ザ・バーズ関連7作品が同時に25位以内にランクイン!初期作品再発時の6作品同時ランクインを上回る!
1965年4月、全米1位となったロック・クラシック・チューン「ミスター・タンブリン・マン」でデビューを飾ったザ・バーズ。デビューから50年近く経った今、ザ・バーズ関連の7作品が、オリコンデイリー洋楽アルバムランキング第25位以内に同時ランクインした(2月4日付)。7作品の内訳は、新構成になった後期アルバム6作品とザ・バーズの初期メンバー、ジーン・クラークのソロ・プロジェクト作品。最高位は11位にランクインした6th『ロデオの恋人』で、13位『(タイトルのないアルバム)』、16位『イージー・ライダー』、18位『バーズ博士とハイド氏』、20位『ファーザー・アロング』、21位『バードマニア』、そしてジーン・クラークのソロ・プロジェクト作品『ジーン・クラーク・ウィズ・ザ・ゴズディン・ブラザーズ』が25位。2012年にも初期6作品がオリコンデイリー洋楽アルバムランキング25位以内に同時ランクインして大きな話題となったが、今回はそれに続く快挙だ。
後期(1968-1971)の6作品は、当時はオリジナル・アルバムのモノ音源は発売されなかった為、今回は<オリジナル・ステレオ・アルバム音源+モノ音源のボーナス・トラック+ステレオ音源のボーナス・トラック>という構成になっている。ボーナス・トラックとして収録されたモノ&ステレオ音源の多くは本邦初収録となる貴重なものばかりだ。また、現在流通している1997年発売のボーナス・トラック付アップグレイド盤は、再発の際に新たにリミックス&リマスターが施されているものだが、今回はオリジナルLPのマスターを採用し、そのアナログ・マスターから新たにDSDマスタリングを行っている。当時LPを擦り切れるまで聴いていたファンにとっては、記憶刷りこまれた音が高品質で蘇ることとなる。
また、ジーン・クラークのソロ・プロジェクト作品『ジーン・クラーク・ウィズ・ザ・ゴズディン・ブラザーズ』は<オリジナル・モノ・アルバム音源+モノ音源のボーナス・トラック+ステレオ音源のボーナス・トラック>という構成になっている。それ以外にも1972年の再評価で新たにヴォーカルを録り直し、リミックスを施したでリリースされたアルバム『EARLY L.A. SESSIONS』の全曲をボーナス・トラックとして収録。この音源は世界初CD化となる。
ジーン・クラーク・ウィズ・ザ・ゴスディン・ブラザーズ
ザ・バーズが1973年に解散するまでの8年の間で、フォーク・ロック、サイケデリック(スペース)・ロック、カントリー・ロックと様々な音楽ジャンルを開拓するととともに、CSN&Y、ディラード&クラーク、フライング・ブリトゥ・ブラザーズ、ファイアフォールといった重要なバンドに派生した。後の多くのロック・バンドも、ザ・バーズの存在なくしては世に出ることもなかったであろう。50年近く経った今もザ・バーズの作品の数々が決して色褪せることなく、多くの音楽ファンから支持されていることを2月4日付のオリコン・チャートが証明する形となった。
【商品情報】
THE BYRDS & GENE CLARK ALBUM PAPERSLEEVE COLLECTION
ザ・バーズ & ジーン・クラーク・オリジナル・アルバム 紙ジャケット・コレクション
2014年2月5日発売 各¥2,205(税込)/ 完全生産限定盤 / 監修・解説:小松﨑健郎
歌詞&対訳付/高品質Blu-spec CD2 / 2013最新DSDリマスタリング
(1)『ロデオの恋人 | Sweetheart Of The Rodeo』 SICP-30414
(2)『バーズ博士とハイド氏 | Dr.Byrds & Mr.Hyde』 SICP-30415
(3)『イージー・ライダー | Ballad of Easy Rider』 SICP-30416
(4)『(タイトルのないアルバム) | (Untitled)』 SICP-30417~8 [2枚組]
(5)『バードマニア | Byrdmaniax』 SICP-30419
(6)『ファーザー・アロング | Farther Along』 SICP-30420
(7)『ジーン・クラーク・ウィズ・ザ・ゴスディン・ブラザーズ | Gene Clark With The Gosdin Brothers』 SICP-30421
【バイオグラフィ】
チャド・ミッチェル・トリオやボビー・ダーリンのバックでギターを弾いていたジム・マッギンはニュー・クリスティ・ミンストレルズ出身のジーン・クラークとフォーク・シンガーだったデヴィッド・クロスビーと出会う。当初ジェット・セットと名乗っていたが、ザ・ビフィーターズと改名しエレクトラからシングルを1枚発表。その後、ブルーグラス・バンドにいたクリス・ヒルマンとマイケル・クラークが加わり、ザ・バーズが誕生する。デビュー・シングル「ミスター・タンブリン・マン」は全米NO.1となった。そんな中ジーン・クラークは、グループを脱退、さらにその後デヴィッド・クロスビーが抜け、ジーン・クラークが舞い戻って2週間だけ在籍したりと、メンバー・チェンジが頻繁に行われる。傑作との呼び名が高い5作目『名うてのバード兄弟』の頃はジム、クリス、マイクの3人しか正式メンバーとして残っていなかった。73年の活動休止をすると同時に、オリジナル・メンバーの5人が集まりアサイラムからリユニオン・アルバムを発表。激しいメンバー・チェンジにより数多くのすぐれたミュージシャンが飛びたち、サウンドの変遷は音楽シーンに新たな創造性を生み出したザ・バーズ。彼等は60年代から70年代にかけてアメリカン・ロックを形作ったのである。