吉田 誠&小菅 優

吉田誠&小菅優

 

吉田誠(クラリネット)

クラリネット・ソリスト。5歳からピアノを、15歳からクラリネットを学び、また22歳から指揮を小澤征爾、湯浅勇治の各氏のもとで学ぶ。東京藝術大学入学後、渡仏。フランス地方国立リュエル・マルメゾン音楽院を審査員満場一致の最優秀賞ならびにヴィルトゥオーゾ賞を得て高等課程を最短2年で卒業。文化庁海外新進芸術家派遣員として、パリ国立高等音楽院に首席入学し、ミシェル・アリニョン、パスカル・モラゲス両氏のもとで研鑽を積み、ジュネーヴ国立高等音楽院では、ロマン・ギュイヨ氏に師事した。第19回欧日音楽講座に於いて、ミシェル・アリニョン特別賞を特設され授与。第5回東京音楽コンクール木管部門第1位及び聴衆賞。サイトウ・キネン・フィスティバル松本(現セイジ・オザワ 松本フェスティバル)+松本市民芸術館共同企画「兵士の物語」に2011年から毎年出演。2014年「トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン」のソリストに抜擢され、全国ツアーに参加し、巨匠ペーター・シュミードル氏とクロンマー「2台のクラリネットのための協奏曲」を演奏。同年テビューアルバムをリリース。2016年、2ヶ月連続でテレビ朝日「題名のない音楽会」に出演し、音楽業界の注目を集める。同年10月にはウィーンフィルの首席クラリネット奏者、ダニエル・オッテンザマーの代役として神戸国際芸術祭(音楽監督:ヘーデンボルク・直樹)へ鮮烈デビュー。2017年、若き巨匠、小菅優とのデュオ公演で欧州ツアーを成功裏に終える。2018年2月にはロンドンの名門ウィグモアホールへデビュー。2019年6月にはサントリーホールでキュッヒル・クァルテットとブラームス「クラリネット五重奏曲」を共演。2019年2月に王子ホール(東京)で行われた小菅優とのリサイタルは、朝日新聞「回顧2019 音楽 クラシック」で取り上げられ、絶賛された。2020年には、文部科学省学習指導要領令和2年度改訂版教育芸術社小学校音楽教科書準拠の副教材「小学生の音楽鑑賞・表現」で演奏が紹介された。これまでにサイトウ・キネン・フィスティバル松本、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ、サントリーホール チェンバー・ミュージック・ガーデン等の音楽祭や国内外のオーケストラにソリストとして招かれる他、日本、フランス、ドイツ、オーストリア、イギリス、スイス、中国でリサイタル、室内楽公演を重ねている。テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK「クラシック倶楽部」等メディア出演も多数。パリと東京に在住。

▸オフィシャル・ウェブサイト
http://makoto-yoshida.com

 

小菅優(ピアノ)

高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で最も注目を浴びている若手ピアニストの一人。2000年にドイツ最大の音楽評論誌「フォノ・フォルム」より、ショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられた。9歳より演奏活動を開始、2005年ニューヨークのカーネギーホールで、翌2006年には、ザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタルデビューを行い、大成功を収めた。

これまでにアレクサンドル・ドミトリエフ、シャルル・デュトワ、小澤征爾、大植英次、サー・ロジャー・ノリントン、サカリ・オラモ等の指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、ハノーファー北ドイツ放送フィル、サンクトペテルブルク響、フィンランド放送響、最近ではジョナサン・ノット指揮スイス・ロマンド管と共演。ザルツブルクをはじめラインガウ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン等の国際音楽祭にも出演し着実に活躍の場を広げている。2010年ザルツブルク音楽祭で、イーヴォ・ポゴレリッチの代役としてフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演し、絶賛を博した。2012年4~5月、紀尾井シンフォニエッタ(指揮:ティエリー・フィッシャー)のアメリカ・ツアーに参加、10~11月にはハンスイェルク・シェレンベルガー指揮カメラータ・ザルツブルクの日本ツアーに参加、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番から第27番までの全8曲を共演し、高い評価を得た。2013年2月、服部譲二指揮ウィーン室内管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」を共演してウィーン・デビュー。そしてロンドンのウィグモアホールでリサイタルを行いロンドン・デビューを果たした。2010年から15年にはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を東京、大阪で行い各方面から絶賛を博した。現在はソロだけでなく室内楽や歌曲伴奏を含む、ベートーヴェンのすべてのピアノ付き作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。

録音も数多く行っており、ソニー・ミュージックからは「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集』、ハンスイェルク・シェレンベルガー指揮カメラータ・ザルツブルクとの「モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&22番」、小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団との「メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番&商品集」を含む15枚(組)のCDをリリースしている。

第13回新日鉄音楽賞、2004年アメリカ・ワシントン賞、第8回ホテルオークラ音楽賞、第17回出光音楽賞を受賞。2014年に第64回芸術選奨音楽部門 文部科学大臣新人賞、2017年に第48回サントリー音楽賞受賞。2017年秋より取り組んでいる4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ『Four Elements』が2020年秋で最終回を迎えた。

▸オフィシャル・ウェブサイト
http://www.yu-kosuge.com/