ザ・チーフタンズ
ザ・チーフタンズ:パディ・モローニ(イーリアンパイプ、ティンホイッスル)/マット・モロイ(フルート)/ケヴィン・コネフ(ボーラン、ヴォーカル)/ショーン・ケーン(フィドル)

トリオナ・マーシャル(ハープ)/ジェフ・ホワイト(ギター)/ジョン・ピラツキ(ダンス&フィドル)/ネイサン・プラツキ(ダンス)/キャラ・バトラー(ダンス)



1962年にバディ・モローニを中心に結成、63年にアルバム『The Chieftains』でデビュー以来、アイルランド音楽を全世界紹介し、結成43年を迎えた今でも世界中の多くのファンを魅了しつづけている。1976年には、映画『バリー・リンドン』の音楽を担当して、アカデミー音楽賞を受賞。その後も『アナザー・カントリー』『アイリッシュ・イブニング』『ケルティック・ハープ』と次々にグラミー賞を受賞し、世界中にその名を知られるアイシッリュ・トラッド・バンドとなった。1989年にはアイルランド政府から公式に音楽大使に任命される。90年代以降には、意欲的に様々なミュージシャンとセッションをかさねるようになり、共演者にはローリング・ストーンズ、ライ・クーダー、エルヴィス・コステロ、シネイト・オコナー、ヴァン・モリソンなど等、枚挙に暇がないほどである。

現メンバーはパディ・モローニ(イーリアン・パイプ、ティン・ホイッスル)、ショーン・ケーン(フィドル)、ケヴィン・コネフ(バウロン、ヴォーカル)、マット・モロイ(フルート)の4人。1972年にチーフタンズのメンバーとして参加して以来、パディの良きパートナーであったデレク・ベル(ハープ、キーボード、ティオンパン)が2002年9月30日にナッシュビルのライマン公会堂で行なわれた『ダウン・ジ・オールド・プランク・ロード』の記念コンサート直後の10月16日夜に、滞在先の米アリゾナ州フェニックスのホテルで急死。このライマン公会堂でのコンサートが彼の最後のステージとなった。その後も4人となったメンバーは精力的にライヴ活動を続けている。

今アルバムはベスト盤シリーズとして好評を博しているエッセンシャル・シリーズのチーフタンズ版。<Disc-1>は彼等のルーツ音楽であるアイリッシュ・トラッドにフォーカスした楽曲をBMGとの契約以前の音源も含めて収録。そして<Disc-2>は彼等の友人ミュージシャン達との共演作品を集めた内容になっており、チーフタンズの長きに渡る、様々な活動を知るには最適なベスト盤となっている。