祝スパークス、パリ映画批評家協会賞<最優秀音楽賞>受賞!
鬼才レオス・カラックス監督映画『アネット』 サントラ国内盤3月23日発売
Photo by Anna Webber
フランスの鬼才レオス・カラックス監督最新作『アネット(原題:Annette)』が、いよいよ4月1日からユーロスペース他全国で劇場公開される。
音楽と原案をカリスマ・アート・ポップ・デュオ=スパークスが手掛けており、この最強のコラボレーションは2021年カンヌ映画祭でプレミア上映された際も大変な話題となった。同映画祭では監督賞を受賞している。この度アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール他キャストの歌唱を全15曲収録したオリジナル・サウンドトラック選曲盤が3月23日(水)にリリースされることが決定した。
なお、スパークスは2月7日発表されたパリ映画批評家協会賞において 『アネット』で<最優秀音楽賞>を見事受賞した。
スパークスはロンとラッセルのメイル兄弟によって結成され、1969年ロサンゼルスで活動をスタート。半世紀に及ぶ活動期間の中で変わらず独自の世界観で聞くものを魅了し続け、カルト的な人気を誇る。数多くのバンドに影響を与え、兄弟バンドとしてもパイオニア的存在といえる。当初“アネット”は、スパークスのオリジナル・スタジオ・アルバムとして構想されたが、2013年カンヌ国際映画祭後にレオス・カラックスと実際会う機会を得て本プロジェクトは映画化に向けて動き出した。
「カラックスとカンヌでミーティングした時、僕たちは彼の中に我々とすごく近いものを感じたんだ。何の期待もなくカラックスに我々スパークスを知ってもらうためにも“アネット”を彼に送るしかないと思った。そうしたら驚くなかれ、彼はアルバムを気に入ってくれ、次のプロジェクトとして検討しようと言ってくれたんだ。この予期せぬ嬉しいサプライズは最高にハッピーな瞬間だった。カラックス作品のファンとして、彼が僕らの作品を監督してくれるなんて、夢が叶う以上の喜びだった」とスパークスはコメントしている。 そして、レオス・カラックスは次のように付け加える。
「スパークスを知ったのは、確か14歳頃だったと思う。パリのデファンス地区にある店で彼らのアルバム『プロパガンダ』(74)を手に入れた。ジャケットのビジュアルに惹かれたんだ。それからほどなくしてパリのオランピア劇場で彼らのライヴを見た。『プロパガンダ』とその次の『インディスクリート』の2枚はもう自分の人生の一部と言っていい。彼らの曲は自分が知る限り最も喜びに溢れている(もちろん、辛辣なところもあるが)。自分にとってのスパークスの音楽というのは、子供の頃の家であり、嫌な思い出が一切ない。彼らがいなかったら、映画の道に進んで以来自分がずっと夢見ていた“音楽の映画”をつくることはなかったと思う。」
今年のサンダンス映画祭で『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督によるスパークスのドキュメンタリー映画『The Sparks Brothers』も日本公開予定。
【商品情報】
『アネット』(カンヌ・エディション/全15曲収録)
音楽:スパークス
① ソー・メイ・ウィ・スタート?
(スパークス、アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール、サイモン・ヘルバーグ)
② トゥルー・ラヴ・オールウェイズ・ファインズ・ア・ウェイ
(スパークス、マリオン・コティヤール)
③ ウィ・ラヴ・イーチ・アザーズ・ソー・マッチ
(アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール)
④ アイム・アン・アカンパニスト
(サイモン・ヘルバーグ)
⑤ アリア(ザ・フォレスト)
(マリオン・コティヤール、キャサリン・トロットマン)
⑥ シーズ・アウト・オブ・ディス・ワールド!
(スパークス、アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール)
⑦ シックス・ウィメン・ハヴ・カム・フォワード
(スパークス、シックス・ウィメン)
⑧ ユー・ユースト・トゥ・ラフ
(スパークス、アダム・ドライバー)
⑨ ガール・フロム・ザ・ミドル・オブ・ノーウェア
(マリオン・コティヤール)
⑩ レッツ・ワルツ・イン・ザ・ストーム
(アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール)
⑪ ウィヴ・ウォッシュト・アショア/ベイビー・アリア(ザ・ムーン)/アイ・ウィル・ホーント・ユー、ヘンリー
(アダム・ドライバー、ヘベ・グリフィス、マリオン・コティヤール、キャサリン・トロットマン)
⑫ プレミア・パフォーマンス・オブ・ベイビー・アネット
(アダム・ドライバー、ウィム・オプブロック)
⑬ オール・ザ・ガールズ
(アダム・ドライバー)
⑭ ステッピング・バック・イン・タイム
(アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール、キャサリン・トロットマン)
⑮ シンフォニー・フォー・ジ・アビス
(アダム・ドライバー、デヴィン・マクダウェル)
*全曲を収録したオリジナル・サウンドトラック、デジタル配信中/輸入盤2枚組発売中です。
「Annette」Unlimited Edition (配信リンク)