渡辺貞夫、日野皓正とともに日本のジャズ草生期から活躍している秋吉敏子。1956年にバークリー音楽大学(当時は音楽院)の奨学生として渡米、以後40年間にわたりジャズの本場アメリカを拠点に活動。アメリカのジャズ専門誌ダウンビートの人気投票においてビッグ・バンド部門でつねに首位に選ばれるなど、本国での評価もすこぶる高い。70年代にはRCAレーベルから『孤軍』『インサイツ』などビッグ・バンドによる秀作を続々と発表。セールス的にも成功を収めただけでなく、数々の賞を獲得するなど、70年代のジャズ史に残る偉業を残している。1996年は彼女にとって渡米40周年、音楽生活50周年にあたる記念すべき年となり、再びRCAに戻って意欲作をリリース。自叙伝、写真集も発表されるなど今後も日本ジャズ界最大の功労者となるのは間違いない。