永遠のヴェルヴェット・ヴォイス、ロイ・オービソンの歌声がオーケストラの音と共に甦る!
5月26日、ソニー・ミュージックは、今年11月3日にロイ・オービソンの息子たちが父のカタログを管理しその遺産を守るために設立したロイズ・ボーイズLLCとの提携により、新作『ア・ラヴ・ソー・ビューティフル:ロイ・オービソン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』をリリースすることを発表した。この新作は、「おお、プリティ・ウーマン」「クライング」「オンリー・ザ・ロンリー」といった大ヒット曲やファンに人気の高い曲をピックアップし、このアルバムの為にイギリスを代表するオーケストラ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦が録りおろした演奏にロイのオリジナル・ヴォーカルを合体させた、夢のオーケストラとの共演作品。オーケストラとの演奏に加えて、ロイの息子たちのウェスレー(ギター)、ロイJr.(ギター)、アレックス(ドラムス)、それに生後10ヶ月の孫ロイ3世(ギター、タンバリン)が一部の曲でバッキングを担当している。
ロイズ・ボーイズLLCの社長であり、ロイ・オービソンの末の息子でもあるアレックス・オービソンはこう語る。
「ロイヤル・フィルハーモニーのコラボレーションによって作品が恩恵を受けるシンガーがいるとすれば、それはロイ・オービソンです。父の生前のキャリア全体を通じて、そして父が亡くなってからも、その並外れたヴォーカルの能力は、父をポップやロックの世界の中で特異な存在にならしめ続けています。来世ではクラシック音楽やオペラの世界を席巻するであろうとすら言われていたのです。私たちはその「来世」をこのプロジェクトのリリースにより、もうすぐ体験できるようになります。これはアルバムのリリース以上の意味がある、有形的な予言の成就なのです」。
このアルバムに収録された楽曲は60年代初期~半ばに在籍し、初の商業的ピークを迎えたモニュメント・レーベル時代(「イン・ドリームス」、「ブルー・エンジェル」、「クライング」、「ドリーム・ベイビー」、「アイム・ハーティン」、「イッツ・オーヴァー」、「ミーン・ウーマン・ブルース」、「オンリー・ザ・ロンリー」、「おお、プリティ・ウーマン」、「ラヴ・ハーツ」、「アップタウン」)、さらには突然の死を迎える80年代後半の作品(「ユー・ゴット・イット」、「アイ・ドローヴ・オール・ナイト」、「ア・ラヴ・ソー・ビューティフル」)にまで及ぶ。プロデュースを手がけたのはドン・リードマンとニック・パトリック。大ヒットを記録した『イフ・アイ・キャン・ドリーム:エルヴィス・プレスリー・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』(2015年)と『ワンダー・オブ・ユー:エルヴィス・プレスリー・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』(2016年)を手掛けた面々である。オーケストラ部分はロンドンのアビイ・ロードのスタジオ2(1964年以降のビートルズのアルバム全作が録音された場所)で録音された。一方、ロイの息子たちは父がかつて所有したナッシュヴィルのブラック・リヴァー・スタジオで自分たちのパートを録音した。
【商品情報】
『ア・ラヴ・ソー・ビューティフル:ロイ・オービソン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ロイ・オービソン』
2017年11月3日発売予定(国内盤:2017年11月中旬発売予定)
【収録曲】
01. イン・ドリームス
02. クライング
03. アイム・ハーティン
04. おお、プリティ・ウーマン *
05. イッツ・オーヴァー
06. ドリーム・ベイビー +
07. ブルー・エンジェル
08. ラヴ・ハーツ
09. アップタウン **
10. ミーン・ウーマン・ブルース +
11. オンリー・ザ・ロンリー
12. ランニング・スケアード
13. アイ・ドローヴ・オール・ナイト **
14. ユー・ゴット・イット
15. ア・ラヴ・ソー・ビューティフル **
*featuring アレックス・オービソン (drums)、ウェスレー&ロイ Jr. (guitars)、ロイ III (guitar, tambourine)
+featuring アレックス・オービソン (drums)、ロイ・オービソン Jr. (guitar)
**featuring アレックス・オービソン (drums)
【バイオグラフィ】
1936年4月23日、テキサス州ヴァーノン生まれ。 1955年、サン・レコードから「ウービー・ドゥービー」でデビュー。 1959年、モニュメント・レコードに移籍、「おお、プリティ・ウーマン」や「オンリー・ザ・ロンリー」など、全米で9曲、全英で10曲をトップ10にチャートイン。20曲以上のヒットを放つ。 哀愁溢れるヴェルヴェット・ヴォイスで後のロック・アーティストに多大な影響を与えた。1970年以降、しばらく停滞期が続いていたが、1985年、ロック・シーンにカムバック。 1987年、ロックの殿堂入り。同年、復活ライヴとなった「ブラック&ホワイト・ナイト」にはブルース・スプリングスティーン、エルヴィス・コステロ、トム・ウェイツなど豪華ゲストが参加し、話題となる。1988年、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、トム・ペティ、ジェフ・リンとスーパーグループ、トラヴェリング・ウィルベリーズを結成。アルバムは大ヒットを記録し、グラミー賞も受賞。 今後の活躍が期待された矢先の1988年12月6日に52歳の若さで急逝。