忙なツアーをこなし1990年に「Recycler」を発表。収録曲 "Doubleback" は、映画「Back to The Future III」のテーマ曲となり、自身らも映画中にバンドマンとして出演。

 次作「Antenna」(1994)からはレーベルを RCA に移籍。楽曲には今まで多用されていたシンセサイザーの音が明らかに少なくなり、彼らのルーツであるブルース色が強く現われるようになる。96年にはアルバム「Rhythmeen」を発表。同年に放映されたホンダZのCMでギターを回し、「Zだぜっ!」と叫ぶパフォーマンスを見せ、1999年8月には突然の再来日を果たし、フジロックフェスティバルで往年のファンを驚喜させ10月には前作「XXX」(トリプルX)をリリース。